阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇
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2018年01月16日冬にしか見ることできない阿蘇の景色
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 ウッド 亜也子
新年あけましておめでとうございます。といっても、早くも半月過ぎましたね~。
阿蘇にも寒波が来て、すっかり雪景色に覆われています。この時期にしか見られない阿蘇の風景をお届けします。
▲雪景色の阿蘇五岳。阿蘇菊池スカイライン展望所にて
▲古閑の滝
外輪山の麓には厳しい冬の寒さが織りなす氷の滝を間近にすることが出来ます。夜はライトアップもされていますよ~。
▲阿蘇パノラマラインでは周年放牧されているので、雪景色の中のあか牛に出会うことができます。
また、現在阿蘇には伝統の草泊まり(秋の草刈りの時に草原で寝泊まりするための草のテント)や草小積み(秋の草原の草を乾燥させて束にまとめ積み上げたもので、昔ながらの草の保存方法)が再現されています。雪も積もり、風情があっていいですね~。
▲阿蘇草原再生保全活動センターの草泊まり ▲城山展望所近くの草小積み
毎日寒い日が続いていますが、この時期にしか見ることが出来ない阿蘇の冬景色や心身から暖まる温泉を満喫しに阿蘇に是非お越しください!(その際は、冬用タイヤやチェーンをお忘れなく!)
2017年11月30日思い出日記Part1:ハナシノブの検討会を開催しました!
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 古賀いずみ
皆さんこんにちは。
前回に引き続き、九州地方環境事務所、野生生物課より古賀です。
小学生の夏休みの終盤のように書き貯めをしております。
だいぶ逆上ること5ヶ月前、
6月の下旬に「ハナシノブ」に関する現地視察を含む検討会を行いました。
*ハナシノブについて→http://kyushu.env.go.jp/wildlife/mat/m_1_1_4.html
*検討会のメンバーの皆さんです。(ハナシノブ生育地にて)
前々日まで、梅雨の時期にも関わらず嘘のように晴天が続いていたのですが、
なんと検討会前日の夕方、急に黒い雨雲がやってきて雨が降り続き、開催が危ぶまれました・・・。
当日、少しずつ天気が回復し、何とか開催することができました!
皆さん「本当に今日はあるのだろうか・・・」と心配されながら遠方よりはるばるお来しいただきました。
*この日見られた「ハナシノブ」です。
雨に濡れて、晴れの日に見られるものとはまた違った表情をしてました。
しっぽりと咲いているといった感じでしょうか。
*「ツクシマツモト」もわずかですが咲いていました。この花も希少な草原性植物です。
*例年でしたら青々とした「緑」の草原の中に、ハナシノブの「青」とツクシマツモトの「赤」が点在し、
お花畑のような感じで見事なのですが、今年はツクシマツモトが極端に少なく華やかさに欠けました。
ツクシマツモト、どうしたのでしょうか・・・
検討会メンバーのお一人の方が、咲き誇るハナシノブを前に次のようなことをおっしゃってました。
「昔、ここにハナシノブがあると発見したときは、ほんの数本しかなかった・・・
それが草刈りや草除去を行うことで少しずつ増え、現在の状態までになった・・・」
(*現在1000本ないくらいです。)
ハナシノブが少なかった頃の記憶を確かな映像として持っていらっしゃる。
長年ハナシノブを見てこられたのだな・・・と感慨深いものがありました。
この後、別の生育地もまわり、場所を室内に移し検討会を行いました。
検討会では、皆さんから様々なご意見をいただきました。
多方面からのご意見は、どれも大変貴重です。
全てが終わったのは夕方4時半すぎくらいだったでしょうか・・・。
皆さんそれぞれに帰路へとつかれました。
当日は朝早くより本当にありがとうございました!!
2017年11月14日根子岳の紅葉【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 大津 花
各地で紅葉シーズンを迎えていますね!
