ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2019年2月

7件の記事があります。

2019年02月26日草原キッズにゅーす「第2回草原ぬりえ・草原絵画コンテスト」作品展示のお知らせ 【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田

 阿蘇地域では、「野焼き」が始まりました。日に日にあたたかくなってきました。もうすぐ春ですね。

 さて、草原保全活動の一環として、阿蘇草原再生協議会の草原学習小委員会が取り組まれている活動を紹介します。

 子どもたちに阿蘇の草原に興味を持ってもらうきっかけづくりとして、昨年12月に「草原キッズにゅーす」を発行し、阿蘇郡市内の各小学校等を通じて配布しました。合わせて「第2回草原ぬりえ・絵画コンテスト」も行いました。

 今回のテーマは、「阿蘇の植物と昆虫」で、阿蘇に生息するオオルリシジミとブルービー(ルリモンハナバチ)が、花の蜜を集めたり、草原を飛んでいる様子が描かれています。かわいいイラストを描いて頂いたイラストレーターの財津 さんは阿蘇郡高森町出身で、オオルリシジミをテーマにした絵本『草原の小さなたからもの』も書かれています。

 阿蘇郡市内の18の小学校から応募総数410点もの参加があり、創意工夫いっぱいの力作揃いでした。厳選な審査の結果、金・銀・銅賞に9名、入選12名、佳作62名が選ばれました。すべての応募作品を、以下の施設にて展示しています。

展示場所・期間 :

 2月15日(金)~ 2月26日(火)南阿蘇ビジターセンター(高森町高森3219)

 3月 1日(金)~ 3月15日(金)阿蘇草原学習館(阿蘇市小里656)

南阿蘇ビジターセンターでの展示の様子です。

上記の写真は、展示のほんの一部です。お近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄りください。

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2019年02月24日慶良間諸島国立公園の成り立ちを学ぼう

慶良間 三石裕弥香

こんにちは。慶良間諸島国立公園は、来る3月5日で国立公園に指定され5周年を迎えます。その記念イベントとして2月23、24日の二日間にわたり、沖縄県立博物館・美術館主任学芸員の宇佐美賢氏を講師にお招きし、慶良間諸島の地形と地質をテーマに講演会と観察会がさんごゆんたく館で開催されました。

 講演会では、慶良間諸島と沖縄の他の島々を比較しながら、島の成り立ちや地形の特徴などを分かりやすくお話して頂きました。

慶良間諸島の成り立ち講演会

沢山の質問が飛びかい、活気ある講演会となりました。

沖縄島の成り立ち・地質

琉球列島の地図と共に各島の特徴的な石や砂が展示され、参加者は手に取り見入っていました。

石の実物展示

慶良間の島々をつくる石は4つあります。

その中で代表的な、砂岩(砂が押し固められて出来た岩石)と

泥岩(泥が押し固められて出来た岩石)が変成した黒色千枚岩です。

さて、2日目は阿嘉島・慶留間島をフィールドに観察会の開催です。参加者は島内のみならず、渡嘉敷島や沖縄本島からも幅広い年齢層の方に参加頂き、小雨がちらつく中でしたが元気に出発しました。

地質観察会 阿嘉島 ゆんたく館裏 泥岩 黒色千枚岩 砂岩 互層

まずはゆんたく館のすぐ裏から観察です。    こちらは泥岩と砂岩が交互に層になっています。   

主に砂岩で出来た地層です。

琉球石灰岩の壁 阿嘉島のケラマジカ

普段余り気にした事がなかった石塀やアスファルトも、ルーペで見ると新しい発見が沢山ありました!

途中ケラマジカとも遭遇。

阿嘉大橋から見えるビーチロック

午後からは雨も上がり、阿嘉大橋を渡り慶留間島へ向かいました。

慶留間 地質 緑色岩 慶留間 露頭 緑色岩

迫力ある露頭に到着。

この辺りは、緑色岩類(海底火山で噴出した溶岩や火山灰が、

その熱と海水との作用によって出来た岩石)が多くなります。

慶良間諸島をつくる3つ目の石です。その名の通り、暗緑色の岩です。

慶留間島ビーチロック

最後は海岸沿いのビーチロック(海水中の炭酸カルシウムなどによって

海浜の砂礫が自然に固化したもの)を観察しました。

まるで誰かが並べたようにみえますね。

さて、慶良間諸島をつくる4つ目の石、何だと思いますか?

答えは、今回の観察会では見る事が出来ませんでしたが、琉球石灰岩です。(渡嘉敷島の一部では琉球石灰岩を見る事ができます。)慶良間諸島の琉球石灰岩は海底80メートル前後の地層の中にあるといわれています。

 今回は陸も海も含めた大きな視点で見る観察会となりました。慶良間諸島国立公園の成り立ちを知ることで島の魅力や自然の大切さを改めて感じ、美しい島を守るために私達が出来る事を考えるきっかけになったと思います。参加者の皆さん、お疲れ様でした!

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2019年02月21日クジラのお話し会 in さんごゆんたく館

慶良間 アクティブレンジャー 前山

はいたい!(こんにちは)

2月21日(木)に阿嘉島さんごゆんたく館にて「くじらのお話し会」を開催しました!

