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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2020年10月

6件の記事があります。

2020年10月23日オニヒトデの見つけ方【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

ご無沙汰しています。石垣自然保護官事務所の神保です。

石垣島も朝晩、風が涼しくなり、秋らしくなってきました。

さて、今日はオニヒトデのお話しです。

オニヒトデは、熱帯・亜熱帯に生息する大型のヒトデで、成体はサンゴを食べることで有名です。

▲サンゴを食しているオニヒトデ

時折、大発生し、サンゴを食べ尽くしてしまい、問題になることがありますが、

オニヒトデの生態は未だ、ナゾに包まれており、解明されていないことが多くあります。

八重山では、2008年~2014年頃にかけて、オニヒトデが大発生しました。

近年は、収束傾向にありましたが、

ここ最近、再び石垣島沿岸で、オニヒトデが確認されつつあります。

  • ▲引き揚げられたオニヒトデ

今回は「オニヒトデの見つけ方」のコツをご紹介します。

オニヒトデを見つけるには、まず海中で食痕を探します。

下の写真のような食痕をいくつか見つけたら、近くに潜んでいる可能性大です。

▲比較的新しい食痕          

  • ▲比較的新しい食痕(赤丸)と時間が経った食痕(黄丸)

 

  • ▲時間が経った食痕

食痕近くの岩陰を探すと...。いました。オニヒトデです。

  • ▲発見しました!

オニヒトデは基本的には夜行性なので、岩陰に隠れていることが多いです。

  • ▲管足を伸ばして元気いっぱい!

オニヒトデの大発生を防ぐには

より多くの目で、モニタリングしておくことが大切です。

八重山の海を利用している皆様、

オニヒトデが複数いた等の目撃情報がありましたら、下記までぜひお寄せください。

【国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター】

住所:沖縄県石垣市八島町2-27
TEL;0980-82-4902 FAX:0980-82-0279

Mail:coremoc@sirius.ocn.ne.jp

HP:http://kyushu.env.go.jp/naha/coremoc/index.html

ご協力、どうぞよろしくお願いします!

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2020年10月22日秋の草原で出前講座を行いました【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田

こんにちは。阿蘇事務所の藤田です。事務所の窓から見えるイチョウが少しずつ色づいています。そろそろ紅葉の季節です。

さて、阿蘇市立阿蘇小学校の小学5~6年生は、毎年、草原の学習に取り組んでいます。昨年12月に阿蘇山上ビジターセンターにて「火山と草原の成り立ち」について学び、今回は秋の野外学習を行いました。

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 1、「秋の草原の生きものを見つけよう」   

 2、「草原のススキを使って卒業証書を作ろう」

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上記をテーマに、牧野組合が維持管理されている草原に出かけました。

阿蘇地域では通常、草原に入ることはできません。今回は「学習のためなら」と牧野組合から許可をいただいて、消毒のための消石灰を踏んだ上で入りました。

※牛や馬の冬場のエサとなる野草を採る採草地に入るため、消毒効果が確認されている消石灰で靴底の消毒を行い(口蹄疫などの)ウイルスによる感染症などの侵入・発生の予防に注意しました。

  

昆虫採集と植物観察とに分かれて活動しました。昆虫採集については専門家の先生をお招きし、虫捕り網の使い方などを教わった上で昆虫を捕まえ、先生に名前を確認していただきました。

  

 ○貴重な発見 

風が強かったため「チョウ」や「トンボ」など捕まえにくかったのですが、「アカギカメムシ」が見つかりました。

アカギカメムシは主に熱帯域か亜熱帯域(マレーシア等)に生息しています。九州では屋久島や種子島などで確認されていますが、寒冷地の阿蘇で見られるのは珍しいようです。

「これは貴重な発見だ!台風で飛んできたかな?」と先生も興奮気味。アカギカメムシは子ども達が熱心に記録をとった後、逃がしました。

 

植物観察は草原で見られる植物が載っているシートを渡し、班ごとに植物を探し回ります。そこで見つけたものをシートに書き込んでいきます。ワレモコウやアキノキリンソウなど全部で22種類見つけることができました。

  

 今年からタブレットを使った学習が始まり、しっかり記録。

  

         ワレモコウ               アキノキリンソウ

カヤネズミの巣も見つけることができました。

最後に、『ススキの卒業証書』の用紙作りのため、原料となるススキの採取を行いました。

  

ススキをカマで刈り取り、固い茎と葉をより分けます。

集まった材料(ススキ)は柔らかくしてから、自らの卒業証書の紙の原料にします。紙漉(かみす)きは卒業間近に行う予定です。今から楽しみです!

