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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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雲仙天草国立公園

34件の記事があります。

2015年12月24日九州いきものリレー⑦ 【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは。雲仙事務所の瀬戸口です。

今冬は、島原半島のあちらこちらで「今年は暖かかね~」と言われる位、

例年より暖かな日が続いております。冬の雲仙岳と言えば、霧氷です!

私は寒いのは得意ではないのですが、それでもやっぱり「霧氷が見たいなぁ~」と

ボソボソ呟いている日々です('_')

  

(▲雲仙岳の霧氷)

  

さて、阿蘇事務所の藤田ARから生き物リレーのバトンを受け取りました!

阿蘇といえば広大に広がる草原!あか牛などの動物達が放牧されている雄大な風景は、

人々の心を惹きつける風景だなぁ~と、阿蘇に行く度に実感します。

実は、雲仙の山々にも、かつて沢山の馬や牛が放牧されていました。

今日の主役の生き物は「馬と牛、そしてミヤマキリシマ」です。

  

  

島原半島では、1000年以上前から放牧の記録があり、江戸時代には島原藩のお殿様(松平公)が

馬の生産に力を入れて、小型ながら体力のある地域ブランド"島原馬"が誕生しました。

今年、世界文化遺産に登録された福岡県の「三池炭鉱」は、有明海の下に広がる炭鉱で、

その石炭を地下から運び出すのに活躍したのが、実は島原馬だったと言われています。

国立公園に指定された頃(約80年前)には、雲仙岳を中心に、島原半島全体で馬8000頭、

牛7000頭が放牧され、広大な草原地帯が広がっていました。

その後、馬は戦争に動員されていなくなり、牛は牛舎で飼うのがメインになって、

放牧牛は、なかなか見られなくなりましたが、今でも3箇所で見られます。

  

(左:牧場の里あづま※1 中:田代原※2 右:西有家牧場)

 ※1撮影者:出口 りえ氏    ※2撮影者:木田 智氏

   

昔と比べると放牧牛の数は少なくなったのですが、牛舎は島原半島じゅうで見られます!

もちろんお味もgood!5年に1度開かれる和牛のオリンピック(全国和牛能力共進会)が

平成24年に開かれた際、日本一の評価を受けていますよ~!

  

実はこの牛、5月に雲仙の山を彩るミヤマキリシマと深~い関係があるんです!

牛や馬は、草はもちろん、木の芽や葉っぱも食べるのですが、ミヤマキリシマは食べません。

葉っぱに毒があるからです。その為、牛や馬を山に放牧しておくと、

食べられてもすぐ葉っぱを出せるシバの草原の中にミヤマキリシマが立ち並ぶ、

独特の景観が出来上がります。雲仙つつじとも呼ばれるミヤマキリシマの大群落は、

牛や馬のおかげで勢力を伸ばし、80年前には880㏊(現在の約20倍!)の

ミヤマキリシマ群落が広がっていました。が、国立公園指定の頃から、公園内での放牧は

オススメされなかったようで、どんどん放牧がやめられてしまい、

ミヤマキリシマ群落も20分の1まで減ってしまいました。

現在、牛によってまもられているミヤマキリシマ群落が唯一見学できる場所が、田代原高原です。

  

(▲田代原高原  撮影者:柴田 鹿吉氏)

  

このような貴重な田代原高原のことを、地元の子ども達に知ってもらおうと、

今月7日にイベントを実施しました。雲仙市の西郷小の2年生を対象に、

雲仙岳の"お山のめぐみ"を体感してもらうイベントです。

山の中腹でユズを収穫し、田代原高原でユズジュース・ユズごしょう作りを体験。

その後、放牧草原に入っていって、紙芝居を見てもらいました。

  

(▲自然教育フィールド活用事業の様子)

  

子ども達に、昔は山の上まで馬や牛が放牧されていたこと、そのおかげでミヤマキリシマが

綺麗に咲いていたことを紙芝居で紹介しました。

かつての風景を戻すことは、難しいことかもしれません。しかし、忘れられかけている歴史を伝え、

地元のお山の恵みを体感してもらうことで、ちびっ子達が、地元の自然や歴史を考えるきっかけになってくれたらいいなぁと思いました。そして将来、他の地域の方々に雲仙岳のお山の素晴らしさを紹介出来るような大人達へ成長してくれるのを願っています。そのような事を思いながら、今後も普及啓発頑張ります!

  

(仁田峠のミヤマキリシマ群落)

  

雲仙岳に来られて、ミヤマキリシマ群落を見かけたら、"馬や牛の芸術作品なんだな~"と

思い出していただけたらと思います!

  

次回は、阿蘇事務所の田上ARにバトンタッチ!お楽しみに~♪♪

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2015年11月20日フォトコンの前期優秀作品 決まりました!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは!雲仙事務所の瀬戸口です!

温泉街周辺の紅葉の見頃も終わりつつあり、だんだん寒さも厳しくなってきました(+_+)

そんな寒い日には、島原・天草一揆の際に食べられたのが起源とされる『具雑煮』や、

江戸時代の飢饉の際に食べられたサツマイモの麺『六兵衛』など、いかがでしょうか?

