ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2018年11月07日パークボランティアでヤクスギランド清掃! 【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

最近の屋久島は朝晩が冷え込むようになりましたが、晴れた日の日中は半袖で過ごせるような温かい気候が続いています。

温度差があり体調管理には十分気を付けたい時期です。

 

さて、11月1日(木)に屋久島国立公園パークボランティアの会でヤクスギランドの清掃を行いました。

会員8名、職員2名の計10名で、2班に分かれて2時間半ほど木道や手すりのコケ落としを行いました。

ヤクスギランドは年間降水量10000mmと、屋久島の中でも特に雨の多い場所です。

湿度が高い分木道や手すりにコケがつきやすく、コケがついた木道は滑りやすく危険です。

 

この日はまずヤクスギランドの職員でもあるパークボランティアの方から清掃場所や清掃方法についてレクチャーを受けました。

 

入口案内図でレクチャーをする様子

▲レクチャーの様子。ヤクスギランド入口の大きな案内図を使って場所を確認。

 

その後、2班に分かれて作業を開始しました。

 

▼A班の作業の様子。木道はデッキブラシ、手すりは金たわしを使ってゴシゴシ擦りました。 

木道と手すりを擦る様子

 

木道を金たわしで擦る様子

▲木道の細かなところはたわしでゴシゴシ。根気のいる作業です。

 

木道をデッキブラシで擦る様子

 

▼B班の作業の様子。

手すりを擦る様子

▲木目がはっきり見えるほど綺麗に手すりのコケを落としました。

 

橋を清掃する様子

 

何日も雨が降っておらず、木道や手すりはカラカラに乾いていました。

コケは濡れていた方が落ちやすいので、沢で何度も水を汲み、木道を濡らしては擦りを繰り返して綺麗にしました。

ハードな作業でしたが、ヤクスギランドを訪れたお客さんからは「ありがとう」「ご苦労様です」とお声をかけて頂き、疲れも吹っ飛びました。

 

集合写真

▲最後にみんなで、はい、ポーズ!大変お疲れ様でした!

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2018年11月06日宮之浦岳巡視 【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

 10月下旬に九州最高峰の宮之浦岳(標高1936m、日本百名山の1つ)へ巡視に行ってきました。今回の巡視の中での作業は、モニタリング定点撮影と、携帯トイレブースの簡易補修、台風等による登山道荒廃箇所の調査でした。

 モニタリング定点撮影とは山頂部や、展望所、湿地など特徴的な植生の見られる場所で実施している調査です。毎年同じ場所で撮りためたデータから植生や地形などの変化を見ていくことができるので、大切な作業です。

 翁岳の鞍部に設置された携帯トイレブースでは10月に屋久島を通過した台風24号により、トイレの固定用ワイヤ―が外れてしまったため、ハンマーで固定杭を打ちなおす作業を行いました。

 淀川登山口での朝の気温は約4度とかなり冷え込んでいましたが、日中は半袖シャツで過ごせるほどの陽気。寒すぎず、暑すぎず、快適な登山日和での作業となりました。

宮之浦岳方面から見た永田岳

▲宮之浦岳登山道から眺めた永田岳方面。

ヤクシマゴケの群落

▲投石岳付近のコケ群落はきれいに赤く発色していました。こんな紅葉もいいですね。(おそらくヤクシマゴケの群落)

登山道脇が崩れている場所

▲台風等の雨水による土壌流出箇所の調査。1回の大雨で1m近く掘れてしまうこともあります。

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2018年11月02日ヤクシカ、ヤクシマザルの恋のシーズン 【屋久島地域】

屋久島国立公園 池田 裕二

 屋久島も秋の気配が濃くなってきました。森では恋のシーズンを迎えたヤクシカ、ヤクシマザルたちが活発に動いている様子を見かけることができます。

 ヤクシカのオスは、メスやほかのオスに対して自分の居場所を主張したいのか、独特の鳴き声を発しています。百人一首にも一句ありますね「奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」

 これは秋のオスシカの習性をうまく表しています。

繁殖期のヤクシカのオス

▲繁殖期のオスシカ。首の回りに泥が付着し、整髪料を塗ったかのようになっていることが繁殖期の印。

 いっぽうヤクシマザルはというと、オスもメスも顔やおしりなど、皮膚の赤味がグッと増してきます。体格のいい強いオスは短い尻尾を背中につくまで反り上げて、堂々とメスたちの前を歩いていきます。サルを1頭見つけたら、その周りに2、30頭ほどの群れでいることが多いようです。交互にグルーミング(毛づくろい/シラミ取り)をしている様子や、木の実などを採食している様子を見ることができます。

