対馬野生生物保護センター

ホーム >> 職員日誌 >> センター職員日誌(過去ログ)

センター職員日誌(過去ログ)

[83] メリークリスマス♪
投稿者:山本 投稿日:2002/12/24(火曜) 20:30

クリスマスイブですね。運転している車のラジオから世の中の盛り上がりは伝わってきますが、ここは全く日常・・。それどころか、昨日はヤマネコ死体がみつかってしまいました。

死体がみつかったのは残念なのですが、一つうれしかったのは、その死体をヤマネコだと判断したのは、センターの「ヤマネコ博士養成教室」に参加した近所の子だったことです。教室で勉強したヤマネコの特徴にピッタリだ!ということで、センターに連絡をくれました。その子がいなかったら、イエネコの死体だと思って埋めてしまっていたかもしれません。

最近、ケガをしたヤマネコや死体がよく発見される一つの理由に、対馬の人たちの関心が少しずつ高まっていることもあるようです。もちろん、ケガや死亡の原因を見極めて対策をとる必要はあります。

せっかく産まれてきた若い個体が死んでしまうのは、とてももったいないですよね。でも、繁殖しているという事実は明るいものです。保護はまだ間に合う、という気がしてきます。これからの取り組み次第ですね。がんばっていきましょう!


[82] 今日は何もなく・・・
投稿者:阿比留 投稿日:2002/12/21(土曜) 17:09

 今日は、センターでは、何事もなく1日が過ぎていきました。
痕跡調査の三谷さん達には、風が強くて大変だったと思いますお疲れ様でした。
まだ、センターには4頭のヤマネコがいますので、飼育担当者は、大変でしょうが頑張ってください。
一雨ごとに寒くなってきましたので、風邪などひかないように心掛けましょう。


[81] しゃめ
投稿者:三谷 投稿日:2002/12/20(金曜) 19:27

 先週ルートの下見をしているとこの日誌に書いた痕跡調査が始まりました。東京からも調査メンバーが来て、一日に10kmを越える距離を、ひたすら糞を探し歩いています。二人一組で歩いているのですが、私のチームは、糞を見つけると(嬉しそうに)「うんこで~す★」と叫ぶ妙なテンションになっています(ヘトヘト)。

 この間、カメラ付き携帯電話でヤマネコの写真を取った、という方にお会いしました。残念ながら暗くてよく写っていなかったのですが、パソコンで画像処理すれば、見えるかもしれないと思いました。センターでヤマネコ目撃情報(場所や日時など)を集めているのですが、「ヤマネコとよく似た模様だが普通のネコ」もいるので、お話だけだとよくわからないこともありますから、写真があると助かります。

 どうぞお気軽に「ヤマネコの写真」や「ヤマネコかも??写真」を見せてください。写メ~ルも大歓迎!(センターメールアドレス twcc@cool.ne.jp)。ヤマネコかどうか確認してお返事します。お待ちしております。  


[80] 無題
投稿者:岩本 投稿日:2002/12/19(木曜) 17:10

最近、ヤマネコが何頭もセンターへ保護されてきました。そのたびに思うのが、獣医さんってすごい!です。動物には全く関係せずに大学を卒業したので、ヤマネコ相手にテキパキ働く獣医さんを見ていると感心してしまいます。私も、傍らで作業の手伝いをしながら、みんなの働く様子を観察して、動物のおさえ方や、薬の名前や効き目など、野生動物に関わる仕事をするうえで知っていたら役に立ちそうなことを覚えようと必死です。本を見て自分で勉強するのも大事ですが、経験によって身につくこともたくさんあるなぁとも思います。


[79] お休みさせて頂きます
投稿者:村山 投稿日:2002/12/19(木曜) 16:21

昨日が日誌当番でしたが、山梨へ研修に行っているためお休みさせて頂きます。


[78] ヤマネコはきれい!?
投稿者:山本 投稿日:2002/12/17(火曜) 14:20

13日に、ケガをしたヤマネコを保護するのを手伝ってくれた方が、「あのヤマネコの調子はどう?」とセンターを訪ねてきてくれました。少し元気になってきてますよ、とお伝えすると安心した様子。こうして気にしていただけるのはうれしいことです。

ところで、最近ヤマネコの保護が相次いでいますが、保護に関わっていただいた地元の方でも、初めてヤマネコを見た、という方が多いです。みなさん一様におっしゃるのが、「きれいかねぇ、イエネコとはぜんぜん違う」ということです。実際にそうやって見た方は、その後も関心を持っていただけるようです。
やはり野生の動物が持つ力というのは大きいですね。


[77] 電話のベルが鳴ったらドキドキ
投稿者:阿比留 投稿日:2002/12/14(土曜) 17:29

 このごろ電話が鳴るたび、ドキドキしながら受話器取る。
11月から立て続けに起こっているヤマネコの保護、交通事故による死体、仔ネコの保護が、相次いだせいもあり受話器をとるのが少し怖くなります。まさかまた・・・・とおもって

この所寒さも一段と厳しくなり、今年生まれた仔ネコ達にはエサぶそくのいまエサを、探すのは大変だろうなと思いつつも、どうすることもできないんですよね。

交通事故は、車を運転する人の注意で、防げるとおもいますが、エサ不足は?・・・ヤマネコに頑張って欲しいものです。

対馬の自然の写真展は、1月15日まであります。是非の来館を、お待しています。


[76] 時は流れ流れ
投稿者:三谷 投稿日:2002/12/13(金曜) 22:38

 今週は、ヤマネコ痕跡調査ルート探し(調査下見)で、上県郡内を車で走り周り、林道アタック(通れるかどうか分からない林道に入ってみること。もちろん造語。)してました。ツシマヤマネコの痕跡調査は、1988年と1997年(報告年)に全島的に行われています。まずは、過去に調査したルートを確認してまわりました。

・・・、時は流れていました。1988年の記録をみると「草ボーボーで歩きづらい」とメモされた道(ルート)が二車線の立派なアスファルト道路になっているところがありました。逆に、最近は林の手入れが余りされなくなったのか、かつての林道が閉鎖されて分からなくなっていたり、倒木が置きっ放しで通れなくなっているところがありました。

 新しい立派な道路は、動物にとって必ずしも悪いことばかりではありません。例えば高架式の直線道路は、ヤマネコなどの交通事故がおこらないし、動物が道路の下の森を自由に行き来できそうで、うまく人間と動物が住み分けられている感じです。人間に便利、動物も暮らしやすい道路はあり得ると思います。

 また、新しい道ができて、これまでの山越えの道が旧道になることがあります。そういった道は交通量も少なくなって、いつしか草もまばらに生え、ヤマネコなど動物達が積極的に利用する通路となっていることがあります。

 知恵を出し合って、貴重な動物達ともうまくやっていかれる、心豊かな対馬の道が増えるように、と思います。


[75] エクセル研究会
投稿者:岩本 投稿日:2002/12/13(金曜) 00:49

今日はヤマネコデータベースを作成をお願いしているSさん宅で、勉強会を開きました。もちろん、勉強したのはエクセルです。知れば知るほどエクセルって便利だなぁと思います。これを機会にマクロを自分で作れるようになりたいのですが、マスターするのはいつになることやら。

最近一段と寒さが厳しくなってきて、外での作業がつらくなってきました。しかし、明日(というかもう今日なのですが)は痕跡調査に行かなければなりません。私がうけもっているルートは、センターから車で10分ぐらいの所にある林道です。毎回ヤマネコのフンがあります。一度でいいから、フンではなく本物のヤマネコに出会いたいなぁ。


[74] メールマガジン登録数150名!
投稿者:村山 投稿日:2002/12/11(水曜) 16:40

先週水曜日からメールマガジンの配信を始めていますが、その登録者数が150名を突破しました。ツシマヤマネコ保護の現場から、今日起こっている事をいち早くお届けしたいと思い、作ってみました。現在第4号まで出ていますが、いかがでしょうか。

まだ登録をされていない方はセンターのトップページから登録ができますので、ぜひ登録してみてください。バックナンバーも見ることができます
http://www.egroups.co.jp/group/tsushimayamaneko/

それから、ホームページ内の検索がGoogleで出来るようになりました。どこを見ればよいのか分からないときには気になる言葉を入れて検索してみてください。

さて、今日の写真は最近はやりの薄型デジタルカメラで撮影した飛んでいるミサゴです。・・・え?ミサゴだって分からない?4倍デジタルズーム、カメラの付属レンズの限界に挑戦してみました。ちなみに対馬在住の野鳥専門家Y氏は「ちゃんとミサゴだってわかるよ~」と暖かい言葉を掛けてくれました。

現在開催中の写真展「対馬の自然」には、野鳥の素敵な写真が出品されています。ドライブがてらセンターまで足を運んでみませんか?