島原半島は秋冬の味覚もいっぱいですよ~!(o^^o)

 

(▲左:具雑煮  右:六兵衛)

 

さて、現在実施中の雲仙岳百景Ⅱフォトコンの前期の優秀作品が決まりましたので、お知らせいたします!

(雲仙岳百景Ⅱフォトコンの詳細はこちら⇒ http://kyushu.env.go.jp/pre_2015/post_17.html )

前期(8~9月)に受け付けた応募作品から、サブテーマごとに3作品優秀作品を選定しています。

 

まずは、サブテーマ①平野・干潟(佐賀・福岡)と雲仙岳

 

 

(左:草野 俊彦氏『冬空の雲仙』...佐賀県太良海岸より撮影

 中:渕上 久男氏『笠雲を冠する雲仙岳』...佐賀県白石町深浦より撮影

 右:富安 一夫氏『夕闇迫る雲仙岳』...福岡県柳川市沖の端漁港より撮影)

有明海越しの雲仙岳は、悠々とした姿に見えませんか?

福岡・佐賀の漁師さん達は毎日、雲仙岳を見ているのかもしれませんね(*^_^*)

 

続いて、サブテーマ②阿蘇山と雲仙岳

 

 

(左:野田 純一氏『彼方に』...阿蘇熊本空港より撮影

 中:西尾 隆一氏『噴火する阿蘇方向への離陸と夕日の着陸』...阿蘇熊本空港より撮影

 右:榊 光義氏『雲の中の雲仙岳』『雲かかる阿蘇』...熊本市西区熊本西大橋より撮影)

同じスポットから雲仙岳と阿蘇山が見えるなんて、贅沢な気持ちになるのは私だけでしょうか?(笑)

なんだか神秘的な気持ちになります(*^_^*)

 

最後に、サブテーマ③天草諸島と雲仙岳

 

 

(左:渕上 久男氏『夕日に浮かぶ雲仙岳』...:熊本県宇土市戸口町御興来海岸より撮影

 中:齋木 育夫氏『普賢岳とみぞか号(天草空港)』...天草空港より撮影

 右:川上 辰朗氏『雲仙岳からの溶岩流?』...熊本県天草市志柿町国道324号線より撮影)

天草諸島と雲仙岳のセットの写真を眺めていると、

雲仙岳が天草地域の山のように見えてきませんか?(*^_^*)

 

今年度は、撮影時のコメントとして、撮影した際の思いの他に、

「写真に写った雲仙岳の形状が"●●の形に似ている"」というコメントを入れていただくことに

なっています。応募者の方の様々な感性・捉え方にも注目していただければと思います!

三方を海に囲まれた島原半島。

これらの並んだお写真を見ていると、いろんな形に見えてきませんか?(*^_^*)

 

雲仙岳は、九州ありあけ地域を中心に、九州全県から眺望できます。

先日、くじゅう自然保護官事務所の田中ARから、大分県の久住山から見えた雲仙岳の写真が届きました!約100㎞離れてるところからも見えるということで、びっくりです\(^_^)/

 


(▲左:久住山からの阿蘇山・雲仙岳のセット  右:雲仙岳アップ)

 

中期の応募締切は【11月30日】で〆切り間近です!後期の応募締切は1月末ですよ~!

今後も、素敵な作品のご応募を楽しみにお待ちしています。

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2015年10月30日雲仙岳と心の花咲く公園 ここにあり!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは!雲仙事務所の瀬戸口です\(^_^)/

だんだんと寒くなり、雲仙岳の山々も赤や黄色に色付いています!

三方海に囲まれた雲仙岳の紅葉は、国の天然記念物(普賢岳紅葉樹林)として指定されていて、

ロープウェイからは紅葉と海のセットが楽しめますよ~!

ただいま見頃を迎えています♪ 

 

(▲雲仙ロープウェイ車内からの雲仙岳)

 

さて先日、パークボランティアの方々と一緒に、島原市にある"しまばら芝桜公園"の

除草ボランティア活動に参加してきました!

 

芝桜公園は、雄大な雲仙岳をバックに、春は芝桜、秋はコスモス(秋桜)が咲く

島原半島の人気観光スポットの1つです!

今では多くの人で賑わう芝桜公園ですが、実は以前、一般の人は立入禁止のエリアでした。

普賢岳の平成噴火の際、火砕流が流れ下った中尾川の流域で、災害から市民を守るために"砂防指定地"に

指定されています。噴火前には、第4小学校の分校が建っていました。

(※砂防指定地...災害防止の為、国土交通省が「砂防法」に基づいて指定します。)

 

噴火活動が終息した後も、地元を支える観光業は低迷し、多くの宿泊施設が閉鎖しました。

この状況の改善、また災害で受けた全国の方々からの支援に感謝し、

「元気になった島原を見てもらおう!」と、地元の有志で「芝桜公園をつくる会」を結成しました。

砂防指定の管理に関わる国土交通省や長崎県、島原市の理解・協力を得ながら、市民ボランティアを募って芝桜の植栽・除草を毎月行って出来上がった、手作りの公園なのです!

バックには平成新山、横には眉山がそびえる島原ならではのパノラマで、

国立公園の風景を上手に活かした公園です!