講師は座間味村ホエールウォッチング協会 大坪事務局長。通称つぼっち先生。

クジラのことをたくさん知っている楽しい先生です。

阿嘉・慶留間の小学校からたくさんの子供達が参加してくれました。

クジラのお話し会

12月から4月頃まで慶良間諸島国立公園の海域に出産・繁殖・子育てのために帰ってくる

ザトウクジラ達。大きさは15mにもなります。

学校やビーチなど身近なところでザトウクジラを見ることができる島の子供達ですが、

実は知らないこともたくさんあって、興味津々でした。

ザトウクジラは沖縄周辺の海で生まれてまた戻って来るから、

うちなんちゅ(沖縄人)だね!

なんて、話しながら実はザトウクジラ達は夏の間は食料の豊富な北の海(アラスカやベーリング海など)でしっかり栄養を蓄えて、冬になると北の海に比べて比較的穏やかで浅い子育てがしやすい南の海(沖縄やハワイなど)に移動してくる事を教えてくれました。

ザトウクジラにまつわる資料もたくさん持ってきて頂きました。

クジラの歯・髭・骨など

実物に触れて、きらきらした表情の子供達が印象的でした。

中にある「オニフジツボ」はクジラの皮膚に寄生して生きています。

いつ頃どこでくっつくの?何個くらいクジラについてるの?

質問が止まりませんでした。

子クジラの実物大風船

最後はビニール袋で作った子どものザトウクジラの風船を膨らませて大きさを体感しました!

子クジラでこの大きさ!暖かくなって北の海にかえる日までに大きく育って

また、慶良間に帰ってきてね。

クジラのお話しを聞いて、くじら博士に近づけた日でした。

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2019年02月07日江楯池野鳥観察会 【平戸・九十九島地域】

西海国立公園 岡山桂

  

 こんにちは!

 佐世保自然保護官事務所の岡山です。

  

 まだまだ寒い日は続きますが、スノースポーツが趣味の私にとっては雪の積もらない佐世保での冬に少しばかり物足りなさを感じます。

 この時期の佐世保市内の江楯池(えたていけ)には留鳥を含む多くの野鳥が集まることから、1月19日、九十九島ビジターセンターによる野鳥観察会が開催され、スタッフとして参加しました。

江楯池

 

 写真の白くなった木々を見て、「佐世保は雪が積もらないのではなかったのか」とツッコミを入れたくなった方もいるかもしれませんが、実はこれ、すべて鳥のフンなのです・・・!

 木々を真っ白に染めたのはほとんどがカワウによる犯行。彼らは1年を通して観察することができ、夕方になると白く染められた木が黒く見えるほど、何百ものカワウが集まるそうです。

左:水面近くを飛ぶカワウ / 右:夕方に集まり始めたカワウの群

  

 秋から冬ごろ見られる鳥のひとつに当地長崎県の鳥に指定されているオシドリがいます。色彩の地味なメスに対し、オスは特徴的な派手な色と「イチョウ羽」と呼ばれるイチョウの葉のような形の羽がよく目立ちます。オスのこのような羽の色は求愛や繁殖の時期にのみ見られる特徴です。夏には「エクリプス」や「エクリプス羽」と呼ばれるメスとよく似た地味な羽になり、オシドリ以外のカモ類でも、同様の季節による変化を見ることができます。

左:メスとその前後を泳ぐオスのオシドリ / 右:オス2羽とメス1羽のマガモ

  

 今回の観察会では他にも、マガモ、カルガモ、トモエガモ、ハシビロガモといった淡水ガモを始め、ホシハジロやカイツブリ、オオバン、アオサギ、ハイタカ、さらに鳴き声の聞こえたシロハラなどや、観察舎までの林道で見つけたものを含めると、約1時間の間に20種近くの野鳥を確認することができました。

左:野鳥観察舎 / 右:野鳥観察の様子

  

 今回は冬の江楯池での野鳥観察を紹介しましたが、秋には佐世保市南東に位置する烏帽子岳山頂からのアカハラダカやハチクマの渡り観察も人気です。

 フィールドでの野鳥観察は静かに鳥たちを見守ることがマナーです。そうすることで鳥たちの鳴き声も聞こえ、また違った楽しみ方もできます。

夕方の江楯池

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2019年02月07日Aso Noyaki in season! ~Aso-Kuju National Park~

阿蘇くじゅう国立公園 ウッド 亜也子

Aso Noyaki is a controlled burning of Aso grasslands. This has been carried out for thousands of years. It is different from Slash-and-Burn Agriculture and unique in that Noyaki is undertaken in the wetland to stop trees and shrubs growing. The Aso grasslands have been where grass has been harvested and used for feeding animals and making manure to nurture poor volcanic land.

However Aso is facing crisis to conserve Aso grasslands due to reduction of farmers and changes of agricultural methods. Nowadays, Aso Nayaki continues with support from volunteers. This is because recent research supports importance of Aso grassland. Aso grassland functions not only as farming field but also as reservoir for Kyushu Island and source of main rivers.

Now, here is a quiz!

What are these sticks made from bamboos and creepers?

(Hint: They are used in Aso Noyaki)

1.Rake 2.Fire extinguisher 3.Fire lighter

(Answer will be at the end of this article)

The below picture is part of kids education programs on Aso grassland. By creating opportunities for children to learn and involved with grassland conservation, we are hoping to pass on not only Aso grassland but tradition meathods to keep it.