[73] ツシマヤマネコ応援団が会員募集開始!
投稿者:山本 投稿日:2002/12/10(火曜) 10:32

8日(日)、第8回自然教室が終わったあと、『ツシマヤマネコ応援団』代表発起人の長崎章さんから、『応援団』の趣旨説明と会員募集がありました。現在のメンバーは、今年夏のセンター開設5周年記念イベントの企画・実行に参加していただいた方々で、そのまま様々な形でセンターに関わっていただいています。
長崎さんをはじめとするみなさんが、もっと仲間を増やすために始めるのが『ツシマヤマネコ応援団』です。『応援団』は、センターからは独立したグループですが、センターとしても、多くの方が集まってくれて、活気のある場所になってくれることを願っていますので、その活動を応援していきます。
関心のある方は、応援団アドレス( yamaneko_ouendan@hotmail.com )かセンターまでご連絡ください。

写真は、この季節になると対馬の漁村でみられる景色です。イカの干物をつくる機械で、通称イカゴーランドです。初めて見たときは驚きましたが、ハエがつかず、短時間で乾かせるすぐれものだそうです。


[72] 対馬の自然写真展
投稿者:阿比留 投稿日:2002/12/07(土曜) 18:25

 今日は、明日から開催される「対馬の自然写真展」の事を書きたいと思います。

場所は、ここセンターのレクチャールームに展示されています。

展示は、センターの皆でしました、まず展示用にとボードを組み立て、そこに写真を展示していきます。対馬で見られる植物50点、鳥類20点と、出展されています。その写真を、箱から1つずつ出してゆきます。すると「ワー綺麗」「すごーい」とか言葉をかわしながらの、楽しみながら、みとれながら、の展示でした。

植物の撮影されたのは、國分氏です。國分氏は、自然教室とかでも、たいへんお世話になっています。
鳥類の撮影されたのは、須川氏です。須川氏はツシマヤマネコ守る会の副会長です。
今日この日誌を見られた人、1度はセンターへ足を運んだ見ませんか、それわステキな写真ばかりですよ。来館お待ちしております。


[71] ヤマネコデータベース
投稿者:三谷 投稿日:2002/12/06(金曜) 17:23

 今日は、ヤマネコデータベース作りの作業に、ボランティアのSさんがいらしてくださいました。
 ヤマネコデータベースでは、保護されたヤマネコや、発見された死体についての各種情報をまとめています。たとえば、見つかった場所や日時、保護や事故の原因、身体測定や伝染病など血液検査の結果などで、ヤマネコ保護のための基礎的な資料のひとつです。
 これまでもデータベースはあったのですが、マッキントッシュで作ってあったり、だんだん使いづらくなってきたので、バージョンアップを目指しています。
 Sさんは、エクセルのマクロでデータベースを組むのが得意です。実は、センターのエクセル研究会(略してエク研)の部長でもあります。部長は今日も、なにやら難しそうな仕事をこなされ、「今日の所は、(これくらいで勘弁してやらぁ?)」と言って帰られました。


[70] 学習コーナーができました。
投稿者:岩本 投稿日:2002/12/05(木曜) 14:16

最近、小中学生からのヤマネコに関する質問が増えてきました。Q&Aをつくる、など考えてはいるのですが、なかなかすすみません。そこで、ヤマネコについて知る第1歩として、ネコ(ヤマネコ含む)関係の本を集めたコーナーをつくりました。ここにある本だけでは、子ども達の多様な質問全てに答えるのは難しいとは思うのですが・・・。徐々に充実させるつもりです。それから、学校や地区の図書室などとも連携して、ヤマネコや対馬の自然に関する本を、読みたいと思ったらすぐ読めるような環境が整えばいいな、と思います。


[69] メールマガジン始めました。
投稿者:村山 投稿日:2002/12/04(水曜) 18:32

今日、センターのメールマガジン、デジタルとらやまの森の第一号が配信されました。現在、登録者数は100名を突破!これからはみなさんのメールアドレスに、直接ツシマヤマネコの保護の現場から最新のニュースや取り組みをお届けできます。第1号の内容は11月に保護・事故死したヤマネコについてのまとめになりました。

今後はイベント情報、ボランティア情報なども、いち早くお届けします。お楽しみに!まだ登録していない方はトップページの右下のボックスにメールアドレスを記入してヤフーe-Groupのボタンを押してください。それで登録完了です。

写真が無いのも寂しいので、今日は最近凝っている民俗学の巨人、宮本常一氏が歩いた昔の山道を載せてみます。宮本常一氏は九学会連合の調査で昭和20年代、30年代の対馬を度々訪れています。宮本氏のとにかく歩いて周り、人々に出会うというそのスタイルはすごいというか、圧巻されるものがあります。

上対馬町在住の83歳氏になる郷土史家の方はその頃対馬を訪ねた宮本氏と直接の交流がありました。私がその方を訪ねた時、宮本氏の影響で勉強漬けの一生になったというその郷土史家のかたが宮本さんの思い出を話す時の嬉しそうな笑顔は忘れることができません。


[68] 怒濤の11月が終わり、12月・・
投稿者:山本 投稿日:2002/12/03(火曜) 19:23

昨日(12月2日)、11月19日に峰町で保護された個体を野生復帰させました。これで11月に保護したツシマヤマネコ4頭は全て山に帰っていきました。
11月は、生きて保護されたもの4頭、死体で発見されたものが3頭と、怒濤のような1ヶ月でした。中でも、交通事故と思われるものが4頭(うち2頭は軽症で野生復帰)と、1ヶ月の記録としては最多でした。
ヤマネコのためにも、人間のためにも、安全運転に気をつけたいものです。

今週から12月に入っていますが、この季節で心配なのは、鶏小屋を襲ってしまわないかということ。ヤマネコなど野生生物にとっては、人の所有物かそうでないかは判断がつきません。鶏を飼育している方は、隙間をふさぐなど、自衛手段を講じましょう。


[67] いろいろな出来事・・・
投稿者:阿比留 投稿日:2002/11/30(土曜) 18:56

 先週巡視の時、イノシシが出てきたらどうしようなんて書いていたけど、現実に起こってしまい、足がすくんでしまいました。
先週目撃したイノシシより数段大きくて、私と目があったら「ブヒーブヒー」とゆうような声をあげ威嚇してきました。思わず持っていた傘を振りまわすと、いきよいよく林の中に逃げて行きました。

棹崎公園に「イノシシがでます。注意してください。」と注意書きを出しています。公園を散策される方、くれぐれも気をつけて欲しいとおもいます。

振替で2日休むと、いろいろな出来事が、起こっていました。まず、センターで、保護されていた2頭のヤマネコが、元気になって11/27野生復帰していました。11/28には、またもやヤマネコが、保護されていましたが、検査の結果、いじょうなかったので、11/29野生復帰していました。野生に戻ったヤマネコ達、元気で頑張ってほしものですね。スタッフの皆さん、おつかれさまです。


[66] あらら伐採されてしまった
投稿者:三谷 投稿日:2002/11/29(金曜) 19:20

 若い親離れしたてのようなヤマネコの保護が相次ぎました。野生動物であるヤマネコにとって、生まれてから親離れをし自分のなわばりを確立するまでの時期が、一生のうちで最も危険が多いと考えられます。幸い保護されたヤマネコ達は、短期間の保護期間にも関わらず、それぞれ体重を増加させました。これをバネに立派な成獣に成長し、なわばりを構えてほしいものです。冬の間、このような未熟なヤマネコ達や繁殖のことで頭が一杯(?)のヤマネコが道路を渡っていると思います。島内の皆様はどうぞ、安全運転を心掛けてください。よろしくお願いします。
 
 さて、今年の1月から、2ヶ月に1回、人工林、しいたけ原木林(クヌギ)、草地の各種環境が連続している地点に、ネズミワナを96個かけて、ネズミ調査をしています。ワナは、10m間隔の決まった場所に置いています。捕まえたネズミは、マークをして放しています。

 今日は、そのワナを設置に行って来ました。なんと!!シイタケ原木林の一部が切り倒されているではありませんか!!これまでの環境と変わってしまったのですが、それならそれで、環境変化の影響が分かるかもしれない・・・と気を取り直して、作業をしました。切り倒された林の中で、ワナを置く地点(木と根元に印がしてあった。探すのに苦労しました。全部置き終わるのは、まさに日没と競争で、ちょっとドキドキしました。

 写真は、調査に使っているネズミワナです。もう寒くなったので、ネズミが死なないように、中に綿を入れてやり、周りをビニール袋で被っています。綿も、脱脂綿は濡れると寒いので、脱脂されていない布団綿を用意しました。そして、早く放してやらないと死んじゃうので、明日は朝7時から調査です。起きられるのか・・・?(ネズミのためにも、調査の結果をきちんとだすためにも、ネズミには生きててほしいです。)


[65] 2頭が野生に帰りました
投稿者:岩本 投稿日:2002/11/28(木曜) 14:36

今日は、阿比留さんがお休みなので私が1階で受付をしています。お客さんは少ないですねぇ。今の時点で7人(打合せでセンターに来た人も含めて)。せめて二桁はいってほしいものです。

ところで、昨日ヤマネコ2頭が野生復帰しました。1週間前に体重測定に失敗したMi-15とFt-17です。帰っていく様子を写真に撮って今日の日記に載せようと思っていたのですが、あまりに動きが素早くて撮れませんでした。ペットケージを飛び出して、山の斜面をかけ登り、あっというまに見えなくなってしまいました。

というわけで、今日の写真はセンターで販売しているヤマネコグッズです。かわいいでしょう?


