九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
1件の記事があります。
ページ先頭へ↑
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
対馬野生生物保護センターを除くと、全国9園の動物園(福岡市動物園、
井の頭自然文化園、よこはま動物園、富山市ファミリーパーク、九十九島動植物園、
沖縄子どもの国、盛岡市動物公園、名古屋市東山動物園、京都市動物園)で
29頭が飼育されています。
そのうち5園(福岡市動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園、
富山市ファミリーパーク、九十九島動植物園)では、飼育下繁殖が行われています。
この春には大変嬉しいことに新たな命が誕生しました!!
4月11日に福岡市動物園で3頭(残念な事に出生直後に1頭死亡)、
5月27日に九十九島動植物園にて2頭誕生と、
6月現在4頭の可愛い可愛い仔ヤマネコたちがすくすく育っています。
飼育下で健やかに育つのは5年ぶり。
※写真提供:福岡市動物園
また九十九島動植物園のペアは飼育下で生まれ育ったヤマネコ同士です。
飼育下繁殖個体同士による繁殖・出産としては2例目、無事生育しているのは初のことです。
※写真提供:九十九島動植物園
どちらの母ヤマネコも一生懸命仔育て中です。
少し成長した可愛い仔猫の様子は福岡市動物園ホームページ、
九十九島動植物園公式Facebookでそれぞれご覧になれます♪
福岡市動物園:http://fukuokazoo.blogspot.jp/2014/06/4752.html
九十九島動植物園:https://www.facebook.com/sasebo.morikirara
新たな命も加わり飼育下個体群は29頭。
しかし一昨年度出された最新のツシマヤマネコの生息状況調査結果では、
野生の定着個体は70または100頭しかいないと言われています。
春から夏にかけては野生でも仔育てシーズン中です。
今年は対馬島内ではどれだけの仔猫が生まれたのでしょうか。
このニュースを初めとして本年度はいいヤマネコニュースがたくさんお届けできるよう、
また、可愛い仔猫が野生でもたくさん生まれ、育つことができるよう、
生息域内でも更なる保護対策に取り組みます!