九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
屋久島自然保護官事務所の水川です。
梅雨が明けた屋久島は毎日かんかん照りのお天気で、いよいよ夏本番です!
さて、少し前の7月4日、北太平洋で最も高密度にアカウミガメが産卵する
砂浜としてラムサール条約湿地に登録されている永田浜(前浜、いなか浜、四ツ瀬浜の総称)に、ウミガメ保護柵を設置しました。
このウミガメ保護柵は、永田浜を訪れる人が、ウミガメの産卵巣※を踏むことによって卵や子ガメに悪影響が出ないようにするために、いなか浜と前浜の産卵巣が集中する区域に設置しているものです。
※産卵巣:ウミガメが産卵した穴。
ウミガメ保護柵の設置は、例年、永田浜ウミガメ保全協議会の構成機関・団体が協力して行っています。
ウミガメ保護柵設置作業のため集結した永田浜ウミガメ保全協議会の皆さん。
今年の設置作業も、皆さん手慣れたもの!
暑い中の作業でしたが、驚くほど手際がよく、テキパキと作業は進み、あっという間にウミガメ保護柵が完成しました!
ウミガメ保護柵は7月から9月末までいなか浜と前浜に設置しています。
7月下旬頃からふ化シーズンを迎え、元気な子ガメが海へと巣立っていきます。
設置期間中は柵内へ立ち入らないようご協力よろしくお願いいたします。