[64] もう11月も末なのですね・・・
投稿者:村山 投稿日:2002/11/27(水曜) 16:50

11月はなんだかばたばたと過ぎていきました。
今月だけで、ヤマネコの保護収容、交通事故など合わせて5件でした。他にも自然教室、テレメ体験、木庭作芋ほり、などなど、いろいろな行事もありました。

なんてやっているうちに、今年ももう直ぐ師走なのですね。去年の11月から対馬に住んでいる私はようやく季節の変化を一巡して体験したわけです。その間に関わったヤマネコの頭数は生体11頭と、残念ながら死亡してしまった6頭の合計17頭です。

これからも個性豊かなツシマヤマネコたちに出会うのでしょうが、自然のなかで元気に暮らしているヤマネコが一番理想的です。
もう、あんまりセンターの世話にならないように、ヤマネコたちがんばれ~。

写真は御岳のお堂の裏にあるモミの木です。先日の御岳ハイキングのときに撮影しました。


[63] 沖縄に行っている間に・・
投稿者:山本 投稿日:2002/11/26(火曜) 20:43

1週間留守にしました。その間になんとセンターでの保護個体が5頭に!
出張中に報告を受けながらも、他のスタッフに任せて、出張を続けました。みんな頼りになります。ボランティアの人たちも助けてくれたようです。ありがとうございました。
今週もそれらのツシマヤマネコを野生復帰させたり、忙しくなりそうです。

出張であちこちまわって、いろいろな人に会って話を聞きました。参考になる話も聞けましたが、対馬の良さも再認識して帰ってきました。気づいてみると11月も最終週。今年もあと1ヶ月なんですね。早いですね~。

これ以上ヤマネコが事故に遭わないでくれることを願うばかりです。

写真は、西表島のサキシマスオウの木です。


[62] 韓国見えた
投稿者:阿比留 投稿日:2002/11/23(土曜) 17:00

今日は、朝から巡視に行こうと決めていました。11:10頃から回り始めいつものようにトイレの水回り・木の破損・その他を、見て回り灯台の所まで行きました。すると久しぶりの韓国の島がくっきりと白いビルまで肉眼で見えていました。

この1週間毎日センターの誰か、かならず目撃していたイノシシが、巡視中私の目の前に突然現れたらどうしょうと内心ビクビクしながら回っていていましたが、残念ながら、あらわれませんでした。残念!・・・少しホットしてたかも・・・

センタに帰ると来館されているお客様に韓国の島が見えていること、お知らせするとうれしそうに「ホントですか見てきます」といって、公園に上がっていかれる人がほとんでした。今夜は、夜景も見に行こうと言ってありましたが、キレイだといいですね。

センターでは、韓国が見えているときは、玄関に「韓国がみえます」と知らせしています。


[61] いのししん
投稿者:三谷 投稿日:2002/11/22(金曜) 20:42

 今日、みんなが見ているのと同じ場所で、イノシシを見ました。割と警戒心なくノソノソした動きで道ばたの草むらの地面をほじっていました。イノシシのほじくり返し方は激しいので、子育て中のヤマネコなどは影響を受けそうで心配です。

 昨夕のMi-15の体重測定は失敗でした。普段、体重計をおいてないときは、ダミーの箱に乗ってくれるのに、箱の中に体重計を設置したところ、寄りつきません。何か気配を察知しているのか?しかし、見た目にもMi-15の体つきはふっくらしてきているので、体重もだいぶ増えていることでしょう。野生復帰できる日も近そうです。


[60] 体重測定
投稿者:岩本 投稿日:2002/11/21(木曜) 16:43

写真は(小さくて良く分かりませんが)今日目撃したイノシシです。昨日村山さんが目撃したイノシシとおそらく同じ個体です。わがもの顔に棹崎公園を走りまわっています。

さて、今日の話題は11月6日に井口浜で保護された個体(Mi-15)の体重測定についてです。体重測定といっても、人間のように自分から体重計にのってはくれません。体重計の上に箱を載せ、そしてその箱の上にエサの入ったトレーをおいておびきよせます。この箱もトレーもずっと同じ場所に置いておき、警戒しないように慣らしておきます。また、人がそばにいてはエサの方に来ないので、モニターで観察します。前回測った14日の時点で1550gありました。今回はいったい何グラム増えているでしょう?結果が楽しみです。


[59] イノシシ出没注意!
投稿者:村山 投稿日:2002/11/20(水曜) 11:54

寒いですね。朝車のハンドルを握るのがつらい季節になってきました。今朝、センターに来る途中ではミヤマホオジロの群れが枝のあいだを飛び回っていました。

最近、棹崎公園内でのイノシシの目撃が増えています。私も昨日イノシシを目撃し、写真を撮りました。カメラを向けると逃げるどころか、寄ってきて、ブヒブヒと鼻をならして興奮していました。すこし怖かったです。公園に遊びにこられる方はくれぐれも気をつけてください。

17日日曜日はテレメ体験教室でした。14名の参加がありましたが、参加者のみなさんには野生動物調査の一端を少しだけ体験していただけたのではと思います。その後、希望者(8名)で上県町志多留で木庭作でできたサツマイモを掘りました。収穫後には地元の方が作ってくれたサツマイモの粉で出来た餅「カンコロ餅」をおやつにいただきました。子どもたちが歓声を上げて畑をかけまわり、大人が採れたての芋を焼き、皆でたべるのはとてもおいしかったです。

大きい芋についてはセンターの受付で販売し、その収益金は対馬野生生物保護基金に寄付されます。小さい芋についてはイノシシに食べられないように工夫した箱をつくり、ネズミの食糧になるように畑に設置する予定です。


[58] 沖縄に来ています
投稿者:山本 投稿日:2002/11/19(火曜) 23:37

出張で那覇に来ています。やんばるで会議などがあるためですが、せっかくなので、いろいろな人の話を聞いたり、いろいろな場所を見てくるつもりです。イリオモテヤマネコのいる西表島にも行ってきます。

今朝、対馬があんなに寒かったのがうそのようです。那覇についた後、やんばるでボランティア活動をされている「ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会」の方のお話を伺いました。自分たちにできることをやること、そのシンプルな考え方と行動力が周囲の人も動かしているように感じました。

夕方は、環境教育を専門にしている方と食事をしたのですが、楽しく話しているうちに時間も過ぎ、日誌書き込みがこんな時間に・・。でもぎりぎり火曜日中に間に合いそうです。ほっ。


[57] ヤマネコ楽市でいも売り
投稿者:阿比留 投稿日:2002/11/16(土曜) 17:50

今日は、佐須奈のヤマネコ楽市で、木庭作で作ったサツマイモを出させて頂きました。

朝7:50ぐらいから行き準備にかかりました。まずワゴンを出し、場所がきまってからイモを袋にいれてゆきました。土もついていて、大きさも不揃いでしたが、なかなかの評判でした。

1人のひとが何個も買って頂いたり「頑張ってね」とか「小さいのもおいしいよ」「ヤマネコさんの為に買いましょう」とか一声掛けて頂いて有り難たいことです。
そうこうしてるうちに21個つくっていた袋があっとゆまに売れてしまいました。これからまた機会がありましたらヤマネコ楽市に、参加させて頂きたいですね。サツマイモ買っていただいた方、有り難うございました。
この収益金は、対馬野生生物保護基金に寄付され、ヤマネコ保護の為に、活用されます。


[56] 失敗!
投稿者:三谷 投稿日:2002/11/16(土曜) 11:35

金曜日担当なのに日記を書くのを忘れました。いけませんね~。

 15日から狩猟期が始まりました。みなさん、山に入るときは目立つ服装をしたり、シカなどの動物に間違われないように気をつけてください。今年からセンターの周り(棹崎)は鳥獣保護区になりました。センターの周りにかけていたワナは、「有害鳥獣駆除(~13日)」によりかけていたので、撤去しました。外しに行くと、イノシシはかかっていませんでしたが、ワナを踏み抜いてあって、周りには新しい足跡が。逃した魚は大きい、と言いますが、惜しい。そして、「自分がかけたワナにイノシシが掛かりかけた」というだけで驚いてしまう素人猟師のチャレンジはこれから本番・・・。


[55] スベトカゲが冬眠しそうです
投稿者:岩本 投稿日:2002/11/14(木曜) 15:25

日に日に寒くなってきました。村山さんの日記にあるように紅葉が見ごろです。先週の休みに、上対馬町舟志のもみじ街道に行ってきました。日頃は交通量の少ない所ですが、たくさんの観光客がいました。
あと1週間ぐらいが見ごろだそうなので、出かけてみてください。17日にはもみじまつりがあります。

さて、センターで飼育中のスベトカゲは寒くなるにつれ表に出てくる回数が減ってきました。もうすぐ冬眠しそうですが、冬眠すると、飼育しているものは冬を越すのが難しいようです。なので、冬眠させないようにしないといけません。なかなか大変です。

