九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
連日の湿度80%越え!梅雨が明けるのが待ち遠しい奄美地域です。
今年もウミガメ調査の時期がやってきました!
この調査は専門家や関係機関と協力して分担して行っており、私たちは奄美野生生物保護センターがある大和村の浜の一部を担当しています。
ウミガメは種類によって上陸するときにできる足跡の形が異なります。
その形から、ウミガメの種類・上陸の回数・産卵の有無などを確認していきます。
↑アカウミガメの上陸あと
アカウミガメはクロールのように足を動かすため、足跡が交互につきます。アオウミガメはバタフライのように同時に動かすので、左右対称につきます。
3年目にしてやっと違いがわかってきたような、わかっていないような…?
専門家の方に教えていただきながら調査の精度をあげたいと思います!
さて近年、奄美大島ではリュウキュウイノシシによるウミガメの卵の食害が確認されています。
先日専門家の方に同行していただき、食害をうけた産卵巣を掘り返してみました。
↑食害をうけた産卵巣
↑残っていた卵
完全に食べ尽くされている産卵巣がほとんどでしたが、中には一部の卵が残っているところも!きちんと成長していることも確認でき、そっともとに戻しておきました。
ただ、孵化した数か少ないと、無事に脱出(子ガメが砂の中から出てくること)することが難しくなるそうです。無事に孵化して海にもどれるよう祈るばかりです。
ウミガメ調査は8月末までの予定です。真夏の日差しに負けずに、しっかり調査を続けたいと思います!