九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
徳之島自然保護官事務所アクティブレンジャーの吉野です。
特定外来生物オオキンケイギクの駆除活動を伊仙町立犬田布小学校のみなさんと一緒に行ってきました。
オオキンケイギクは北アメリカ原産のキク科の植物で、5月~7月に花を咲かせます。日本には緑化や園芸目的で持ち込まれたといわれております。黄色くキレイな花ですが、とても繁殖力が強く、在来種に影響を与えてしまう恐れのあることから、特定外来生物に指定され、栽培や販売などが禁止されています。
小学校で外来種について解説後、児童のみなさんと小学校から現場までポイ捨てゴミを拾いながら歩いて移動しました。とても暑い中でしたが、みんな元気にゴミを拾っていきます。
現場に到着。今回、駆除活動を行った現場は景勝地犬田布岬にほど近いお宅の庭先や沿道で、地元の方は「いつの間にか生えてきて定期的に駆除をしてもなかなか追いつかないから困る」とおっしゃっていました。
花や葉っぱの様子を観察し、いざ駆除活動開始。
みんなすぐにオオキンケイギクと他の植物との見分けがつくようになり、根っこからどんどん駆除していきました。
犬田布小のみんなは「外来種(がいらいしゅ)」という言葉をすぐに覚え、あちらこちらで黄色い花を見つけては「あれ外来種じゃない?」といった声がたくさん聞こえていました。
小学生の鋭い観察眼に驚くばかりでした。
1時間弱で駆除活動は終了。駆除したオオキンケイギクは45ℓゴミ袋15袋分、ポイ捨てゴミは7袋におよび、軽トラックの荷台はいっぱいになりました。
オオキンケイギクが繁殖していたお宅のおばあちゃんから御礼を言っていただき、犬田布小のみんなはどこか誇らしげで嬉しそう。
犬田布小学校のみなさん、犬田布集落のみなさんお疲れ様でした!