左の写真は、クモを食べているスベトカゲです。


[54] 昨晩の夢・・・
投稿者:村山 投稿日:2002/11/13(水曜) 15:26

今日の写真は紅葉の様子です。今が一番の見ごろでしょうか。真っ赤なもみじがとても鮮やかです。

ところで、昨晩の夢の中に野生復帰したMm-13が出てきました。センター職員とボランティアのNさんで目撃!みんなで「あ~!あれは~!」と言っているところで目が覚めました。職業病でしょうか・・・

実際、11月5日の夜7時ごろに目撃していたので、その時の印象が残っていたのかもしれません。実際のMm-13も夢の中に出てきたのも、元気そうにしていました。最近、ヤマネコの死体が発見されたり、亜成獣(大人になりきっていない動物のこと)が保護されたりしています。自然の摂理もあり、特に亜成獣には厳しい季節がやってきますが、なるべく多くの新米ヤマネコが生き残って欲しいものです。


[53] 紅葉がきれいです
投稿者:山本 投稿日:2002/11/12(火曜) 17:31

朝晩車で通勤しているのですが、窓から見える紅葉は今が一番きれいです。冬もすぐそこです。
ということは、実はヤマネコなど野生動物にとってはつらい季節です。ヤマネコは、単独で行動する動物で、この時期に親と離れます。親は子育てを終えて、次の繁殖に向けて準備をします。子は、今から寒くなるというのにお母さんから離れて独りで生きていかなければいけません。野生は厳しいですね、相当の割合で、この時期にうまく独り立ちできないヤマネコもいるようです。
日曜日に死体で発見されたヤマネコ(もぎたてセンターニュース参照)の死因は不明ですが、上に書いたようなことも関係あるかもしれません。

ところで、その死体で発見されたヤマネコですが、センターでよくボランティアをしてくれるNさんの知り合いが発見してくれました。他の人はイエネコだと思ったようですが、その人は、Nさんからヤマネコの特徴を聞いていたので、ヤマネコだとわかったそうです。水に濡れてとてもわかりづらい状態だったようなので、少し前までだと、イエネコとしてそのまま放置されてしまっていたかもしれません。地域の方々の意識が上がって、死体も含めて情報が集まるようになってきたような気がして、死体の発見というバッドニュースではありましたが、意識の高まりも少し実感できたニュースでした。

ところで、冒頭で紅葉がきれいだと書きましたが、今日(12日)のNHK教育テレビ(21:35~22:00)の「樹木ウォッチング」という番組で、「秋を彩るカラフルな木の実と紅葉」というテーマが放送されるようです。このシリーズ、私はまだ見たことがないのですが、テキストを本屋でみつけて買ってみました。なかなかおもしろそうなので、紹介させていただきます。


[52] 秋の深まり
投稿者:阿比留 投稿日:2002/11/09(土曜) 17:31

朝起きるのがだんだん辛くなってきました。
森の木々も色づき、秋の深まりを実感する今日この頃です。

今年も冬の到来を告げるマナヅルの群れが、対馬の秋空を渡って行くのが見られました。冬はもう目の前です。


[51] ヤマネコポスター原画展示中
投稿者:三谷 投稿日:2002/11/08(金曜) 18:15

 ヤマネコポスター原画コンクール(小・中学生)の入賞作品をレクチャールームに展示して、ついでに机と椅子をおいて、読書やボランティアの方が作業できるような、ちょっとしたスペースを作りました。皆さんぜひ、ご活用下さい。あ、ビデオなどの上映が始まると暗くなりますが、お気になさらず(←オイオイ)、・・・お許し下さい。

 子供達の絵っていいですね。部屋が明るくなって居心地のいいスペースになったと思います。

 昨日は、センター周辺で雷がひどかったです。そのせいか、ふだん仕事で使っているパソコンが調子が悪くなってしまいました。これから他のセンターのみんなは、いつもお世話になっている某先生のところに、豆酘の香り米をごちそうになりに行くと言っていますが、作業が終わらず、行かれません。シクシク。


[50] 仔ヤマネコ保護、それから
投稿者:岩本 投稿日:2002/11/07(木曜) 19:14

昨日ヤマネコの仔ネコが保護されてきました。今日は、ヤマネコを保護した後、どのようなことをしているのか紹介します。

センターの仕事を終えてから佐須奈にある家畜診療所にヤマネコを運びました。準備が整ったら、早速麻酔をかけます。この時、個体がまだ小さいことを考慮してガス麻酔をかけました。麻酔がきいたら、採血・計測・写真撮影を行います。
採血したらすぐに、FIV(猫免疫不全ウィルス)とFeLV(猫白血病ウィルス)の簡易検査をします。結果はどちらも陰性で、皆ほっとしました。私は計測をしたのですが(左の写真)、なかなか難しく、何度かはかり直しをしました。最後は、ヤマネコの個体識別のために体の各部位を撮影します。野生復帰した個体が、自動撮影に写った時などこの写真をもとにどの個体かを調べることがあります。
これらがすんだら、マイクロチップの挿入と耳に入れ墨をして麻酔をきります。head upを確認したら作業終了です。ここまででだいたい1時間ぐらいかかります。

この仔ヤマネコは、今日は元気にエサを食べている姿が見られました。ちょっと痩せているので、もりもりエサを食べて太って(適度な大きさになって)ほしいです。


[49] サツマイモができました
投稿者:村山 投稿日:2002/11/06(水曜) 10:36

今年は木庭作の作物の一つとして、サツマイモを作りました。
上県町・志多留のKさんの協力でできたサツマイモです。
やまねこ祭りの前日にKさんご夫妻、センターの岩本さん、ボランティアのNさん、Kさんといっしょに掘ってきました。
やまねこ祭りでは、そのサツマイモを、おすそ分け程度ですが焼き芋にして配りました。

その時に使用した炭は先日火入れと釜だしを見せていただいたときのものです。対馬産の炭に対馬のサツマイモ。そういったことだけでもなんだか気分が盛り上がってしまうものですね。あまり大きくないサツマイモですが、味は甘くてとてもおいしかったです。

ただし、翌日未だかつて経験したことが無いほどの筋肉痛が・・・
職業によって使う筋肉が違うということを思い知りました。

11月10日(日)にもう一ヶ所残っている場所で芋ほりをします。
畑のそばで採れたてのイモを焼いて食べる予定です。
みなさんも参加してみませんか?参加希望の方はセンターまでお電話ください。


[48] イベントあれこれ
投稿者:山本 投稿日:2002/11/05(火曜) 17:40

朝晩冷え込むようになり、昨日こたつを出しました。ときどき、対馬は南国だと思っている人に出会います。この時期に、まだ泳げる?と聞かれ(-_-;)。島というだけでトロピカルなイメージがあるのかもしれませんね。実際には、東京より寒いです。更にセンターのある上県町は対馬の中でも寒い地域と言われていて、朝起きるのがつらくなってきました。

先週は東京出張、厳原での自然教室、やまねこ祭りとイベント盛りだくさんでした。(出張はイベントではないですね・・。)自然教室は岩本さんの日記のとおり、参加人数は少々寂しかったものの、結果的には有意義なものになったと思います。まだまだこれからです。

やまねこ祭りでは、ヤマネココーナーでセンターの活動やイエネコの飼い方についてのパネル展示を行いました。テントの裏で焼いていた木庭作(こばさく)でできたサツマイモの焼き芋が地味に人気でした。寒かったので、火に人が集まってきたという説もありますが。最後には地元の人たちに火を占拠され、なぜか焼き肉が始まっていてびっくり!

こうやって、日々少しずつヤマネコに接してもらう機会をつくっていきたいと思います。みなさん、ぜひイベントに参加してみてください。


[46] 公園で見たイノシシは今・・・・
投稿者:阿比留 投稿日:2002/11/02(土曜) 14:26

先週の日誌に書いた、公園で見たイノシシ2頭はどこにに言ったのでしょうか。その後目撃した人はいません。
ワナを駆けている三谷さんに聞いてみると、まだワナにはかかっていないとか、もう居ないのかも?

