ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年05月26日西表島で、オオヒキガエル捕まる!!

西表石垣国立公園 関東準之助

みなさん こんにちは。西表自然保護官事務所の関東です。

 5月23日に西表野生生物保護センター近くの古見集落内で特定外来生物のオオヒキガエルが捕獲されました。捕まった個体は、メスの成体で体長は約14cm、体重250gの繁殖可能個体です。

今回、捕獲された個体

 オオヒキガエルは中南米原産の大型のカエルで、サトウキビ害虫駆除の目的で日本を含む多くの環太平洋諸国に移入され、定着した各地で生態系に被害を引き起こして問題視されている侵略的外来種です。成体は耳腺(耳のうしろにあるコブ)から強力な毒物を分泌し幼生も毒をもっていることから、カエル類を食物とする様々な在来捕食者への毒による悪影響も懸念されます。オスは「ボボボボボ・・・・」と機械音のような鳴き声です。

 西表島で、オオヒキガエルが最後に捕獲されたのは10年前の2007年で以降は確実な目撃情報はありませんでした。環境省では、オオヒキガエルの再侵入に備えて引き続きモニタリングを強化しています。西表島内で個体を見かけた、鳴き声を聞いたというかたは西表野生生物保護センターまで情報をお寄せください。目撃したカエルの写真を撮影していただいくと確認がスムーズになります。

連絡先

環境省西表野生生物保護センター

Tel 0980-85-5581

e-mail RO-IRIOMOTE@env.go.jp

 意外とシャイなので正面顔を撮影しようとするとすぐにそっぽを向いてしまいます。

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2017年05月26日リベンジ!父ヶ岳登山

西海国立公園 五島 竹下洋子

 こんにちは!五島自然保護官事務所の竹下です。ふれあい事業として毎年実施している父ヶ岳(ててがたけ:標高461m)登山に、今年もスタッフとして参加しました。昨年は午後から下り坂との天気予報で中腹から引き返して山頂まで行けなかったので、今年こそは!とリベンジを誓う参加者が約半数を占めていました。

 開催の数日前、登山ルートを確認しながら、参加者が安全に通行できるよう頂上までの登山道で倒木処理を行い、併せて当日参加者へ紹介できるよう自然や生物の事前調査を行いました。旧七嶽神社へ向かう石段から父ヶ岳山頂付近にかけて、花崗岩をよく見かけますが、これはマグマが深いところで固まった岩です。

左)登山道の倒木処理

右)長石(チョウセキ)と石英(セキエイ)の白い粒が目立つ花崗岩(カコウガン)

実施予定日の2日前、五島列島では全国ニュースで伝えられるほどの豪雨となり心配しましたが、前日と当日は天候に恵まれ実施することができました。参加者には豪雨の影響による土砂崩れ等でこれ以上の登山は危険と判断した場合は引き返すことを了解いただき出発しました。

左)七嶽神社での開会式

右)七嶽神社旧社殿へ向かう林道

 旧七嶽神社へ向かう石段を上り急峻な登山道を過ぎると、日差しを遮るほどの樹木に囲まれているため、時折吹く風は少し寒いぐらいです。登山道わきには、アリドオシやフイリシハイスミレなど確認できました。

左)蟻を通すほどの細いとげがあることから名付けられたアリドオシ

右)葉の裏が紫で、葉に斑が入ったフイリシハイスミレ

 父ヶ岳登山道はいくつかの峰を超えるため、下ったり登ったりを何回か繰り返します。登山道には、ヤマタニシなどの貝類も観察でき、参加者は海の生物と思われる貝類が山に生息していることに驚いていました。

左)参加者へ山に生息する生物を紹介

右)見た目はカタツムリだが、殻口部に蓋があるヤマタニシ

 父ヶ岳山頂からは、南西に「玉之浦湾と島山島」、北西に「頓泊・高浜の海水浴場と嵯峨島」という五島列島の代表的な国立公園区域を眼下に見渡すことができます。山頂付近は、雑木の繁茂が著しく、眺望に支障があり、次回の登山では事前に何らかの対策が必要と感じました。

左)玉之浦湾(中央)、島山島(後方)

右)頓泊(左)・高浜(右)の海水浴場と嵯峨島(中央後方)

 今回参加者の中には、友人に誘われ初めて登山した人もいて、予定した所要時間を超え急峻な登山道も大変だったと思いますが、全員無事下山することができました。

 参加者から「山に個人で登るのは不安だが、こうした機会があり本当に良かった」「疲れたが、天候に恵まれて達成感もあった」等とうれしい言葉をいただきました。皆さんも、イベントを活用して、未知なる山へチャレンジしませんか!