 

(▲春の芝桜公園 撮影者:井口 一也氏)

 

今回初めて、パークボランティアの方々と除草作業に参加しました!

芝桜を引き抜かないように、根が深く張っている雑草を取る作業は、

思った以上に大変な作業でした (+_+)

だんだんコツをつかんでくると「ほら~!こげん大きか雑草の採れたよ~!」と、

パークボランティアの皆さんも楽しくなってきたようで、

作業の終わりまでヤル気に満ちあふれていました(*^_^*)

作業後は、芝桜公園をつくる会の皆さんから、地元関係者ご提供のおにぎりや唐揚げなどが

振る舞われました!作業後みなさんでワイワイ食べるご飯は、格別に美味しかったです♪

(芝桜公園をつくる会では、毎月植栽のボランティアを募集されています!

 詳細は、島原温泉観光協会へ⇒http://www.shimabaraonsen.com/

 

(▲パークボランティアの皆さんと除草作業中&集合写真)

 

公園内の看板やブランコなどは、どれも会の皆さんの手作りです♪

また、広い公園内の移動用に使用されているゴルフカートや、展望台に使われている

建設工事用の骨組みなどは、民間企業の無償提供によるものです!

一般の人が近づけない"砂防指定地"から、有志のボランティアに活動によって

心の花咲くパノラマ公園になったのです\(^_^)/

手間はかけてもお金はかけない、皆さんの心とアイディアが集まった公園づくりの

取組みは、現代のお客さんの心に響く、おもてなしの原点だと感じました(*^_^*)

 

現在、芝桜公園は、秋のコスモスで賑わっています!

県内最大規模で、約1千万本のコスモスは見応えありますよ♪

そして何より、芝桜公園をつくる会の皆さんが「来てくれたお客さんに楽しんで貰いたい!」と

いう気持ちが伝わる、手作り感溢れる公園だと思います!

島原半島にお越しの際は、ぜひ芝桜公園へ立ち寄られてみてはいかがでしょうか?(*^_^*) 

 

(▲秋のコスモス園&手作りブランコ)

 

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2015年09月18日フォトコンテスト第2弾始まりましたよ~!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは!雲仙の瀬戸口です!

8月は、暑さのあまり毎日のように島原産のそうめんを食べていましたが、9月に入るとだいぶ涼しくなり、朝晩は少しブルッ(*_*)としちゃう位の気温になりました。雲仙岳の植物たちも、少しずつ秋らしい顔つきになってきましたよ~♪

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(▲7回かまどに入れても燃え残る!ナナカマド。色が赤く色づいています!)

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さて、今日は前回の日記でお知らせしました「九州ありあけ故郷(ひのくに)の風景~雲仙岳百景Ⅱ~フォトコンテスト」について、より詳しく紹介したいと思います\(^_^)/

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昨年度の「島原半島の魅力~雲仙岳百景~フォトコンテスト」では、大部分は長崎県内からのご応募でしたが、有明海をはさんだ対岸の佐賀県・福岡県・熊本県さらには鹿児島県からの応募がありました。応募の際のコメントからは、「仕事に疲れた時は、海辺に車を走らせ対岸から見える雲仙岳に癒やされに行っています。」など、対岸地域の皆さんにとって、有明海に浮かぶ雲仙岳の風景が"故郷の風景"となっていることが分かりました。

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そのフォトコンテスト受付終了時に、熊本方面等の方々から「次年度も是非企画して欲しい!」とのお声を多く頂き、今年度は対岸地域に重点をおいたフォトコンテストを企画しました\(^_^)/

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今回の主なテーマは「有明海と雲仙岳」です。

サブテーマを3つ設けて、同時に募集しています!募集要領はこちらをご覧下さい!

http://kyushu.env.go.jp/pre_2015/post_17.html

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サブテーマ①干潟・平野(佐賀県・福岡県)と雲仙岳

≪撮影可能な場所の例≫

...佐賀県中南部(多良山系、太良町、肥前鹿島干潟、白石町、天山、佐賀県庁、東よか干潟、佐賀空港、

 吉野ヶ里遺跡)、福岡県筑後地方(柳川市、大川市、みやま市、大牟田市、高良山)など。

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(▲佐賀県 三重津海軍所跡より)

他にも、干潟に飛び跳ねるムツゴロウやシオマネキと雲仙岳のセットはいかがでしょうか?

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サブテーマ②阿蘇山と雲仙岳

≪撮影可能な場所の例≫

●両山を写した1枚の写真

...飛行中の航空機、阿蘇山の山中(中央火口丘or外輪山)、雲仙岳(20以上の峰々)の

 山中、久住山、etc.

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(▲阿蘇草千里より 撮影者:鶴田 須美子氏)

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●両山を同じ場所で別々に写したペア写真(撮影年月日は同じでなくてもOKです。)

...佐賀県の山岳部(多良山系、天山など)、熊本県の沿岸部(荒尾干潟、長州港、熊本港など)、

 山地(小岱山、金峰山など)、白川・緑川の中下流域(県庁通り・阿蘇くまもと空港など)、

 長崎県の島原半島東部、航行中のフェリー、飛行中の航空機など。

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(▲阿蘇くまもと空港の上空より)
場所によっては、有明海の干潟を入れこむこともできますよ~!