しかし、イノシシは、どんな物を食べるのか気になったので調べてみました。雑食性で 植物では(クズ・カヤ・ヤマノイモ)など根茎や各種の葉、果実、動物では、(昆虫類・ミミズ・タニシ・カエル・ヘビ)だそうです。

このままだと、公園が危ない早く立ち去ってくれることを、願いながら日誌を書いていると午後4:00頃ボランティアのN・Kさんが来館され、私が目撃した場所からすぐ近くでなんと3頭のイノシシを目撃したと言われショックでした。公園があらされなければいいのですが・・・・

この処、気温も下がり毎日のように韓国の島が見え隠れしています。対馬と韓国の距離は、約50km程しか、離れていないので、肉眼でもくっきり見えます。見えた時は、何度みて感激する風景です。

自然のヤマネコと、出会う事も難しいことですが、来館される方には
韓国の島を、見ることはよういではないのです。1年の間でも、これからの季節が1番見えやすい時期でもありますので、対馬にこられたら、是非 対馬野生生物保護センターによってください。韓国が見えるかも・・・・


[45] 島外の対馬漁師志願
投稿者:三谷 投稿日:2002/11/01(金曜) 17:46

 今日は知り合いの漁師さんの師匠の進水式があったと言うので、お祝いに行ってきます。
 
 この漁師さんは、対馬出身ではなく、東京の環境系の専門学校に通い、神奈川県内で働いたのち、対馬にやってきました。都会生まれの奥さんも一緒で赤ちゃんも生まれました。対馬の暮らしを気に入る気持ちは、中途半端都会出身の私も理解できます。文章で表すのは難しいですけれど。

 10月29日の山本さんの日記にある写真のビルに行ったとき、眼下に国会議事堂を眺めながら、心の中で小さく「日本征服・・・」とつぶやいていました。
 


[44] 厳原で自然教室を開催しました
投稿者:岩本 投稿日:2002/11/01(金曜) 00:43

これまでセンターで行ってきた自然教室には、毎回20人~40人が参加しています。その自然教室のアンケートの結果、ぜひ下島での開催を、との意見が多かったので今回厳原で初の自然教室を行いました。

午前中:資料やアンケートを予想人数分(=50人)コピー
    当日用の張り紙や、受け付け用の名簿を作ったりしてバタバタ

16時頃:会場に到着→さっそく会場設営

開始10分前:受付を済ませたのは、3人・・・

と、思ったより少ない人数でスタートしましたが、最終的には12人が集まりました。少人数だったので座談会形式で会を進め、結果として参加者と職員、また参加者どうしの意見交換ができ大変有意義なものとなりました。

広報など今後考えなければならないことは色々ありますが、初の下島における自然教室が無事終わりほっとしました。
それにしても、厳原は遠い。


[43] たのしいな♪痕跡探しハイキング♪
投稿者:村山 投稿日:2002/10/30(水曜) 11:07

今朝は中山に霜が降りていました。おそらく初霜です。
日に日に対馬は寒さが増しています。それと同時に紅葉が美しくなってきました。もともと照葉樹林が多いので、紅葉する樹木が少ないのですが、谷あいにくっきりと赤いモミジが見えるのはとてもきれいです。

27日日曜日は「痕跡探しハイキング」でした。このイベントはセンターのボランティアのかたが中心となって行っています。参加者が最初はおっかなびっくりだったのが、ヤマネコをはじめとした動物の糞に引き込まれてゆく様子は何度立ち会っても、「いいな~」と思います。写真は福岡から参加してくださったNさん親子です。

明日31日は厳原商工会館で自然教室があります。講師はセンターの山本さん(環境省・自然保護官)。初の下島での自然教室なので、先ずはツシマヤマネコ保護増殖事業についての話です。東京から帰ってきてそのまま下島へ行くので、天気が晴れてくれる事を祈ります。山本さんが飛行機に乗る時は結構荒れるようなので、少々心配ではありますが・・・
多くのみなさまのご参加をお待ちしております。


[42] 花の(?)都
投稿者:山本 投稿日:2002/10/29(火曜) 16:32

東京に出張しています。ツシマヤマネコの保護増殖事業の進め方などについて関係者と打ち合わせをするためです。

今日1日で、対馬の全人口分くらいの人を見たのではないかと思うほどで、人の波に酔ってしまいました。写真は、今いるビルの窓から撮った景色です。


[41] 私のお仕事の1つ
投稿者:阿比留 投稿日:2002/10/26(土曜) 18:13

今日は、私の仕事である、棹崎公園管理業務の巡視の事をかきます。毎月3回ほど回ります。左の写真は、棹崎公園を紹介する全面地図です。

この公園の、巡視用に作成した地図を持ち1時間ぐらいかけて、公園の中を回ります。

問題個所の点検 ・木の倒れ・トイレや公園内の水まわりの点検・林道の点検(ひび割れ・土砂崩れ)・雑草の点検・建物などの破損状態・その他、など点検しながら回っています。

回っていると、いろいろな生き物や季節ごとの花・鳥に出会います。
それに下をむいて歩いている数個の落し物(ヤマネコのふんとかテンのフン)に出会いますが、マムシ(ひらくち) アオダイショウ(ながむし)は、何回見てもビックリします。

今日の巡視は、いつもより遅く13:00頃から回りました。ほぼ回り終わろうとしているその時・・イノシイ出現!・・・これって三谷さんが何週間前から、ワナをかけて狙っているイノシシなのかなと、思いつつセンターに帰ってきました。


[40] イノシシはどちらへ
投稿者:三谷 投稿日:2002/10/25(金曜) 17:54

 2週間前にセンターの近くでイノシシを見かけたので、仕事が終わった後、イノシシワナをかけてみました。

 対馬のイノシシは、江戸時代にあまりに農業被害が激しいので、陶山訥庵という人が9年かけて絶滅させました。最近、対馬にいるイノシシは、よその地域由来の移入動物と考えられ、あちこちで農業被害が発生しています。

 足ククリワナをかけているので、かかっているかどうか毎日確認しなければなりません。さきほど確認に行ったのですが、2週間前は、毎日イノシシが通っているような痕跡だったのですが、最近は全然来ていないようです。
 かけなおすべきか?、もう少し様子をみるべきか?ちょっと考えています。
(現在、対馬のイノシシは、狩猟期以外も有害駆除により捕獲されています。私は許可を受けてワナをかけています。)

 


[39] 炭の窯出し
投稿者:岩本 投稿日:2002/10/24(木曜) 16:59

10月16日に村山さんが書いた炭焼のその後をお伝えします。

 20日に火を消して、今日窯出しを行いました。私は炭窯を見るのも初めてだったので、窯からまだ温かい炭が出てきたときはちょっと感動しました。できたての炭は、つやつやとした黒色で、割るとキーンといい音がします。
 作業には、職場体験で佐須奈中学校の男の子4人が参加していました。昼ご飯のときには、「つかれた-」とぼやいていましたが、いざ
仕事となると一生懸命働いていました。午前中は間伐、午後は炭の窯出しとなかなか大変そうでしたが、有意義な経験ができたのではないでしょうか。

 お土産に、炭焼きの副産物、木酢液をいただき、仕事なのにとても楽しい時間を過ごすことができました。


[38] ツガニのお味は・・・
投稿者:村山 投稿日:2002/10/23(水曜) 14:49

毎朝、先日野生復帰したMm-13の追跡調査をしていると季節の変化を感じることができます。今朝はミヤマガラスの群れをこの冬初めて目撃しました。ミヤマガラスは朝鮮半島からわたってきて冬を対馬で過ごします。今朝の30羽ほどの群れは冬の到来を知らせているようした。

さて、一昨日蜂洞を開ける場面を見学させていただいた時に、ツガニ(モクズガニ・川に棲むカニの一種)を茹でたものを食べさせて頂きました。

甲羅を開けていわゆるミソの部分を食べますが、その味は、とても濃厚でした。他に例えると上海ガニのような濃厚さでしょうか。写真がいまいちピンボケなのが残念ですが、つめの部分にふさふさに毛が生えているのが面白かったです。このカニを砕いたものを味噌汁にした「がん汁」を楽しみにしている対馬の人が多いそうです。

ただし、モズクガニは川によっては寄生虫の汚染がある場合があり、その調理には十分火を通すなどの注意が必要です。


[37] ハチミツ取り
投稿者:山本 投稿日:2002/10/22(火曜) 16:51

昨日、中山でハチミツ取りを見せていただきました。対馬のハチミツは和蜂のミツで、西洋ミツバチのものと違って濃厚でとてもおいしいのです。対馬では山のあちこちに蜂洞が置いてありますが、実際に蜂が入っているのは多くはありません。それに、年によって、地域によってずいぶん出来が違うようです。見せていただいた中山のおじいさんは、対馬でも有名なミツバチ職人(!?)さんで、少しくらいハチに刺されても大丈夫なんだそうです。

さて、このハチミツですが、身体の調子が悪いときによく効くのと、二日酔いの朝にもバッチリだそうです。それと、焼酎のお湯割りに入れても最高!
昨日は巣ごとシャクシャクと食べさせてもらいましたが、これこそ取れたてしか味わえない食べ方で、最高でした。食べていると、ハチがブンブン周りを飛ぶのですが、羽音が「ドロボウ、ドロボウ!」と聞こえたのは気のせいでしょうか。せっかくためたミツを取られるのですから、ハチにとってはたまったものではありませんよね。


[36] 今日は、朝から・・・
投稿者:阿比留 投稿日:2002/10/19(土曜) 18:22

今日は朝から子ども達の声が聞こえてにぎやかでした。いつもより多いのでなぜかなと思っていたら土曜日で学校がお休みだったようです。
1人の、お母様に声をかけてみると今日は、レクレーションで体験学習「そば打ち」をして来たとのことでした。