阿蘇の紅葉の様子をお知らせします。
阿蘇五岳のなかで末っ子とも呼ばれる根子岳(ねこだけ)に
登山道パトロールに行ってきました。
△大観峰より (11月6日17時頃撮影)
根子岳は大観峰から見て一番左手、山頂はギザギザしています。
阿蘇五岳は涅槃像(ねはんぞう)とも呼ばれ、根子岳は顔の部分にあたります。
そして五岳のうち根子岳だけが紅葉します。
今回は根子岳の『前原牧野ルート』から登りました。
距離が短い分、急勾配で息もかなり上がりましたが、
道沿いにロープが整備されており、安心して登れます!
ふかふかの落ち葉や黒土の上を歩き、
約90分で山頂『東峰』へ到着しました。
標高1408m東峰からの様子がこちら!
△東峰から眺めた天狗岩(11月7日撮影)
△東峰から眺めた祖母山方面(11月7日撮影)
落葉まで終わっている木もあり、もうピークは過ぎたようにも感じられました!
紅葉はもう終わりがけですが、
阿蘇地域では、草原の輪地切り・輪地焼きが進められており、
白く輝くススキや、雲海などの景色も見られる季節となりました。
晩秋の阿蘇も見所満載です。ぜひお越しください!
2017年09月27日ようこそ 阿蘇くじゅう国立公園へ! ~満喫プロジェクト ファムトリップ(下見招待旅行)~
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 ウッド 亜也子
阿蘇くじゅう国立公園の外国人利用者や長期滞在利用者を増やそう!と満喫プロジェクトのファムトリップ(大分着熊本発の2泊3日の旅)が訪日外国人のアドバイザーもお招きして9月6~8日に行われました。
今回は私が同行したツアー後半の阿蘇での様子をお届けします。
~ツアー2日目(午後)~
阿蘇へようこそ!ということで、まずあか牛丼! 赤身のお肉は外国の方にも人気でした。草原とあか牛の関係や野草堆肥で育てた野菜など地産地消に取り組まれているオーナーの話を聞きながら昼食を堪能していただきました。
昼食の後、草原景観を車内から見てもらいながら移動。あいにくの雨風で実行できなかったアクティビティーもありましたが、雨の合間や後にしか見ることのできない神秘的な阿蘇の光景を前に、「STOP!」との声。カメラを片手に車から下りると「WOW!!!」の声が連発していました。
▼高森にて(雲が切れて行き顔を出し始める神秘的風景)
湧き水が豊富な阿蘇くじゅう。阿蘇のカルデラ内で唯一の酒造見学。入り口に飾ってある杉玉、阿蘇の自然(湧き水、お米、季候)を使ってできる酒作りの課程、酒と焼酎の違いなどを説明していただきました。そしてツアーの最後は皆さんお楽しみの試飲でした。
次は大雨の中阿蘇火山博物館へ ▼
実験を通して火山の様子を再現したり、阿蘇の火山がどのように生活や文化建築(熊本城壁や通潤橋など)形成に影響しているかなども含め説明していただきました。皆さん興味深々でした。
~ツアー3日目(最終日)~
前日の雨天とうって変わって清々しい朝を迎えました。
秘密の場所で朝日を浴びながら天空のヨガ!▼
◀ヨガの後はゆっくり景色を満喫しながらティータイム
朝ご飯を食べた後は南阿蘇へ出発!