スダジイの前で集合写真

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2017年05月25日阿蘇くじゅう国立公園からの近況報告【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田

こんにちは。阿蘇事務所の藤田です。

阿蘇山一帯にはみどりが芽吹いて、草原には牛の放牧も始まりました。車で走ると風が心地よいですよ。晴天の日は、外に出かけたくなりますね(*^O^*)

 

 

★☆ お知らせその① 事務所名が変わりました。☆★

 本年4月から、(旧)阿蘇自然環境事務所→(新)阿蘇くじゅう国立公園管理事務所

に変わりスタッフも増員されました。満喫プロジェクトで、これから阿蘇の復興と創造を具体化していくための取り組みが始まっていくことに、私たちもワクワクしています。

 

 

 

     

くじゅうのメンバーも駆けつけて、開所式を行いました。

 

★☆ お知らせその② 東京にて阿蘇の魅力を紹介 ☆★

 4月29日(土)に東京での環境省が主催する「2017新宿御苑みどりフェスタ」にてクラフト体験を通して、阿蘇の魅力について紹介してきました。

 

フェスタは、「みどりの月間」(4月15日~5月14日)期間中に新宿御苑において、国民公園としての機能を活用し、自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむことを目的とされており、自然観察会やクラフトなどの体験プログラムや全国の国立公園の紹介、物産の販売など『自然とふれあう』をテーマに様々なイベントが開催され、全国各地から集まりました。

 

 

 

 

 多くの来場者が訪れ、クラフト体験は大人気で行列ができていました。

九州地方環境事務所ブースでは、「ススキのホウキ作り」と「ススキのフクロウ作り」体験を行いました。

 

  

 

 

 

 

 

 材料を多めに用意していましたが、15時頃にはススキなどがなくなり、合計80名の方にクラフト体験を楽しんでいただけました。「九州出身なんです~~。なつかしい~!」とか、「この前、熊本行ってきました~!」、「屋久島にまたいきた~~い!!」など、ご当地話しに花が咲きました。

また、身近なススキでホウキやフクロウが作れることに、みなさんたいへん喜んでいただけました。

みなさんが、九州に足を運んでいただけるきっかけのひとつになれたらう れしいです♪

 

 

★☆ お知らせその③ 阿蘇の草原カレンダー発行 ☆★

 2006年から続けて発行している阿蘇の草原カレンダーも今年で11年目。草原環境学習を推進するためのツールなので、各学校の教室に張ってもらえるように4月始まりです。ここ数年、写真や絵画コンクールの作品等が多かったのですが、今年は初心に戻ってイラストにしました。草原にいるようななんとも言えないほのぼの感が伝えられるといいなと思います。

 

 

 

 早速、教室に掲示していただきました。

画像は、九州地方環境事務所の阿蘇草原再生のホームページからダウンロードできます。

http://www.aso-sougen.com/teaching/index.html

 次は、新しいアクティブ・レンジャーの大津さんより、活動報告よろしくお願いします♪

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2017年05月25日アカウミガメの産卵上陸が始まっています

屋久島国立公園 池田 裕二

ウミガメが産卵のため上陸するいなか浜の景色2017年4月撮影

 

 今年もウミガメの産卵のシーズンがやってまいりました。屋久島の永田浜は世界でも有数のアカウミガメ産卵地です。ウミガメそのものが世界的にも希少な動物ですので、産卵地という貴重な環境があるというのは素晴らしいことですね。

 普段海の中で行動するウミガメにとって産卵は特別なイベントです。上陸するのは成熟したメス個体のみ。オスや未成熟の若い個体は上陸しません。

 屋久島での産卵ピークは5月から6月。海岸の砂地に後脚で産卵のための穴を器用に掘ります。その穴に多いときは100個を超す卵を産み落とし、丁寧に穴を埋めていきます。ウミガメの親は産卵巣を守ることなく、産卵を終えるとすぐに海に帰っていきます。やがて約2か月経過すると卵は孵化し、仔ガメが産卵巣から砂をかき分けて這い出し、誰に教わることなく海を目指してゆきます。自然の神秘ですね。

 ウミガメは野生の爬虫類で、とても臆病で神経質な生き物です。産卵も孵化も、できるだけそっとしておいてあげるのが原則です。永田浜では、産卵時期になるべくウミガメにストレスを与えないような形のルールを設けて予約制の観察会を行っております。ご予約や観察ルールにつきましては下記のサイトをご参照ください。

ウミガメ観察会の予約はコチラ↓

【永田ウミガメ連絡協議会HP】

http://nagata-umigame.com/

ウミガメ観察ルールはコチラ↓

【屋久島世界遺産センターHP】
https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/np/kansatu.htm

 また海中で、ウミガメの普段の暮らしをご覧になりたい方は屋久島町公認ガイドのスキューバダイビングやスノーケリングなどのアクティビティにチャレンジしてみてください。ウミガメに出会えるかは運次第ですが、島の沿岸に居ついているアオウミガメでしたら、年間を通して高い確率で出会うことができます。海中を優雅に泳ぐウミガメの姿は、つい見とれてしまうほど美しいものです。ウミガメが平和に暮らしていける素敵な海を、大切に守っていきたいですね。

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