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サブテーマ③天草諸島と雲仙岳

≪撮影可能な場所の例≫

...熊本県の宇土半島北側、天草諸島の北側(千巌山、佐伊津港、天草空港、御所浦島など)、

 八代海沿岸部(八代市、水俣市など)、鹿児島県の八代海沿岸部(長島町、出水市など)、

 長崎県の雲仙岳(20以上の峰々)の山中など。

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(▲上天草の千元森岳より 撮影者:カール・ジェンソン氏)

美しい海や、名産の干しダコを入れて撮ってみませんか?

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タイトル中の「ひのくに」についてですが、「ひのくに」、、、熊本のことやないと~?

といったイメージが強いと思いますが、、、いえいえ!熊本だけやなかとです!(^_^)/

実は、大昔の古代の時代、有明海沿岸には、長崎・佐賀・熊本・鹿児島の4県にまたがる「火の国」が存在していました。その後、火の国 ⇒ 肥の国 ⇒ 肥前国(長崎県+佐賀県)・肥後国(熊本県+鹿児島県長島町)と変遷していきました。

この「火の国」があったエリア(+筑後国、福岡県)では、古代からいつも有明海の干潟の奥に雲仙岳が見えていました。当時、有明海の沿岸にあった佐賀の吉野ヶ里遺跡の建物の配置の中心線は、実は雲仙岳に向かっています!熊本市内の最古の神社(健軍神社)も、雲仙岳に向かって建設されています!雲仙岳は三方を海に囲まれ、高さ以上に立派に見えるということで、拝みたくなるような(^人^)昔から神秘的なオーラを放っている存在だと思います。

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今では忘れられかけている古代から続くこの風景を、今回ぜひ再発見してみませんか?

前期の応募〆切りは、9月末ですよ~\(^_^)/!

皆さんから沢山のお写真のご応募お待ちしております\(^_^)/!

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2015年08月14日海フェスタくまもとの展示報告などなど【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは、雲仙の瀬戸口です。普段は涼しい雲仙でも暑い日が続いています(^_^;)

さて、先日お知らせしました「海フェスタくまもと」において、「故郷の風景 有明海と雲仙岳」と題して、雲仙事務所で展示をしてまいりました!昨年度ご応募頂いたフォトコンテストの写真のうち、熊本県の沿岸8市町村から有明海越しに写した雲仙岳の写真をピックアップし、市町村ごとに並べて展示してみました!

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▲フォトコン展示・解説の様子

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"子ども向け・親子連れ向けに、有明海の魅力を感じられるように"というテーマのゾーンでしたので、有明海といえば干潟、干潟といえば・・・ということで、有明海の干潟の生物や漁具を展示しました!

(佐賀県鹿島市 道の駅干潟展望館の中村氏のご協力⇒道の駅鹿島 http://michinoekikashima.jp/ )

干潟のアイドルで瞳がハートの『ムツゴロウ』や、有明海のエイリアン?!『ワラスボ』、ハサミが自慢の『シオマネキ』など有明海の干潟ならではの生き物を並べたところ、「テレビとかでは見たことあったけど、実際に見るのは初めて!」という声も多く、どの世代にも大人気でしたよ~♪

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▲有明海の生き物たち(左から ムツゴロウ・ワラスボ・シオマネキ♂)

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このような生物がいっぱいいる有明海の干潟には、数え切れない程の水鳥が海外から渡ってきます。そのような世界的に重要な干潟を大切にしていこうと、平成24年には熊本県の『荒尾干潟』、今年の5月には佐賀県の『東よか干潟』、『肥前鹿島干潟』がラムサール条約湿地に登録されています。実は、その3カ所の干潟の共通点が、有明海の奥に雲仙岳がぽっかり見えることなんです!ということで、各地域から有明海越しに雲仙岳がどのように見えるか、展示をご覧頂きました。この流れで見て頂けるように『有明海クイズ』をつくって、子ども達に遊んでもらいながら、生物→干潟→雲仙岳とつなげて見てもらいました!

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▲有明海クイズ

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写真をご覧下さったお客さんからは、「私の住んでる所から、いつも雲仙岳が見えていますよ~!」「ここの写真は近所だけど、雲仙岳が見えてたのには気付かなかった~(+_+)」など、様々な声を頂きました。また幸運にも、フォトコンテストにご応募頂いた方々(3名)が展示を見に来て下さり、応募の際のことをお話できて嬉しく思いました(*^_^*)

(8/22には秋篠宮両殿下にもご覧頂き、関心をもって頂けました!)

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海フェスタに来られたお客さんの目的は、"美味しいもの食べにきた!""大きい船見に来た!"など、それぞれあるかと思います。しかし、たまたま環境省のブースを通って、有明海の生き物達や、写真を見て下さったお客さんが、1つ1つの生き物の名前などはハッキリ覚えていなかったとしても、なんとな~く「近所にある有明海は、豊かなんだなぁ~。地元熊本から有明海越しに、雲仙岳が見えたなぁ~。」と、印象に残って帰って頂き、後日、何気なく「あ!今日も地元から雲仙岳見えた!」と気づいていただけたらいいなぁと、解説しながら思いました(*^_^*)

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さてさて、雲仙岳の魅力が有明海の沿岸地域で更に注目されるように、雲仙事務所から新たな展開です!