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 阿蘇草原再生の取り組みでは、阿蘇地域の子どもたちが地域で守り継がれてきた草原について興味を持ち、理解を深めることを目的として、教育現場に導入しやすい草原学習プログラムの提供などを行い、授業をサポートしています。

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2020年10月16日奄美野生生物保護センター 設立20周年記念イベントを開催します!

奄美 松岡美範

うがみんしょ~らん!(こんにちは!)

奄美野生生物保護センターの松岡です。あれだけ暑かった夏も終わり、奄美大島は秋めいた風に包まれています。すっかり陽が落ちるのも早くなって、季節の移ろいを感じます。

▲大和村 国直サンセットパークからの景色

さて今回は、みなさんに嬉しいご報告があります。

奄美野生生物保護センターは、2020年をもって設立20周年を迎えます!

20004月に開所されたセンターが20年間、奄美の自然に囲まれ、そして沢山の方々に支えられてきたのだと思うと本当に感慨深いです。歴代職員の分の気持ちも込めて、これまでの20年間、ありがとうございました!そしてこれからもどうぞよろしくお願いします!

つきましては、設立20周年記念イベントを開催します。奄美野生生物保護センターの歴史を振り返りながら、多様な奄美の自然・生きものについてじっくり目を向けてみませんか?

内容はオンライン記念講演会と、企画展の2本立てとなっています。

20周年記念イベントプレスリリース.pdf

20周年記念チラシ.pdf


○イベント概要○

▼【オンライン開催 記念講演会】 服部正策氏 「服部正策がみた奄美の森の40年」

日時:20201025() 1000 1240

※オンライン配信のみの為、奄美野生生物保護センターでの観覧はできません。参加方法は大和村HPをご覧下さい。

▼【企画展】「希少種の生活~寝る・食べる・育てる~」

日時:20201025() 20201123()

場所:奄美野生生物保護センター(入館料無料)

※月曜日は閉館。祝日の場合は翌日が閉館。


両イベントの詳しい内容については、チラシ/プレスリリースのリンクをクリックして下さい。

センター設立以来、オンラインイベントは初の試みとなります。全国から参加して頂くことが可能です!また企画展にご来場頂いた方でアンケートにご協力して頂いた方には、もれなく奄美野生生物保護センターオリジナルのトートバッグをプレゼントします。(なくなり次第終了とさせて頂きます)

奄美の生きものたちと一緒に、皆さんのご参加を心からお待ちしています!

20周年記念イベントについてのお問い合わせは、奄美野生生物保護センターまで。

TEL0997-55-8620

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2020年10月12日アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン実施中!

奄美 晝間 さよこ

うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの晝間です。

はやいものでもう10月に入りましたね。最近は風も涼しくなり、すっかり秋めいてきました。

そして!奄美では秋に入ると多くの生き物にとっては恋の季節がやってきます。

奄美大島と徳之島にいるアマミノクロウサギも、秋から冬にかけては繁殖の時期にはいり、より活動的になるため、道路上などで見かける機会が増えてきます。

↑道路上にでてきているアマミノクロウサギ

 しかし、この時期は活動的になる分、道路上で車と接触してしまい、交通事故にあってしまう件数が増えてしまう時期でもあります。そこで、奄美野生生物保護センターでは、みなさんに特に注意して頂くために、9月15日~1115日にアマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンを実施しています!島民の方や観光客の方に、この秋から冬にかけてはよりいっそうアマミノクロウサギの交通事故について注意していただき、安全運転を心がけていただきたいと思います。

【アマミノクロウサギの交通事故の発生件数】

 アマミノクロウサギの交通事故件数は、残念ながら奄美大島、徳之島ともに増加傾向にあります。さらに、奄美大島の交通事故件数が、今年18月末の間に25件発生しており、これは2000年以降では2番目に多い件数です。このまま増え続けてしまえば、今年は過去最多件数を更新してしまう可能性があります。また、最近では林道だけでなく、国道や県道などの主要道路上での交通事故も多発しています。

↑奄美大島と徳之島におけるアマミノクロウサギの年間交通事故発生件数

【アマミノクロウサギが交通事故にあわないために!】

 アマミノクロウサギが交通事故にあわないために、保護センターでは様々な取り組みを行っています。特に交通事故の多い道路には、注意喚起の看板を設置したり、道路標識や路面標識がある道路もあります。

↑交通事故の注意喚起看板

 

↑道路標識や路面標識による注意喚起

 また、今年は瀬戸内町の方と協力して近年交通事故の発生が多い道路脇に注意喚起の看板を追加で設置しました。子供たちが考えたデザインがとてもよいので、ぜひゆっくり走って見つけてください。