そのついで、ヤマネコセンターに立ち寄ったとのことでした。
そこでセンターでもいろいろなイベントを、計画している事をお知らせしました。

是非参加して下さる事を、お待ちしてます。

もっといろいろな人に来館してもらい、ヤマネコの事を知ってほしいと思っています。


[35] 佐護小学校5・6年生総合学習
投稿者:三谷 投稿日:2002/10/18(金曜) 12:44

 さきほどまで、佐護小学校5・6年生19名と先生が来ていました。佐護小学校は、センターから一番近い小中学校で、昨年から、総合学習で何度か来ています。

 今日は、館内で展示を見てもらったり、ヤマネコクイズ等をしたあと、センターの周りで痕跡さがしです。最初は、エ”~、ウンコ~などと嫌がってますが、みんな最初はそうなのサ。さぁ、とにかく行ってみよう。

 ネズミの毛や骨、バッタなどが入ったヤマネコの糞、アケビなど種子が入ったテンの糞に、子ども達はだんだん面白くなってきたようです。そのうちに、誰かの「フンあったヨ!」の声に、みんな早く見たくて走り出してしまう始末(!?)。

 センターに戻ったあとは質問タイム。岩本さんが答えます。でも、子ども達の質問は奇想天外!ヤマネコの骨の数は全部でいくつ??、ヤマネコの走る速さは??など、難問続出に冷や汗。頑張って答えますので、みんなヤマネコ大好きになってね。

●=●=●
 ツシマヤマネコ痕跡探しハイキング(小学生以上)を、10月27日(日)13:00~予定しています(要申込み)。林道を歩いてフンを拾い、センターに持って帰って、どんなものを食べているのか調べます。フンに興味のある方は、ぜひご参加ください。詳しくは、このHPの「イベント情報いろいろ」を見てください。●=●=●
 
 


[34] ヤマネコに関する質問、承ります
投稿者:岩本 投稿日:2002/10/17(木曜) 18:47

今日は小学校4年生からツシマヤマネコに関する質問の電話がかかってきました。
『ツシマヤマネコは何頭ぐらいいるのですか?』とか、『ツシマヤマネコの一生について教えてください』など、全部で6つの質問がでました。
電話のむこうの声はとっても緊張してましたが、どんな質問でも怒ったりしませんよ!ヤマネコについて?があったら、どんどんたずねてくださいね。電話、メールどちらでもOKです。

それから、?がある皆さんのために、ツシマヤマネコQ&Aコーナーを作成中です。お楽しみに!


[32] 炭焼きの火入れ
投稿者:村山 投稿日:2002/10/16(水曜) 13:27

13日(日)の朝早くに、上対馬町舟志で炭焼きの火入れを見せていただきました。この釜は中白炭(白炭のほうが高級とされる)を焼くためのものだそうです。この釜を管理されている方は、本業の林業・農業はもちろん、地域の子供教育にも熱心な方で、この炭焼きの様子を子どもたちにも伝えたいと努力されています。今月末に予定されている炭の釜出しには中学生が見学に訪れる予定です。

所で、左の写真は何だと思いますか?これは対馬の山の中でよく見られる炭焼き釜の跡です。今では石垣が残っているだけで天井部分は抜け落ちています。少し前までは対馬のあちこちで炭焼きがさかんに行われていました。山の大きさに応じて炭釜の大きさのも大小様々だったようです。

[Res: 32] Re: 炭焼きの火入れ
投稿者:村山 投稿日:2002/10/16(水曜) 13:30

火入れの様子です。


[31] 御岳登山
投稿者:山本 投稿日:2002/10/15(火曜) 19:30

体育の日の昨日、午後からふらっと出かけて御岳に登ってきました。
最初の内は植林の中を延々と登るのですが、頂上が近くなると天然林になります。

途中、テンに出会いました。木の上で全身でしゃっくりをするような素振りをしています。近づいてもなかなか気づきません。居なくなった後を見てみると、そこには下痢気味のフンが・・。しゃっくりではなくて、懸命に気張っていたのかな・・?悪いところに出会ってしまいました。

歩き始めて1時間くらいで頂上に着きます。見晴らしがよくさわやかな気分。空を小型の猛禽が二羽飛んでいます。(種類はわかりませんでした。)写真は頂上の岩の間に生えていた木です。植物の力ってすごいですよね。

帰りはヒザが笑ってしまって大変。運動不足を痛感です。でもこの勢いで次は白嶽に登ってみるぞ~。

11月24日には、センターのイベントとして御岳ハイキングがあります。是非参加してみてください。(詳細は「イベント情報いろいろ」をごらんください。


[30] 展示室に新しい展示物がふえました。
投稿者:阿比留 投稿日:2002/10/12(土曜) 17:37

左の写真は、新しく展示室に加わった、ヤマネコの実物だいの模型です。
この模型は、8月の夏休みに大学の自習で来られた学生達が、たんせいこめて作った作品です。
8月のイベントで「子どもツシマヤマネコ博士養成教室」がありました。そこで子ども達に触ってもらったり、抱っこしたり、実物大のヤマネコをみて・・・重い・・かわいいなどいいながら喜んでいました。

センターに、来館された時は、触ってみてください。


[28] 「とらやまの森」新刊できました!
投稿者:岩本 投稿日:2002/10/10(木曜) 18:08

今日は朝からとらやまの森の編集、発送作業でバタバタしていまいた。そして、できました!
定期購読者の方のところには2、3日で届きます。HPにも載せますのでお楽しみに。


[27] 食欲の秋!
投稿者:村山 投稿日:2002/10/09(水曜) 11:27

空高く、馬肥える秋・・・食欲の秋です。
秋だからかどうかわかりませんが、最近少し良く食べています。硬いものから柔らかいものまでいろいろですが、その中でもとびきり美味しいものだけ紹介します。(山本さんごめんなさい!)

9月22日の自然教室は漁師さんによるお話でした。そのお陰で漁師さんと仲良くなり、お魚を口にするチャンスも増えました。先日はハガツオをご馳走になりました。対馬ではカツオといえば「ハガツオ」を指す事がほとんどです。ハガツオはいわゆる土佐造りにするような真っ赤な肉質ではありません。うっすらとピンクで見た目はまるで中トロです。

ハガツオの味についての記述を見ると、「実が柔らかく味は本ガツオに劣る」などとひどいことが書いてありますが、それは大いなる誤解です。漁師さんの手によって丁寧にひと手間かけて処理されたハガツオはトロのような口当たりと脂がもう絶品です。市場ではあまり出回らないようですので、対馬に居るからこそ最高のハガツオが楽しめるのです。

あまりの姿の美しさに写真を撮ったのですが、残念ながら不覚にも消去してしまいました。ということでハガツオの写真はありません。
写真がまったく無いのも寂しいので、今日は木庭作で実ったアワの穂の写真を・・アワやキビを見たことの無い方も多いのでは?これはいまいち大きくない穂ですが、アワはこんな風に「もこもこ」に実るのです。


[26] 読書の秋?
投稿者:山本 投稿日:2002/10/08(火曜) 17:52

秋だからなのかどうかわかりませんが、最近少し夜更かしをして本を読んでいます。堅い本から柔らかい本までいろいろですが、その中でまじめなものだけ紹介します。

「エコシステムマネジメント 柿澤宏昭著 築地書館(写真左)」は、ある方に勧められて読んでみたのですが、ヤマネコ保護の仕事をする上でとても参考になる本でした。アメリカが、いわゆる自然保護(しばしば開発派と衝突)から、経済・社会開発と生態系保全の両立の道を探り始めて、現在に至るまでの道のりがわかりやすく描かれていて、引き込まれていきました。日本に当てはめてみると、ちょっと考えられないくらいダイナミックな動きなのですが、参考になるキーワードはたくさんありました。

それから、「移入・外来・侵入種~生物多様性を脅かすもの 川道美枝子+岩槻邦男+堂本暁子 築地書館」は、人間が持ち込んだ動物がもともとの生態系に悪影響を与え、更には人間活動の基盤も脅かすという問題を、各地の事例を紹介しつつ解説しています。
対馬のような離島では、特に影響が大きくなりやすいので、これからきちんと考えていかないといけない問題です。

関心のある方は、読んでみてください。


[25] 季節の花
投稿者:阿比留 投稿日:2002/10/05(土曜) 18:21

今日は、センターのホールの中央に設置しているコーナのお知らせします。
センターでやってるお仕事を、何個にわけて、わかりやすく写真で紹介しているコーナーです。「飼育しているヤマネコ」「事故の危険」「センター主催のイベント」「調査」「普及啓発」「保護活動」「自動撮影」などです。そのコーナーの1つでもある「島内で見られる動・植物」コーナーを、今日はいままでの花の写真はずし、秋から冬に咲く花にはりかえました。

センターでは季節ごとに花の写真をはりかえて来館者に見てもらえるようにしています。来館される方は、是非見てください。


[24] ヒミズ
投稿者:三谷 投稿日:2002/10/04(金曜) 19:47

9月28日からネズミの調査をしていました。

 ネズミが好きな方には申し訳ないのですが、ヤマネコの餌資源としてのネズミ調査です。ですから、どんなところにネズミが多いのか?どういう季節に少ないのか?などについて調べています。
 
 今日はヒミズが捕まりましたので写真で紹介します。(図鑑によると)大きさは鼻先からお尻までが89-104mm、しっぽが27-38mm、体重が14.5-25.5gという小型のモグラで、耳介がありません。落葉や半地下に生息し、昆虫やミミズを食べているそうです。前足の爪がおおきくて穴を掘りやすそうな形をしています。

 

  
  


[23] 対馬の巨樹・巨木
投稿者:岩本 投稿日:2002/10/03(木曜) 15:41

 昨日巨樹・巨木ガイド養成講座に参加しました。巨樹とは地際から高さ1.3mの幹周りが3m以上のもの、巨木とは5m以上のものをいいます。対馬にはそのような巨樹・巨木が確認されているだけでも130ヶ所以上あるそうです。
 
 対馬の巨樹・巨木は信仰と結びついているものが多く、幹の周りにしめ縄が張られ、お供え物がある所もありました。巨樹・巨木を見る(知る)ことで、対馬の人々の歴史や生活を知ることができそうです。
 自然が豊かな対馬ならでわの新しい楽しみ方を発見した1日でした。

 
※左の写真は、昨日拾ってきた木の実です。どれがどれかわかりますか?