南阿蘇からの阿蘇五岳の景色はまた違う!この景色を見ながらのんびりしているあか牛たちがうらやましいですね。「この景色を見ながらゆっくりお茶したいね~」との声もアドバイザーから。
ツアー最後のアクティビティーは免の石トレッキング。
▲雨の後で滑りやすく、トレッキングというよりは緊張感と集中力を必要とされるクライミングになりました・・・
▼頑張って登った先にはこんな景色が待っていました。去年の地震で間に挟まっていた岩は落ちていますが、その代わりに猫の陰が浮かび上がりました!落ちた岩は身代わり「免の石」として奉ってありました
免の石で汗をかいていい運動をした後、熊本を発つ前に、高森名物の田楽を食べに行きました。私たちにはなじみのある田楽ですが、初めての海外の方は食べ方やいろいろな種類の田楽味噌に戸惑いを感じたようでしたが、風情のある場での食事を満喫されていました。郷土料理のだご汁や従業員さんのもんぺ姿も絶賛されていました。
みっちりスケジュールが詰まった3日間の阿蘇くじゅう国立公園ツアーでしたが、アドバイザーからたくさんのアドバイスを頂き、阿蘇くじゅう国立公園には沢山の魅力とストーリーがある事を気づかせてもらいました。世界でも珍しいカルデラの中での生活、火山や四季折々の自然との共有から生まれた文化や生活をもう一度見つめ直し、そのありのままを伝え、自然体なおもてなしにつなげることが大事だということを確認しました。
2017年09月13日「長陽大橋」開通!【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 大津 花
8月27日、長陽大橋が開通しました!
熊本市・大津方面から阿蘇地域へはこれまで、
ミルクロード・俵山トンネルルートの2通りでした。
新たに3つめのルートが開通し、迂回や渋滞が解消されはじめています。
長陽大橋によって特に南阿蘇方面へ行きやすくなりましたよ!
阿蘇へのアクセスマップはこちらで確認してみてください!
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阿蘇地域アクセスルートマップ 長陽大橋開通記念版
http://www.qsr.mlit.go.jp/bousai_joho/tecforce/pdf/asoaccess
国土交通省 九州地方整備局 平成29年8月27日時点
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まだ応急復旧ではありますが、車は毎日安全に通っています。
歩道もあるので、自転車も通行することが出来ますよ!
橋からは、これまで近くでは見ることのできなかった
地震の爪痕も見えます。
黒川と白川の合流地点に火山地形が生み出す「柱状節理」は、
大きな被害を受けていましたが、今回道路沿いに見ることが出来ました。
橋の工事は、24時間体制で進められたそうです。
橋には地域の方からの「ありがとう」の横断幕も掲げられていました!
自然豊かな場所には、自然の脅威もつきものです。
それでも、一歩一歩、復興の動きを感じます。
現在閉鎖中の阿蘇吉田線(県道111号線)も10月4日に開通するとの報道がありました。
これで、阿蘇駅~阿蘇山上(阿蘇火山博物館・草千里など)~南阿蘇が一直線につながります!
秋の行楽シーズンは、ぜひ阿蘇へ!
これからは秋風にたなびく草原や、その次はススキが見頃です!!!
2017年08月31日「クリーン阿蘇」公園のゴミ拾いを行いました!【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 大津 花
全国一斉「自然公園クリーンデー」の一環として行った、
美化活動についてお知らせします!
8月20日 日曜日、今年は小国町にて、
湧蓋山(わいたさん)登山口やその周辺を
17団体48名の方とわいわいゴミ拾いをしました!
▲「みんなできれいに」ゼッケンをつけて集合・整列!
3つの班に分かれてゴミ拾いに向かいました。
・登山口への車道に沿って上る班
・登山口への車道に沿って下る班
・登山ルートを登る班
▲登山ルート班 ▲車道を下る班
登山ルートの歩道には、ゴミは少なく、
普段から登山客の方々がきれいに保ってくれているのを感じました。
ゴミが多かったのは、車道沿いでした!
林の中や草の茂みの中など、
道を通る人が隠すように投げて捨てているのではないでしょうか・・・。
▲ゴミ拾い終了後の分別作業
落ちていたのは、
空き缶やペットボトル、お菓子の袋、
さらに
一升瓶、大きな鉄の板などもあり、びっくりでした!