\(^_^)/フォトコンテスト第2弾が始まりましたよ~~~~~~~!!!!!!!\(^_^)/

今回は、サブテーマを3つ設けて、同時に募集いたします!

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①干潟・平野と雲仙岳

⇒佐賀県・福岡県の干潟や平野を前景、雲仙岳を後景とする作品を募集。

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②阿蘇山と雲仙岳

⇒航空機もしくは地上・船上からの阿蘇山と雲仙岳のセットの写真を募集。

 (両山を写した1枚の写真or両山を同じ場所で別々に写したペア写真)

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③天草諸島と雲仙岳

⇒平成26年に国立公園指定80周年を迎えた雲仙岳と、平成28年に指定60周年を迎える

 天草諸島(長島含む)のセットの写真を募集。

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詳細は募集要領をご覧下さい!⇒ http://kyushu.env.go.jp/pre_2015/post_17.html

雲仙岳フォトコンテスト第二弾も、皆さんから沢山のお写真のご応募お待ちしております\(^_^)/

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対岸の各地域ならではの魅力的な風物と雲仙岳の風景のコラボは、対岸地域のふるさとの風景であり、国立公園「雲仙」の風景でもあることを、今後たくさんの方々にお伝えできれば、「九州ありあけ地域 みんなの雲仙岳」として、みんなで魅力PR出来る日がくるかもしれない!と思いながら、頑張っていきたいと思います(*^_^*)

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2015年07月07日雲仙岳パノラマBEST3!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは!雲仙事務所の瀬戸口です\(^_^)/

同じ長崎県内の佐世保のレンジャーから、マグネットステッカーが届きました!

昨年は国立公園「雲仙」指定80周年でしたが、今年は西海国立公園指定60周年へバトンタッチです!

西海国立公園60周年をお祝いして、佐世保市を中心に長崎県内では様々なイベントが行われており、

盛り上がっていますよ~!

(▲西海国立公園60周年マグネットステッカー)

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さて、今月20日は「海の日」ですが、雲仙岳がそびえる島原半島は、三方を海に囲まれ、山と海がセットで眺められる「水陸の大展望」が魅力です。

その昔、対岸から眺められた(けい)(こう)天皇が、「あれは島か?半島か?確かめて来て欲しい!」と気になったエピソードが残っている程なのです(^_^)/

昨年度に実施したフォトコンテストでも、対岸の地域の方々より対岸から見える島原半島のお写真を多数ご応募頂きました!現在も昔も、対岸からみる島原半島は、沢山の方の心に残る、気になる存在なんだなぁと嬉しくおもった1年でもありました。

(フォトコンテストについてはこちら⇒ http://kyushu.env.go.jp/pre_2014/0611a-2.html

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さて、応募受付を担当しておりました私が、

オススメしたい雲仙岳パノラマBEST3をご紹介したいと思います\(^_^)/

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●第3位!

佐賀県東与賀干潟(北方)からの雲仙岳

(▲撮影者:藤松政晴氏)

本年5月にラムサール条約湿地に登録された、東与賀干潟からみた雲仙岳の姿です。

潮の満ち引きの差が大きく、まるで海の水がなくなったかのように遠くまで干潟が現れ、その先に雲仙岳が横たわります!

ラムサール条約湿地とは、水鳥などが多く飛来する世界的に重要な湿地を登録していくものですが、

有明海の干潟は非常に多くの水鳥や皆さんおなじみのムツゴロウなどが生息していて、とても豊かな環境です♪雲仙天草国立公園は全国で唯一、有明海に面している国立公園なのです!

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●第2位!

熊本県御輿来(おこしき)海岸(南方)からの雲仙岳

(▲撮影者:野田純一氏 右は、新しく作成した国立公園リーフレット)

砂でできた、しま模様の干潟が現れる御輿来海岸からみた雲仙岳の姿です!

しま模様の干潟と、潮の具合、夕日の位置、天候や空気のかすみ具合など、条件を見ながら撮影を楽しむ、

カメラマン達の人気スポットです!その昔、景行天皇が御輿を止めて眺めたエピソードから地名がつきました。

今回作成した国立公園リーフレットの表紙にも、御輿来海岸からの雲仙岳の写真を選びました!

リーフレットの中でも、フォトコンテストでご応募頂いたお写真を多数掲載しています♪

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●第1位!

長崎県稲佐山(西方)からの雲仙岳

(▲撮影者:小山保則氏)

モナコ、香港と並び"世界新三大夜景"に認定された長崎の夜景。

夜景も素晴らしいですが、後ろにそびえ立つ雲仙岳の姿は圧巻です!

下に写っているのは、長崎駅をはじめ長崎市内の町並みです(^_^)/

車やロープウェイで登れる稲佐山から、世界新三大夜景と国立公園をいっぺんに堪能!