 動物観察の楽しい季節です。特に島の西側、西部地域と言われるエリアではシカとサルに遭遇しやすく、おすすめの場所です。

 そんな動物たちにストレスを与えないよう観察するために、屋久島ではいくつかのルールを定めています。

ルールその1★絶対にエサをあげない※

 サルやシカは野生動物。「ちょっとミカンをあげるくらい、いいでしょ・・・かわいいし。」そんな軽い気持ちが彼らの野生の本来の姿を壊すことになってしまいます。

野生動物にエサをあげてはいけない2つの主な理由

◆行動への影響

 人の食べ物の味を覚えた動物は、餌をもらうために人に近づき、時には食べ物を奪うために人に襲い掛かることもあります。

◆健康への影響

 自然のものを食べて生きる野生動物にとって人の食べ物は有害になる場合があります。

※「屋久島町猿の餌付け等禁止条例」により。違反者は5万円以下の過料となっています。

ルールその2★近づきすぎない

 観察や写真撮影をしようと、つい近づきたくなるものですが、野生動物は人との距離を保ちたいものなのです。近づきすぎると、逃げたり威嚇行動をとる可能性もあります。野生動物にはできるだけストレスを与えないことが大切です。目安として10m、車2台分以上は離れて観察しましょう。

 とくにサルの場合、人の持っている風邪などの病気がサルにうつってしまう可能性があります。くしゃみやせきなどでサルに病気をうつさないためにも、一定の距離をおいて観察しましょう。

ルールその3★車での観察はきちんと停車してから

 西部林道や、山間部へ通じる道路などでは他の車の通行の邪魔にならないように駐停車して観察をしましょう。動物たちの横を通り過ぎる際は徐行し、驚かさないように気を付けましょう。

 また、わき見運転は大変危険です。屋久島ではレンタカーが側溝へ脱輪するケースや、岩や樹への衝突事故が後を絶ちません。観察をする際は車を安全な場所へ停止させてください。

ルールその4★サルの目を見ない

 サルは目線をとても気にする動物です。サルの目をじっと見ることは、サルを興奮させ、威嚇や攻撃行動を引き起こすきっかけとなります。絶対にやめましょう。

ルールその5★大きな声を出さず、ゆっくり動く

 どちらもサルやシカを驚かさないためです。道端でグルーミングや採食をしてリラックスしているようでも、人間の行動はしっかり観察されています。特に人の子供がはしゃいで騒ぐことをサルはとても嫌います。小さなお子様連れの方はとくにサルの観察時にご注意ください。

 屋久島は動物観察にとても良い状態を保っている奇跡の島です。この状態を維持するためにも観察ルールを必ず守りましょう。

 こうした観察ルールをまとめた「屋久島西部地域ルールガイド」冊子を、観光協会の窓口などで入手できますので、動物観察にお出かけの際はぜひご利用ください。

屋久島西部地域ルールガイド

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2018年11月02日身近な野鳥の観察会を実施しました!【出水地域】

出水 本多孝成

出水自然保護官事務所の本多です。

出水では各地でジョウビタキが見られるようになり、一足早い冬の便りが届きました。

また、ツル・カモ類の飛来が本格化し、野鳥観察にぴったりの季節になりました。

今回は、出水自然保護官事務所の普及啓発活動として、9月22日(土)に出水市教育委員会との

共催のもと実施したクレインパーク周辺の身近な野鳥観察会の様子をお伝えします。

【当日の様子】

今回の観察会では、7名の地元住民の方にご参加頂き、また鶴荘学園(旧荘小学校・荘中学校)の

8年生3名に運営ボランティアとしてご協力頂きました。

野鳥観察会の様子

▲左上:観察を始める前にボランティアの皆さんより、双眼鏡の使い方の説明がありました。

▲右上:双眼鏡やスコープを使ってサギ類の識別に挑戦。

▲左下:鳴き声をたよりに野鳥の姿を確認。

▲右下:周辺の水辺でコガタノゲンゴロウやコマツモムシ等の水生昆虫を観察しました。

【当日観察できた野鳥】

確認できた野鳥 カワセミ、ミサゴ、キセキレイ、セイタカシギ

▲左上:カワセミ/右上:ミサゴ/左下:キセキレイ/右下:セイタカシギ

およそ90分の観察時間で、合計21種の野鳥を記録しました。

また、今回新たな試みとして、クレインパーク周辺の多様な環境や野鳥の生息状況をより深く知って

頂くために、観察会の記録結果を反映した野鳥マップを作製しました。

野鳥マップ

▲クレインパーク周辺の野鳥マップ。

野鳥のイラストは、おもに鶴荘学園のボランティア3名に手書きで制作して頂きました。

クレインパーク周辺は、河川(米ノ津川)、小規模な森林・池、ヨシ原、田園地帯などの多様な環境が

コンパクトにまとまっており、各環境を好む様々な野鳥を観察することができます。

出水ではこれまでにツルをはじめとする様々な野鳥の飛来が確認されており、「野鳥の宝庫」として

市内外から知られるようになりました。

こうした出水ならではの自然の魅力を、これからも観察会等を通じて積極的に発信していきたいと思います。

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