可燃物・不燃物ともに約10kgずつ、計20kgのゴミを拾いました。
毎年、クリーン阿蘇推進協議会主催のもと
阿蘇地域の6つの市町村で順番に実施する「クリーン阿蘇」。
来年は高森町で実施予定です。
本当はいつでもゴミのない、きれいな公園であってほしいです。
ゴミは持ち帰るか、指定のゴミ箱に分別して捨てるよう、よろしくお願いします(*^O^*)
[おまけのグルメ情報]
今回清掃をした小国町のこの地区は、「わいた温泉郷」とよばれ、
温泉や旅館が多く建ち並び、白い湯けむりのある景色が情緒的です。
ここでは、温泉蒸気で蒸した「地獄蒸し」が名物です!
15種以上の野菜やお肉がホクホクに蒸してあり、絶品です!!!
2017年08月28日根子岳登山道ルート点検【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田
阿蘇山遭難防止対策協議会が取り組んでいる登山ルート点検の『根子岳ルート』に参加しました。今回は、合同パトロールの第2回目、前原牧場登山口から東峰までは全員で登頂し、登山道ルートの判別や、登山道沿いの草が繁茂して被さっていることから草刈りと、ルート上を被圧している枝打ち、ロープ等の補修を行いました。平成24年の水害や昨年の熊本地震などにより崩落した箇所が見えるよう注意しながら行いました。
前原牧場登山口は森林の中を進む 草が伸びていると崩落箇所が見えにくい
山頂から登山入り口近くまで大きく崩落している
東峰山頂から見る天狗のコル(熊本地震により一部崩落している)
東峰山頂で休憩後、3ルートに分かれた
【箱石釣井尾根ルート】
看板や過去のピンクテープを辿って進みましたが道が分かりにくく、野焼き放棄地の雑木や、水害後の倒木に行く手を阻まれると、迷いやすいことが想定されます。森林や草原の手入れの必要性を感じました。
また、遭難したことを想定し、携帯のGPS機能と登山ルートマップを見て現在地を確認し、現在地の位置情報を担当者に送ろうと試みましたが、電波が弱く送信できませんでした。
箱石方面から登るルートは数年前から草刈をされていないため、あまり使われていないようで背丈以上のススキが生い茂っており、入り口も分かりにくくなっていました。
【大戸尾根ルート】
このルートは、佐保国立公園管理官以下4名が同行されました。急傾斜場所が多く、降雨後であったことから足下が滑りやすく、林内の歩道は洗掘が目立ったようですが、通行には問題ないとのこと。
【東峰→天狗のコルルート】
天狗コル周辺は、熊本地震の影響で大規模崩落がありますが、途中までは通行可能であるとの判断でした。
☆大戸尾根ルート、天狗のコルルートは、地震、降雨による崩落場所もないことから使用可能と判断されました。箱石釣井尾根ルートは、同協議会で検討し通行不可としていますが、今後対応予定です。
通行可能なルートも、崩落や亀裂により足場が悪くなっている場所もあるため、十分注意が必要です。また、天候が急変することが多く、雷や降雨対策もご準備ください。
詳しくは、熊本県 県北広域本部 阿蘇山登山情報
(http://www.pref.kumamoto.jp/kenhoku/kiji_10328.html)をご確認ください。
2017年08月08日地とうきび種まきイベントが開催されました!【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 大津 花
こんにちは!暑い日が続いていますね。
外で遊びたくなる季節でもありますが、熱中症にはくれぐれも気をつけてください。
そんな中、阿蘇はすこし涼しく、最高気温は31℃前後。
冷房がいらないほどの心地良い風が吹くこともあります~♪
さて、7月に草原の恵みを感じてもらうイベントが開催されました。
イベントの模様をお知らせします!
阿蘇地域だけでなく、隣の大津町、熊本市、そして福岡都市圏からも、
老若男女50名あまりの方に参加していただきました!
[イベント概要]
日時:7月15日(土)9:40~14:30
場所:阿蘇市一の宮町 宮地~坂梨周辺
主催 阿蘇草原再生シール生産者の会
共催 阿蘇地域世界農業遺産推進協会
後援 阿蘇地域振興デザインセンター
プログラム1,地とうきび種まき体験
「地とうきび」は、とうもろこしの一種。
阿蘇では昔からたくさん育てられていましたが、
最近は外来のスイートコーンが増え、生産量が減っているそうです。
そんな"希少な"地とうきびを守る農家さんの畑を借りて、種まきをしました!
