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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

ボタンウキクサ駆除その後の様子【奄美地域】

2012年05月17日
奄美
 伊藤アクティブレンジャーが4月に報告したボタンウキクサの駆除ですが、その後の様子を追ってみました。定期的にモニタリングを行い、今後の駆除作業の参考にしていこうと考えています。

2週間後の様子。

そして、こちらが1ヶ月後の様子です。駆除直後とほとんど変わりがないように見えますが、赤丸部分を拡大すると、

このように、前回の駆除で取り残したものがもうこの大きさにまで成長しています。おそるべき成長力です。やはり伊藤アクティブレンジャーの報告の通り、解決策は定期的な駆除しかないようですね。今後は地域の方々と相談しながら、駆除の体制や方法などを検討していければと考えています。

 しかし、水面付近は以前に比べるとかなり透き通り、駆除直後に比べると水質は若干改善されたように思えます。

 今日はこんなトンボたちに出会いました。


「リュウキュウベニイトトンボ」。イトトンボの仲間の中では最大級の大きさで、体長は40㎜くらいになるそうです。鹿児島県以南の南西諸島に分布となっていますが、最近では宮崎県や熊本県でも確認されているようです。腹部の赤色と複眼の緑色が目立ってきれいですね。



こちらは「オオハラビロトンボ」。九州(鹿児島県、宮崎県、大分県)~沖縄県(本島、西表島、石垣島、小浜島、南北大東島)に分布。雄の体色は、成熟するにしたがって鮮やかな赤色に変色するそうです。名前の通り、腹部は偏平しています。

このような生き物たちが、住み良い環境になるよう見守っていこうと思っています。