なんだかお得な気持ちになるのは、私だけでしょうか?(笑)

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対岸の各地域ならではの魅力的な風物と雲仙岳の風景のコラボは、対岸地域のふるさとの風景でもあり、

国立公園「雲仙」の風景でもあります。

今年の7月18日~8月2日は、熊本県の有明海沿岸部で「海フェスタくまもと」が開催されます。

テーマは"有明海"で、環境省も「故郷の風景 有明海と雲仙岳」と題して写真を出展します。

(海フェスタくまもと⇒ http://www.umifesta-kumamoto.com/ ④感じよう!ARIAKEゾーン)

是非見にいらしてください!今年度の取り組みで、沢山の方々に更に雲仙岳に注目していただけるような活動になればいいなぁと思います!

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(▲海フェスタくまもとチラシ)

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2015年06月12日「いのりの灯火」に参加して【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは!雲仙の瀬戸口です!

雲仙も雨が多くなり、白い"(やま)法師(ぼうし)"の花が咲きはじめました!

名前のとおり、白い頭巾をかぶったお坊さんのようですね♪

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左:お坊さんのようなヤマボウシ 

右:九千部岳山頂から眺めたヤマボウシ大群落 撮影者:福田 紀昭氏

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これから雲仙岳では、あちらこちらでヤマボウシの花が山いっぱいになるので、とても楽しみです♪

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さて、先日6月3日、島原市内で行われたイベント「いのりの灯」に参加してきました。

平成3年6月3日の普賢岳大火砕流から、今年で24年を迎えました。

「いのりの灯」は、雲仙岳災害記念館を会場に、噴火を知らない子ども達が、

災害の話を聞きながら約1000本のキャンドルを作って火を灯し、

43名の犠牲者の方々に祈りを捧げるイベントで、平成19年から毎年行われています。

(※雲仙岳災害記念館...雲仙岳の噴火災害の伝承、防災教育のための施設で、

  ジオパークの中核拠点です。運営は、噴火当時に全国から寄せられた

  義援金を活用して行われています。⇒ http://www.udmh.or.jp/

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17:20からの前半部では、島原半島内の高校生のブラスバンドや、社会人サークルの合唱、

マンドリンの演奏など、幅広い世代の方々の音楽が記念館内で奏でられました!

(社会人サークルの一員として、島原市の古川市長や吉岡元市長も歌われましたよ^^)

締めくくりに、長崎県出身のシンガー・ソングライターさだまさしさんが、普賢岳災害の被災者の

ための「応援歌」としてつくられた「SMILE AGAIN」を、会場の皆さん約300人で歌いました。

この曲を歌いながら噴火当時の状況に思いをはせ、会場がひとつになったような感じがしました!

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左:高校生ブラスバンド演奏  右:「SMILE AGAIN」全員合唱

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19:00からの後半部では、島原半島内の幼稚園・保育園生、小学生、中学生が作った

約1000本のろうそくに、ちびっこ達と一緒に火を灯しました。

ろうそくの1本1本に、子ども達の噴火災害への思いなどが描かれています。

雲仙岳(平成新山)まで続くろうそくの火の列は、当時の熱い火砕流をも思い起こさせながら、

犠牲者の方々への鎮魂の灯火として、温かく、また柔らかい光を感じました!

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左:ちびっこと一緒にキャンドルへ火を灯し中 

中:ひとつひとつのキャンドルに子ども達の願いが描かれています!

右:雲仙岳(平成新山)まで続くろうそくの火の列

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全国的に今、火山が活発化して注目されていますが、その一方で島原半島を訪れる県外の10代の

学生さんたちからは、「島原半島でも噴火災害があったことは、知らなくて驚きました!(*_*)」と

聞くことが多いのが現状です。島原半島の住民の方々は、何度も噴火災害を乗り越えながら、

火山と共生する知恵をあみ出し、温泉や湧水、農作物といった火山の恵みを活かして

生活して来られました。そのことを知り体験できるのが、"ジオパーク"なのです。

半島内には、そのような見所(ジオサイト)がいっぱいあります。

半島内をグルグル回りながら、火山の災害と恵みについて、是非ご覧頂ければと思います。

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右:道の駅ふかえ 噴火による土石流災害の爪跡を保存した「土石流被災家屋保存公園」

左:九十九島 噴火活動(眉山崩壊)によって、生まれた風光明媚な景観

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「いのりの灯火」に参加してくれたこども達が、噴火災害について考えるきっかけとなり、

火山の脅威と恵みについて、他の地域の方々に紹介できるような大人に

成長してくれたらいいなぁと思います。

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2015年06月01日防災登山に参加してきました!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは!雲仙の瀬戸口です!

ここ最近の雲仙では、白ぶどうのようなぷっくり(o^^o)したお花、「シロドウダン」が雲仙のいたるところで咲いています♪

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(▲シロドウダン)

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雲仙地獄周辺のシロドウダン群落は国の天然記念物に指定されていて、噴気にも負けないツツジの仲間のお花です!

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さて、先日の5月22日、警戒区域に設定された平成新山の防災登山に参加してきました!普賢岳の平成噴火で誕生した平成新山は、立入が禁止されていますが、区域内の状況を防災関係機関で年2回調査をしているのです。(詳細はこちらをご覧下さい。⇒ http://kyushu.env.go.jp/blog/2014/06/11/

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防災登山に参加するのは、今回で3回目になります!