二人一組。一人が種をおいていき、もう一人が足で土をかぶせていきます。
10月には収穫できる予定です。
プログラム2、草原を散策
暑い中、長い坂を上がると、草原と阿蘇山の絶景を見ることが出来ました!
野の花が咲いていたり、蝶が寄ってきたりと、近くにも見所満載。
写真を撮ったり、ぼーっとしたり、寝っ転がったり・・・!
思い思いの過ごし方で草原を楽しんでいらっしゃいました。
そんな草原は、1000年も昔から人々が野焼きや草刈りを繰り返して
守り続けられてきたからこそ、
いま私たちに素敵な景色を見せてくれています。
藪になってしまったところは、深い緑になっています。(↑2つ前の写真参照)
これまでなにげなく見ていた阿蘇の草原について、
目で見て、お話を聞いて、学んでもらいました。
プログラム3、スイートコーン収穫体験
こちらは地とうきびではなく、今が旬のスイートコーン。
外国原産で甘く、よく売られているものです。
収穫して、すぐに生で食べてみて、「おいしい!!!」の声も。
実はこの畑のスイートコーン、7月上旬の台風と豪雨で倒れてしまっていました。
△台風・豪雨の前(2017/6/22)
△台風・豪雨の後(2017/7/7)
農家さんが倒れたスイートコーンを起こしてくださり、
イノシシの食害からも守ってくださり、
無事にイベントで収穫することが出来ました。
農家さんに感謝です!
プログラム4、野草堆肥で育った野菜の販売会
畑で軽トラ市です!
みなさん、袋いっぱいに買って帰っていただきました!
阿蘇の野草堆肥で栄養たっぷりに育った野菜。
この野草堆肥を使用していることを示す、
「阿蘇草原再生シール」が目印の野菜を買っていただくことが、
阿蘇の草原を守ることにつながります。
プログラム5、阿蘇産食材のバーベキュー
阿蘇市一の宮町宮地にある、四季彩いちのみや内「青空食堂」にご協力いただきました!
午前中は暑い中体を動かしたので、いっそう美味しいバーベキューとなりました。
阿蘇のあか牛や、もちろん野草堆肥の野菜がメイン。
さらに農家さんが、家で採れた山水のお茶や、地キュウリの漬け物も
振る舞ってくださいましたよ~!
食べ終わった後は、草原クイズ大会!
全問正解した方には、阿蘇地域世界農業遺産(GIAHS)のトートバッグをプレゼント!
この日手に入れた野菜を、丈夫なバッグに入れて帰ってもらえたかな?と思います。
次は10月に種まきした地とうきびの収穫イベントを行います。
植えた種から、無事にできあがるでしょうか?
スイートコーンと地とうきびとはどんな違いがあるのでしょうか?
とっても楽しみです!!!
[後日]
種まきから2週間後(2017/7/30)、地とうきびの様子を見てきましたよ!