[21] 秋の風景シリーズ
投稿者:村山 投稿日:2002/10/02(水曜) 10:18

山本さんの日記にあるように、昨日は秋晴れのすばらしい天気のなか、木庭作をチェックしに行ってきました。できの良い場所、悪い場所・・・いろいろありましたが、ネズミの餌にはなる位の結実の様子で少しホッとしています。

秋といえば、稲刈り、対馬では各地で稲穂を掛け干しにする様子が見られます。秋の青空に映える稲穂が揺れるようすは何となくノスタルジックですね。

そうそう、対馬の秋といえば、もう一つ。対馬の人ならば皆さん知っていると思いますが、蜂洞をあけてはちみつを取り出すのも秋です。丸太をくりぬいた構造のこの独特な巣箱は最初は何かわかりませんでした。対馬在来のニホンミツバチ(和蜂)の蜜は濃厚で西洋ミツバチのものとは比べ物にならない美味しさです。う~ん、美味しいものが多い食欲の秋・・・ですね。

[Res: 21] Re: 秋の風景シリーズ
投稿者:村山 投稿日:2002/10/02(水曜) 10:20

追加:掛け干しの様子です。


[20] 私の仕事って?
投稿者:山本 投稿日:2002/10/01(火曜) 17:30

立場上、取材を受けることも多いのですが、よく聞かれることの一つに「山本さんはどんな仕事をしているのですか?」という質問があります。簡単な質問のように思いますよね。でも実は困るのです。センターがどんな仕事をしているか、という質問には即座に答えられます。このホームページにも載っていますから、みなさんもご存じでしょう。で、私は・・・。

例えば、今日の仕事は、調査計画の打ち合わせをしたり、今年度予算の使い方について本省から指示がきて作業をしたり、新規事業の進め方を考えたり。外はさわやかな秋晴れだというのに、ずっと室内で電話とパソコンに向かっていました。他のスタッフは、ネズミの調査に行ったり、木庭作現場を見て歩いたり、今日も外を飛び回っています。
私が外に出るのは、突発事故やトラブルが起こったときがほとんど。もちろん、トラブル以外にも、どんな調査手法を採用するのか、木庭作はどこに作るのか、などポイントになるときも現場を見に行きます。でも最近は、ヤマネコが鶏小屋を襲っているとか、飼育しているヤマネコがケージから脱走したとか、カニかごに入っているとか、はらはらする外出ばかりのような気がします。

なんだか愚痴っぽくなってきましたが、そういうつもりじゃなないんです・・。私の仕事は、多分、司令塔のようなもの(と言うと格好よすぎますね)。必要な予算を確保して、計画を立てて、関係者の調整をして・・・。他のスタッフや関係者が迷いなく前に進めるように道をつけること、というと大げさで、道の入り口を示しているくらいかな。実際にその道を切り開いて進んでくれる人たちがいて、私の仕事が成り立っています。

ということで、トラブルのない今週は、あまりおもしろい日誌が書けないので、週末のお休みにドライブしたときの写真を付けておきますね。前回のダンギクに続いて、秋の風景シリーズです。


[19] 1日の始まりから
投稿者:阿比留 投稿日:2002/09/28(土曜) 18:03

1日の始まり
今日はいつものように出勤して見ると、なんとセンターの中では、非常ベルが鳴りひびいているではないか、あせってしまいました。まず非常ベルを止めて、何でベルが鳴ったのか原因を探しましたが、分かりません。不思議です。・・・
なぜか、私一人の時にかぎりこのような不思議が、起きているような気がします。何ヶ月前は、台風の風で玄関の扉がはずれたりしたこともありました。その時はほんとにこわかったです。


[18] 野草って可愛い
投稿者:三谷 投稿日:2002/09/27(金曜) 19:06

 今日もフンを探しに行っていましたが、フンの話は、もういいですよね?調査の途中でミゾソバとツリフネソウを摘んで、センターの玄関に飾りました。よくみると可愛いです。図鑑をみると、どちらも山野の湿った場所を好む植物ということです。なるほど、沢の脇にある人工林の縁に生えていました。

 飾るだけではなく、押し花も作ってみました。押し花作りは、毎日の新聞紙交換が大変ですよね。今日は、布団乾燥機を使って、数時間で完成です。この方法だと花の色もきれいに残ります。そのうち、センターのイベントかなにかで、作り方を紹介しますね。


[15] ヤマネコにも気をつけてね!交通安全運動実施中
投稿者:村山 投稿日:2002/09/25(水曜) 18:26

すっかり、秋ですね。山本さんの日記にあるように、秋の花々がいつの間にか咲き乱れています。

昨日は峰町で交通安全運動に参加してきました。
峰町といえば、Fm-12が保護されて野外に復帰した場所です。
このおてんば娘のヤマネコは山奥へはいってしまうらしく、発信機の電波が届かない場所にいることもよくあります。でも、昨日は運良く、電波を拾うことができました。どうやら元気にやっているようです。その発信音の動きを聞くと、安心して、うれしい気持ちになりました。

今年の冬にはどこかでハンサムなオスヤマネコと出会って、お母さんになるかもしれません。秋になり、仔ヤマネコが移動を始める季節がやってきます。「ヤマネコもみている!」を心に、安全運転に気を付けたいです。

[Res: 15] Re: ヤマネコにも気をつけてね!交通安全運動実施中
投稿者:村山 投稿日:2002/09/26(木曜) 14:00

追記:交通安全キャンペーンは警察署と協力して行っています。
ツシマヤマネコのあがたくんも張り切って交通安全を呼びかけました。


[16] どこにいるの?
投稿者:岩本 投稿日:2002/09/26(木曜) 13:27

今日は朝からテレメトリー調査をしてきました。
テレメトリ-調査とは動物につけた発信機からの電波を、アンテナと受信機を使って受信し対象動物がどこにいるのかを調べる調査です。
(左の写真がテレメトリー調査の道具です)

今日の調査の対象はMm-13という若いオスで、交通事故でセンターに収容→元気になって放野→鶏小屋を襲って再捕獲→脱走というなんともお騒がせなヤマネコです。
しかし、Mm-13は再捕獲のとき、体重が元気なときとくらべると1kgほど減っていたので、野外でちゃんとエサをとれるのかを心配しています。
調査の結果毎日違う場所にいることが確認できるので、今のところ元気に暮らしているようです。

これからだんだん寒くなり、エサが少なくなってきます。Mm-13をはじめヤマネコ達には厳しい季節です。


[14] すっかり秋ですね
投稿者:山本 投稿日:2002/09/24(火曜) 15:26

今日はセンターが休館なので、静かです。午前中は記者発表をした(内容は「もぎたてセンターニュース」参照)ので、記者さんから電話がかかってきましたが、午後はそれも一段落。こういう穏やかな雰囲気の日は久しぶりです。夏からイベントや事件が相次いで、バタバタと対応しているうちに、いつの間にか外は秋になっていました。

これからは、外に出るのが気持ちのいい季節ですね。左の写真は、昨日茂木浜に遊びに行く途中で咲いていたダンギクです。九州の西側から対馬にかけて分布する、代表的な秋の花だそうです。道端に咲いていますので、車の運転に気を付けながら探してみてはいかがでしょう。


[13] 無題
投稿者:阿比留 投稿日:2002/09/21(土曜) 18:28

今日は,韓国見えませんでした残念。それはそうと9月のはじめの台風で、センターの門の扉があまりの強風で吹きとんでしまいました。その扉を、やっと今日直してもらいました。なんとその方たちは、ボランティアの方で、自分の仕事の合間に時間を作り修理をして下さいました。ほんとにありがたいことです。これからも宜しくおねがします。・・・また来週


[12] 昨日の午後からず~っと糞(フン)
投稿者:三谷 投稿日:2002/09/20(金曜) 20:08

 まず、ひとつめです。小学生が自由研究で、フンを洗って中身を調べたので、その確認です。フンから出てきたネズミなど小動物の小さな骨がきれいに並べてありました(昨日の岩本さんの日記をみてください。写真右下の箱です)。よく調べてあります。面白いのは、ネズミの歯に犬歯はありませんが、ミミズなどを食べるヒミズ(モグラの仲間)には鋭い犬歯があります。センターで展示してありますので、ぜひ見てください。

 ふたつめフンは、カニかごに入っているところを保護された仔ネコの検便です。鉤虫(回虫と同じ線虫の仲間)や条虫(サナダムシの仲間)の卵がみつかりました。でも、野生動物であるヤマネコでは、どのヤマネコのフンからも寄生虫がみつかります。重大な症状につながる寄生虫もいますが、寄生していても大したことがないことも多いです。この仔ネコも下痢もせず、元気です。

 みっつめに、今日は、いちにち上県町内で痕跡調査をしていました。フンを探して、分布や密度を調べたり、食べている中身を調べます。調査員のSさんのルートを一緒に行ったのですが、たくさんのフンにSさんは喜んでいました。

 フンから分かることは、まだまだあります。嫌っていてはもったいない!(写真もお楽しみに!?)