しかし、岩がゴロゴロで足場が不安定な平成新山の登山は、常に緊張の糸を張りながら岩場を這い上がるような全身運動の為、普段の登山よりも体力・神経ともに非常に使います(+_+)

2~3mサイズの岩がブロックのように積まれた状態で、動く岩も多く、隙間には全身がスッポリ入ってしまいそうです(+_+)

「油断禁物!焦り禁物!」と自分に言い聞かせ、一歩一歩登るように心がけています。

視察関係者の中でも、体力がある方や普段登山しなれている方でも足をすべらせる程、まだまだ危険な区域なのです(+_+)

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▲岩場の登山の様子(今回は九州地方環境事務所長も参加しました! ↑)

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頂上に到着すると、目の前には圧倒的な大きさのつの状の溶岩のかたまり(溶岩尖頭(せんとう))と噴気!"山も生きている!"と改めて迫力を間近に実感しました。これぞ、島原半島ジオパークの中核である平成新山の素顔です!

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(左:山頂の溶岩尖頭  中:九州大学が観測中!  右:別の角度からの溶岩尖頭)

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平成新山の頂上部では、普段から定期観測をされている九州大学の松島先生、国土交通省の方より、現在の火山活動状況の説明がありました。昨年度より、有毒な火山ガスのニオイは薄くなったように感じましたが、お話によると、、、、

・山頂部の温度は、昨年度より若干下がっている。(約87℃)

 しかし、地下では水蒸気が少したまっている可能性があり、水蒸気噴火の可能性がないとは言えない。

・頂上に乗った帽子状の溶岩部分(第11溶岩ローブ)が、噴火活動終息後の20年間で、

 約1m東側に動いている。

と、説明頂きました。最近、全国の火山が活発化しているようですが、平成新山も「絶対に安心」とは言えない状況なのです。

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(▲九州大学の松島准教授によるご説明)

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晴天に恵まれた山頂からの絶景は心を揺さぶるものがありますが、油断すると足をとられる足場の悪さに、気を張りつめながら、溶岩ローブや噴気孔の状況を見て回りました。

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実は時々、警戒区域に無断で入ろうとする登山客の方がいると耳にします。

非常に危険です!やめておきましょう!!(+_+)

レジャーで登るには、まだまだ危険な平成新山ですが、登るばかりが山の楽しみ方ではありません。平成新山は、九州本土全県から眺望できる雲仙岳の最高峰。島原半島の山麓の沿岸各地域はもちろん、有明海や橘湾から、更には対岸の360°各方面から、いろいろな表情が楽しめます。ぜひ、皆さんならではの平成新山の表情を見つけてみてはいかがでしょうか?間近で見る荒々しい表情とは違った、時には優しく、時にはカッコイイ表情が見られると思いますよ!(o^^o)

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(▲熊本市からの平成新山 撮影者:榊 光義氏)

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2015年05月14日雲仙の阿蘇くじゅう? 田代原について【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは。雲仙の瀬戸口です!

いよいよ春も深まり、雲仙では紅白のツツジのお花が雲仙岳を賑わせています。

「ミヤマキリシマ(赤)」と「ヒカゲツツジ(白)」のめでたい彩りです!

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(左:仁田峠のミヤマキリシマ 右:霧氷沢のヒカゲツツジ群落)

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ミヤマキリシマは、"長崎県の花""雲仙市の花"に選ばれているように、雲仙を代表するお花なのです!昨年度の記事にも書いていましたが、雲仙地獄の中でも咲き誇る、たくましいミヤマキリシマは、今年も様々な場所でピンクのお花を咲かせていますよ~!(ご参照⇒ http://kyushu.env.go.jp/blog/2014/05/29/

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さて、80年以上前のお話ですが、島原半島の山岳地域には、現在の阿蘇くじゅうのように広大な草原地帯が広がり、その草原の中にはミヤマキリシマ群落が至る所に広がっていました。これは、実は牛や馬が放牧されていたからなのです。(牛さん達は、毒があるミヤマキリシマは食べず、他の樹木の芽は食べてしまうのです!)

放牧をやめると木が伸びて、草原⇒ヤブ⇒森になり、ミヤマキリシマは、他の木々で埋まっていってしまうのです(;_;)現在、島原半島で放牧草原が残っているのは3箇所のみ。(仁田峠は放牧を早々にやめてしまいました。)その中でも「田代原(たしろばる)」と言われる場所は、牛と草原とミヤマキリシマのお花たちがセットとなった、かつての島原半島に広がっていた風景が、唯一現在も残っている貴重な場所なのです。

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(▲田代原 撮影者:NPO奥雲仙の自然を守る会 柴田氏)

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しかし、ここ田代原でも放牧頭数が減少し、放牧だけで草原やミヤマキリシマを維持することは、難しい状況です。現在は、人の手も入り、田代原の自然景観は守られています。

田代原の自然景観の大切さを広めようと活動されている「NPO奥雲仙の自然を守る会」の皆さんは、ミヤマキリシマに巻き付いたイバラのツルを手刈りで取りのぞき、草刈り機で伸びた草を、日々刈られています。私も体験しましたが、絡みついたツルは非常に強く巻き付いていて、取り除くのに根気がいる作業でした(+_+)しかし!!その分、やりがいがあり、春になり草原に一面に咲く田代原のミヤマキリシマを見ると、「やったね!\(^_^)/」と達成感でいっぱいになります!!雲仙地域パークボランティアの皆さんと一緒に参加しましたが、パークボランティアの皆さんの中では、田代原の活動は大人気です!