まっすぐきれいな一列に並んで、大きな葉っぱに育っておりました(^O^)
2017年08月07日南阿蘇村の水源めぐり~自然の恵みを満喫しよう~【阿蘇地域:藤田】
阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田
毎日暑いですね。少しでも涼を感じてもらおうと平成29年度自然に親しむ運動月間の一環として『南阿蘇村の水源めぐり』を開催しました。当日は晴天に恵まれ、熊本市方面からなど26名の参加がありました。
南阿蘇村には、環境省選定の名水100選に選ばれた白川水源をはじめ、くまもと名水百選に選定された7カ所の水源とその他にも小さな湧水が数多く点在しています。
パークボランティアの案内で、まずは『池の川水源』へ。ここには兜(かぶと)石というものがあり、水量が多くこの石が見えなくなった年は雨が多く凶作と言われ、見えている年は日年(ひどし)で豊作になるという言い伝えがあるそうです。農家にとってはかんがい用水だけでなく、その年の豊凶を左右する重要な湧水地となっています。水源横には無人の野菜販売所があり新鮮な野菜にみんな興味津々。「トマトを水源で冷やして食べるのもいいね~!」と話もはずみます。
池の川水源 取れたての夏野菜
次は、環境省選定平成の名水百選の『湧沢津水源』へ。田園の真ん中で突然湧き上がるように噴き出しているのが湧沢津水源です。湧水量(毎分) 5トン で水の柔らかさも村内一と言われています。ちょうど地元の方が水を汲みに来られていました。ここは飲料水用、生活用水用と分かれており、太陽の熱い日差しの中、足を浸して涼を取るにはもってこい!しかし、長くつけていると痛くなるくらいでした。
青々した田園風景 湧沢津水源
600mくらい歩くと、寺坂水源があります。
玉泉山正教寺のたもとの湧水。参道の先、南阿蘇鉄道の鉄橋のすぐ下にある水源です。ここは熊本名水百選の一つで、水を飲み比べてみると、わずかに甘いように感じました。
寺坂水源 絵になる駅舎との風景
日本一長い駅名として有名になった「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」で休憩しました。熊本地震により、現在運行しているのは高森駅⇔中松駅間で、当駅から立野駅までは不通となっています。「電車の通っていない線路はもの悲しいね。」と誰からともなく声が聞かれました。
200mくらい離れたところに川地後水源(環境省選定「平成の名水百選」)へ。生活用水として農産物の洗浄などにも利用できるようになっており、水の中にはサワガニが数匹歩いていました。
川地後水源 サワガニ
参加者の希望で、震災により枯渇した「塩井社水源」へ。水の神様の岡象女神が奉られている神社の境内にあり、エメラルド色をした神秘的な雰囲気のある水源でした。村内で唯一西から東に流れる川で、下流にはオルゴールのメロディが流れる水車があり人々を魅了していました。
塩井社水源 止まったままの水車
川底まで見える水源の現状に驚きも大きく、早く水が戻るようにとみんなで祈りました。
次の観察会は、10月に「高森町」で開催予定です。
今年は雪も多く冬が長かったですが、野焼きが始まると、春が来る!と少し気持ちが明るくなる感じです。
では、突然ですが、ここでクイズです!
下の竹で作られた棒はなんでしょう?
(ヒント:阿蘇の草原で使われます。)
①熊手 ②火消し棒 ③たいまつ
(答えは最後に)
千年以上も続く野焼きによって守られてきた阿蘇の草原は2万2千haまで減少し、今や後継者不足や高齢化で維持管理が厳しい状況になってきています。 現在は約2500人のボランティアの方の手をかり阿蘇郡市内の牧野も含め約1万6千haに火を入れます。
そんな中、先日、草原学習の一環で、町古閑牧野で地元のこどもたちも参加して野焼きがおこなわれました。子どものときから草原に触れ、野焼きを体験することが阿蘇の草原を継承するのに大事と言う思いから、国立阿蘇青少年交流の家が地域の方々の協力の元、実行されています。
▲今回参加したのは4年生の児童。班に分かれリーダーさんと準備中。
▲1人ずつ交代で児童が火入れをしました。火がぱちぱちと大きな音を立て広がって行く中、リーダーさんの指示を受け、火を冷静に、かつ素早く入れていきました。
▲あっという間に草原に火が行き渡り、黒くなった草原は春の芽吹きを待ちます。
さあ、上の写真を見てクイズの答えはわかりましたか?
正解は:火消し棒
3月から4月にかけて阿蘇地域で野焼きが行われています。 早春を迎えた阿蘇へ是非お越し下さい!
【注意:野焼き期間は交通規制のかかっている道もありますので、事前に確認の上、阿蘇へお越しください】