ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2019年11月13日12/7対馬から発信!野生生物との交通事故を考えるシンポジウム 【対馬地域】

対馬 沼倉 真帆

こんにちは!

アクティブレンジャーの沼倉です。

2019/12/7にツシマヤマネコをはじめとする野生生物のロードキルという問題をいろいろな角度から

考えてみるシンポジウムを長崎県対馬市で開催致します。

地域が 行政が わたしができることを一緒に考えてみませんか?

『対馬から発信!野生生物との交通事故を考えるシンポジウム

 ~地域が 行政が わたしが できること~』

詳細はチラシをご覧ください。

問合せ先:

 環境省九州地方事務所対馬自然保護官事務所

 (対馬野生生物保護センター)

担当:沼倉

電話:0920-84-5577(受付時間は、8:3017:15まで)

ご関心をお持ちの方は、ぜひ、ご参加いただければと思いますので

どうぞよろしくお願いいたします。

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2019年11月08日希少種の持ち出しに関する普及啓発活動 その2

西表石垣国立公園 関東準之助

みなさん こんにちは 西表自然保護官事務所の関東です。

 10月27日に希少種の持ち出しに関する普及啓発活動を西表島へ来島した採集者向けに関係機関と合同で実施しました。

 近年、10月はヤエヤママルバネクワガタの採集者が非常に多く来島します。それは、マルバネクワガタ類の採集規制が進んでおり、生息する島で採集ができるのは西表島のみとなっているためです。

マルバネクワガタ類の規制状況

・アマミマルバネクワガタ  市町村による条例

・ウケジママルバネクワガタ 国内希少野生動植物種

・オキナワマルバネクワガタ 国内希少野生動植物種

・ヤエヤママルバネクワガタ(石垣島個体群)市の条例

・ヨナグニマルバネクワガタ 国内希少野生動植物種

 上記の通り、西表島の個体群について採集規制はかかっていませんが、一部の採集者による他の生き物の持ち出しや採集できる場所のほとんどが国有林で西表島森林生態系保護地域にもなっているため、規制区域内で採集等の問題も見られます。このことから規制区域の周知も含め採集者の多く集まる5地点で行いました。

周知の様子

 結果、ピーク時は過ぎていたものの25名近い採集者へパンフレット類を配布することができました。西表島は全島が国立公園に指定されているほか大部分が国有林となっています。調査等で来島される方は各機関の規制等について今一度ご確認をお願いいたします。

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2019年10月30日錦江湾学習会「錦江湾のウミウシ」 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

 10月26日に錦江湾学習会が開催されたので参加してきました。

 重富海岸自然ふれあい館なぎさミュージアムでは、毎月1回あらゆる分野の専門家を講師として招いて学習会を開催しています。

 今回は、いおワールドかごしま水族館の専門家の方から「錦江湾のウミウシとその生存戦略」について学習会が開催されました。

 まず、ウミウシはどういう生きものなのか知るため、ウミウシはどれ?というクイズから始まったのですが、カラフルなイメージがあった私は全部がウミウシに見えます。

ウミウシクイズ(2019年10月撮影)

 正解は、①~③まで全部違う生きものです。

 では、どこで見分けるのかというと前方に2本の触覚と心臓よりも後方に花形のエラがあるそうです。

また、巻貝の仲間だということを知り驚きました。

 数種類のレプリカを用意してくださっており、見てみると触覚やエラが見当たらないウミウシがいます。

ウミウシによっては、エラがないもの、貝殻を持っているものなど様々で、見ただけで見分けるのは難しそうです。

①ウミウシのレプリカ(2019年10月撮影)②ウミウシのレプリカ(2019年10月撮影)

▲ウミウシのレプリカ

 そして、ウミウシは身を守るための手段も様々で、毒を持っているもの、周囲のサンゴや藻に擬態して見つかりにくくするもの、臭い物質を出して天敵を追い払うものもいます。

 刺激を与えると臭い物質を出すタテヒダイボウミウシの匂いを嗅いでみたところ、鼻をつく独特な匂いがしました。

タテヒダイボウミウシ(2019年10月撮影)ウミウシを観察する参加者(2019年10月撮影)

▲タテヒダイボウミウシ               ▲ウミウシを観察する参加者

 次に錦江湾のウミウシについてのお話がありました。日本では1400種以上確認されており、鹿児島県全体で約480種を発見されているそうです。「コノハミドリガイといえば錦江湾」というほど春から夏にかけて多く、かごしま水族館のイルカ水路の周辺などでも見ることができるそうです。

コノハミドリガイのレプリカ(2019年10月撮影)

▲コノハミドリガイのレプリカ

 最後に潜水調査や磯調査、ビーチコーミング調査などの各調査のお話もしていただきました。

 その中でビーチコーミング調査は海岸に打ち上げられた貝殻の中にウミウシがいないか探す調査で、多くの貝殻が波によって運ばれてくる知林ヶ島(指宿市)でも、よく探すとウミウシを見つけることができます。

 日記では紹介しきれない程、たくさんのウミウシの話を聞くことができて、私も貝殻の中や海岸沿いを探してみたくなりました。

錦江湾学習会の様子(2019年10月撮影)

▲錦江湾学習会の様子

 次は11月23日に鹿児島の自然史について、学習会が開催されます。

 12月からはフィールドに出て学ぶ学習会もありますので是非参加してみてください。

 学習会のご案内はなぎさミュージアムのウェブサイトからもご覧いただけます。

 https://www.nagisa-museum.com/

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2019年10月28日台風とサンゴ

西表石垣国立公園 神保彩葉

みなさん、こんにちは。

石垣自然保護官事務所の神保です。

今年は台風が多いですね。

台風被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。

さて、今回は9月末に石垣島に接近した台風18号とサンゴのお話です。

舞台は米原海岸。

米原海岸は、石垣島内で手軽に美しいサンゴ礁が観察できる場所として、

人気のスノーケリングスポットであり、国立公園に指定されています。

10月上旬、そんな米原海岸礁池内において、サンゴの白化現象が確認されました。

白化前 (9月17日撮影)

  

白化中

(10月2日撮影)  JELLY FISH 提供

 

(10月5日撮影)

 

今回の白化は、

○台風18号の影響で大雨が続いたこと

○大潮の干潮と重なったこと

によって、礁池内が一時的に淡水にさらされてしまったことが要因のひとつではと考えています。

地元関係者の人たちと、米原海岸の現地確認をしたところ、

今回白化した範囲は、以下のように、河口域に集中していることが分かりました。

また、別件の調査で米原海岸を泳いでいた地元関係者の方が、

白化直前、こんなものを撮影したそうです。

9月28日夕方撮影  提供:エコツアーふくみみ 大堀健司氏

この日、水面には、上の写真のような大量のぬるぬるとしたものが浮いていたそうです。

サンゴはストレスを受けると、自分の身を守るために、粘液を出すことがあります。

水面をただよっていたものは、サンゴたちが出した粘液ではないかと推測しています。

「台風は、海水をかき混ぜる効果があり、水温が下がってサンゴにとって良いこと」

という印象を持っている方も多いと思いますが、

サンゴの棲んでいる環境によっては、一概にそうとは言えないようです。

また、よく勘違いされがちですが、サンゴの白化=死亡ではありません。

今後の海の環境次第で、サンゴの体内に残った褐虫藻が復活し、健全な状態に戻ることもあります。

無事に元気な姿に復活しますように・・・。

今後も地元の人たちと協力しながら、サンゴたちの様子を随時、観察していきたいと思います。

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