[10] 無題
投稿者:岩本 投稿日:2002/09/19(木曜) 15:43

今年の夏はセンター開設5周年ということもあり、子ども向けの夏休みイベントを3つ行いました。全てのイベントに参加して認定証をもらった子は2人(兄弟です)。そのうちお兄ちゃんのほうが夏休みの自由研究として主に痕跡調査ハイキングの結果をまとめてくれました。
それが、この左の写真。全部で模造紙5枚の大作です。
これらは全てセンター内に展示してあります。

今後もセンターでは月1回のペースで子ども向けイベントを行います。ツシマヤマネコに興味のある小中学生、高校生、(大人もOK)参加待ってます!


[8] No.2のこと
投稿者:村山 投稿日:2002/09/18(水曜) 14:10

しばらく体調不良が続いていたFIV(ネコエイズウイルス)に感染していたヤマネコのNo.2が、残念ながら、14日の夕方死亡してしまいました。
センターの展示用モニターで中継をしていたヤマネコなので、見覚えのある方もいるでしょう。

毎日飼育をしていた私たちにとって、No.2はセンターの大先輩であり、親しみ深い存在でした。
昨年の11月にセンターで働き始めたときには元気一杯ながらも、すでに風貌は「おじいさん」。
今年4月の健康診断では白内障を指摘されていました。
高齢にはかなわず、動物はいつか死んでしまうものであるとは思いますが、空のケージを見ると悲しい気持ちになってしまいます。


[7] 韓国にヤマネコデビュー!
投稿者:山本 投稿日:2002/09/17(火曜) 19:36

 12~15日で韓国に行って来ました。夏休みだったのですが、単純に休みにさせてもらえず、通信使行列にヤマネコ着ぐるみで参加しました。なんと距離は2km。汗だくで次の日は筋肉痛。でも、着ぐるみに入ると急に子供たちが集まってきて人気者になった気分が味わえます。韓国でもヤマネコは大の人気者。韓国のヤマネコ情報も欲しいですね。
 その他、キタタキを探しにソウル郊外に出かけました。残念ながらキタタキはいなかったのですが、クマゲラに出会いました。初めてだったのでそれだけで大満足。

 韓国で行列に参加している頃、センターでは隔離飼育中のヤマネコが死んでしまいました。このところずっと体調が悪かったので覚悟はしていましたが残念です。この話は誰か別の人が書くかな。“もぎたてセンターニュース”にも載せていますので読んでみてください。

 それと、昨日は仔ネコがカニかごに入って保護されました。1500gの小さなヤマネコです。元気なので、血液検査の結果に問題がなければ野に戻す予定です。これも“もぎたてセンターニュース”を読んでください。

 そんなこんなでいつもバタバタのセンターです。(>_<)


[5] 通勤途中に
投稿者:阿比留 投稿日:2002/09/14(土曜) 16:02

1F事務所のカウンターにいます阿比留です。
日誌は土曜日担当です。よろしく。
このところ、センターに来る間、道の脇にぽつぽつと咲く彼岸花が秋の気配を感じさせてくれます。秋から冬にかけては棹崎公園から肉眼で韓国の島が良く見える時期です。ちなみに今日は朝から韓国が見えました。
韓国が見えるかどうか知りたい方は、センターにお電話ください。


[4] こんな1日
投稿者:三谷 投稿日:2002/09/13(金曜) 21:37

 今日は、町役場に農業関係の統計資料をコピーさせてもらいに行って来ました。ツシマヤマネコの分布減少と対馬島内の環境がどういう関係があるのか調べる一環でなるべく昔からの資料を集めています。
(耕地面積などが分かる古い資料を御存じの方、教えてください。)
 資料のコピーをさせていただきつつ、22日の自然講座「対馬の海の世界」の宣伝をしたり、ヤマネコ仲間を増やすべく、さりげない活動をしてみました。多分、さりげなくないけど。
 センターに戻ってしばらくすると、ボランティアのNさんが来て、フリーの地図ソフト「カシミール3D」について教えてもらいました。とても面白そう、かつ使えそうな感じ。地図に地点をプロットしたり、俯瞰で地形を表示させたりできるようです。早速、入門本を買うことにしました。


[3] ムシとり
投稿者:岩本 投稿日:2002/09/12(木曜) 19:02

センターでアムールカナヘビ1匹と、ツシマスベトカゲ3匹を飼育しています。アムールカナヘビもツシマスベトカゲも日本では対馬にだけ生息しています。
これらのエサはクモ、バッタ、小さいゴキブリ、などなど生きているものでないといけません。
今日も夕暮れ時の棹崎公園(センターは棹崎公園の中にあります)を
お散歩しつつ、ムシをつかまえてきました。

ところで、クモは危険を感じると自らクモの巣をブンブン揺らすって知ってましたか?これは人から聞いたことですが、実際に試すとその通りでした。こんなことをしながらエサさがしをするのは、結構楽しいものです。
そのうち、いろいろなクモの名前を覚えてクモ博士(あくまでも素人の域での)になってやろうかな、などど思ってます。
このように楽しいこともあるのですが、責任を持って生き物を飼うのはとても大変なことです。

今日は、エサさがしについて書きましたが、今度は別の私の仕事を紹介します。お楽しみに!


[2] 木庭作復活!?奮闘編
投稿者:村山 投稿日:2002/09/11(水曜) 14:10

今日の棹崎公園は秋晴れで風も爽やか!パソコンの前に座ってばかりいるにはもったいない天気です。

山本さんに「木庭作にはまっている」と紹介を受けました村山です。木庭作とは対馬の伝統的な山中での焼畑のことです。「ついつい、はまってしまった・・」と言いつつ、結構好きなので、自ら喜んでやっているのです。

今年は昨年木庭作を整備した中山だけではなく、志多留、田の浜、伊奈にも元畑や山林をお借りして、ソバ、アワ、キビ、サツマイモを植えています。
土地を見て歩くにも右も左もわからず、途方に暮れそうでしたが、地元の方に教えていただきながら色々な環境の場所を探し出すことができました。
みなさんホントにありがとうございました!
一人で見て回ったときにはただの山林にしか思えない場所も、地元の人が案内してくださるとちょっと昔までは木庭作をしていたということが不思議と見えてくるのです。

しかし、農家出身でもない私にとって、聞くこと、する事が初めての事ばかり。
最初から全てが上手くいくわけもありません。
今年は実験的に色々な作物をつくってみよう、という計画ではじめましたが、すでにアワとキビの作柄があまり良くない様子です。
実験とはいえ、とほほ・・・です。

この教訓を生かすには、有志の木庭作勉強会(同好会かな?)を作って来年にそなえようかと考え中です。木庭作に興味のある方、昔木庭作をされていた方、ボランティアに興味のある方、木庭作勉強会をいっしょにやりませんか?木庭作の歴史や役割をしらべることも楽しいですよ~。興味のあるかたはセンターのメールアドレスまで!


[1] ♪日誌公開のお知らせ♪
投稿者:山本 投稿日:2002/09/09(月曜) 10:13

今日から“ほぼ”毎日、センター職員の日誌をお届けします。
センター職員がどんな仕事をしているのか、日々どんな事件が起きているのか、何を感じながら仕事をしているのか、などなど、それぞれの言葉で伝えていきますので、のぞいてみてくださいね。
以下に、各曜日の担当と簡単な紹介を載せておきます。都合により変更やお休みする場合もありますので、ご了承ください。

火曜日: 山本(問題が起こると燃えたりします。他の職員はこき使われてしまうわけですが・・。これもヤマネコのため!)
水曜日: 村山(木庭作にはまってます。対馬の昔の農業を知っている人、教えて~。)
木曜日: 岩本(子どもたちの質問はおまかせ。飼育や調査のお手伝いなど、なんでもやります、やらされます?!)
金曜日: 三谷(調査であちこち回ります。特にウンコ調査がお得意。)
土曜日: 阿比留(カウンターでみなさんをお迎えしています。優しい笑顔でセンターの雰囲気が和みます。)
日・月曜日: 今のところお休み

明日は火曜日なので山本の番ですが、いきなりスミマセン、出張のためお休みです。実質的には明後日(11日)から開始です。
みなさんお楽しみに!