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(左:イヌツゲが絡んだミヤマキリシマ 右:パークボランティア作業の様子)

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「NPO奥雲仙の自然を守る会」の皆さんは、よくイベントも開催されています!皆さんも、雲仙の"ミニ阿蘇くじゅう?の田代原"に、ゆっくりと足を運んでみてはいかがでしょうか?

(ご参照⇒ http://www.okuunzen.org/  https://ja-jp.facebook.com/okuunzen

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(▲放牧の牛さんとミヤマキリシマ群落)

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人の手が入らないと失われていく自然景観が、島原半島にもまだまだ沢山あります。

様々な方に「ここの自然景観は、大事だよ!」と思って頂けるよう、そして次世代に引き継げるよう、活動していきます (*^_^*)

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【参考情報】各地ミヤマキリシマ開花情報(5/13現在)

・田代原...満開

・池の原...満開

・仁田峠...8部咲き

・妙見岳、国見岳...4~5部咲き(見頃予想:5/15~5/20日頃)

(地獄、宝原は満開を少し過ぎました。)

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2015年04月20日3館ジオ展示つくりましたよ!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは!

4月に入り雨天が続き、濃い霧と地獄の噴気で一面真っ白になり「前が、見えんよ~('へ')」となっている雲仙ですが、霧の中でも色とりどりの花々が咲き始め、アピール合戦が始まっています!

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▲左:花が独特のにおいを放つ「ヒサカキ」。(私は、胡椒みたいなにおいに感じます!)

 右:開花時期は全草が万能薬になる「キランソウ」。別名は「医者殺し・医者倒し」と、

   パークボランティアの方から教えて貰いました!

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さて、春らしいニュースのご紹介です!

先日、記事紹介がありました、長者原ビジターセンターのリニューアル・なぎさミュージアムのOPENの流れに乗って、島原半島の自然を紹介するビジターセンター3館も、展示を一部リニューアルしました!!!\(^_^)/ 雲仙3館は、雲仙お山の情報館・平成新山ネイチャーセンター・雲仙諏訪の池ビジターセンターです♪

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今回は、手作りでジオパークの展示コーナーを新設しました。

ジオパークとは、大地(ジオ)の活動を体感できる、公園(パーク)のことです。島原半島は、火山"雲仙岳"の噴火活動で、できあがりました。その雲仙岳の恵み(豊かな湧水や、様々な泉質をもった温泉、美味しい食べ物など)と、恐ろしさ(災害)の両方を知ることが出来る、見所スポット(ジオサイト)が満載です!(平成21年度には、日本で初めて、世界ジオパークに認定されています!)

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ところが一方では、ジオパークといったら「横文字でなんだか難しそう~(+_+)」とか「地層や石のお勉強でしょう?(*_*)」と、難しい印象を持たれがちです、、、

しかし!今回の展示では、とっつきやすさを重視して、ジオパークに興味を持って頂くきっかけになれば、嬉しいなぁ~と思っています^^

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ビジターセンター3館の新しいジオ展示の内容は、次のとおりです。

・3館共通⇒ジオパークの概要紹介

・雲仙お山の情報館⇒島原半島北西部のジオサイトの紹介、島原半島の温泉の紹介

・平成新山ネイチャーセンター⇒島原半島北東部のジオサイトの紹介、半島全体の観光マップ

・雲仙諏訪の池ビジターセンター⇒島原半島南部のジオサイトの紹介、諏訪の池周辺のジオラマを活かした

 自然解説展示

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(▲雲仙お山の情報館のジオ展示コーナー)

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▲(左)島原半島世界ジオパークキャラクター ジーオくん・ジーナちゃん

 (中)島原半島のヒーロー!「温泉ハカセ」(温泉ハカセのモデルは、実は九州大学名誉教授の太田先生)

 (右)雲仙岳(高岩山)に腰をかけ、有明海で顔を洗っていた心優しい「みそ五郎どん」

が各ビジターセンターでお待ちしています!

また小学生でもジオパークに興味を持てるように、昨年度作成しましたマンガ「わくわく!島原半島探検隊」をそばに展示しています。⇒ http://kyushu.env.go.jp/pre_2014/0430a.html

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そして『島原半島の魅力~雲仙岳百景~フォトコンテスト』でご応募頂いた数々の美しい

お写真たちも展示で掲載しています。お写真をみて「ここに行ってみたいな~♪」と思うスポットを探してみては、いかがでしょうか?^^

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(▲北西部ジオサイトマップ)


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ジオパークは、火山をキーワードとした"ふるさとの魅力紹介"の取り組みだと、ひそかに思っています^^今回は、初めて島原半島全体の見所スポットを紹介しています。

展示をご覧いただき、お気軽に島原半島の見所スポットに足を運んで頂けたら、と願っています。ビジターセンター3館へ、みなさまのお越しをお待ちしております!

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