ロードキル対策
奄美大島で運転される方へ 知っていただきたい「3つの運転」
奄美大島での「3つの運転」
ロードキルを減らすために、夜間に運転する際に、私たちにできることがあります。夜の道路にいるアマミノクロウサギは目立ちにくいため、早めに発見し衝突を回避する予防策として、次の「3つの運転」が重要となります。
アマミノクロウサギのロードキルを減らすために、よろしくお願いします。
-事故多発区間や、カーブ区間での「減速運転」
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奄美大島はアマミノクロウサギのすみか
・アマミノクロウサギは、地球上で奄美大島と徳之島だけに生息する固有種で、世界自然遺産価値の象徴的な存在です。
・ユーラシア大陸と分かれたとされる約500万年以上の昔に、この2つの島で生き残り、現在に至るまでこれらの島で子孫を残してきました。
・奄美大島のほぼ全域が森林に覆われており、森にすむアマミノクロウサギにとっては、島全体がすみかになります。
・私たちが使う道路は、そのすみかの中を通っていて、例えると、アマミノクロウサギの「家」の中を、私たちは通過しているようなものです。
夜の道路はアマミノクロウサギの生活の場
・一方、奄美大島には「ハブ」が生息し、アマミノクロウサギにとっても怖い存在といえますが、100万年以上もの間、同じ島で暮らしてきました。
・長い間共存してきた中で、アマミノクロウサギは、ハブにおそわれにくい開けた場所で活動する習性をもつようになったと、言われています。
・夜行性のアマミノクロウサギにとって、夜の道路は開けた場所で、安全に草を食べたり糞をしたりする生活空間の一部になっています。
・そのような場面で、年間を通じて、多くのロードキルが発生しています。
交通事故に遭ったアマミノクロウサギ
増えてきたアマミノクロウサギとロードキル
・アマミノクロウサギのロードキル件数は、近年増加傾向にあり、その多くは、国道や県道など私たちの生活道路で発生し、事故の多発区間もわかってきています。
・ロードキルが増加している一因としては、マングースなどの外来種対策が進んだことにより、アマミノクロウサギの個体数や分布域が本来の状態に回復してきていることが、関係しているものと推測されます。
・個体数の回復は喜ばしいことですが、私たちのより身近な場所にも出現するようになり、ロードキルは、だれもが起こす可能性のある問題になっています。
・ロードキルを減らすためには、私たちの身近な問題としてとらえて,一人ひとりが責任を持って行動することが大切になります。
アマミノクロウサギの交通事故による死亡件数の推移
奄美大島におけるアマミノクロウサギの交通事故多発MAP