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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

出前授業を行いました!!パート3

2025年02月21日
五島 片山 美希
 
こんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
 
五島自然保護官事務所では10月から若松東小学校で「ふるさとの自然や文化とそれらを活かした取組に関わる人々の思いや願いを知ろう」ということを目的に出前授業を2回実施してきました。今回は最終回となるこれまでのまとめ学習(子どもたちが学習した内容の発表)についてご報告いたします。

なお、1回目はオンラインで上五島や国立公園、環境省の私達の仕事について授業を行い、最後に現在上五島で起きている困った事を伝え、2回目は漂着ごみの現状を知ってもらうために、一緒にビーチクリーンを行いました。
 
過去の記事はこちらから↓
 
まとめ学習では3人1グループとなり、「今のごみの現状とごみを減らすための取り組み」と「マイクロプラスチックを減らすためにごみが小さくなる前に拾おう!」のそれぞれ異なるテーマで発表が行われました。
全体の発表や子どもたちの意見で共通していたのは、今まできれいだと思っていた海に実は細かく砕けたものなど普段目につく大きなごみだけではなく、たくさんのごみがあったことにビーチクリーンを通して学んだということでした。環境問題という大きな問題を子どもたちが自分たちにとって身近な問題と捉え、今後の生活でどのようにしたらいいのかなど考えて発表してくれたことがとても嬉しく思いました。
まとめの発表であがった、「物を大切に使う」「ごみを見つけたら拾う」「食材を使い切る」「リサイクルできるようごみの分別を行う」など、ちょっとした意識を持つことも実はとても大切なことなので、ぜひ実践してもらえたらいいなと思います。
 

西海国立公園は今年3月16日に70周年を迎えます。
上五島の豊かな自然が今もなお残っているのは70年以上前からこの自然を大事なものと考え活動してきた地域の方々がいたおかげです。
そういった方々の想いや活動があってこの自然が残っていることを知ってもらえると嬉しいです。
そして、今後もこの自然が守られるように、若松東小学校の子どもたちが少しでも自分たちのできることを考えて行動してくれたらいいなと願っています。

今後も子どもたちにとって「自然を大切にしたい」と思ってもらえるよう普及啓発を行っていければいいなと思います。