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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

交通事故対策物の効果検証

2025年02月08日
対馬 佐藤允晟
こんにちは。
対馬自然保護官事務所の佐藤です。
 
交通事故対策物のその後について紹介します。
 
昨年12月、ツシマヤマネコの交通事故が多発している地点に、ツシマヤマネコの道路上への飛び出しを防止する目的でワイヤーメッシュを設置しました。
 
詳細は12月に投稿したAR日記をご覧ください。
今回はそのワイヤーメッシュの設置地点で撮影された映像をご紹介します。
まずはこちら、ツシマテンです。
ワイヤーメッシュの前で一旦立ち止まり、ゆっくりと隙間を通り抜けて行きました。
あ
ツシマテン①
あ
ツシマテン②
あ
ツシマテン③
あ
ツシマテン④
あ
ツシマテン⑤
あ
ツシマテン⑥
次はツシマヤマネコ!
道路方面へまっすぐ向かって行くも、ワイヤーメッシュの前で左側へ方向転換。ワイヤーメッシュを避けてゆっくりと道路方面へ向かっていきました。
あ
ツシマヤマネコ①
あ
ツシマヤマネコ②
あ
ツシマヤマネコ③
あ
ツシマヤマネコ④
あ
ツシマヤマネコ⑤
あ
ツシマヤマネコ⑥
あ
ツシマヤマネコ⑦
あ
ツシマヤマネコ⑧
この映像をご覧になられた方は、ツシマテンもツシマヤマネコも結局道路上へ向かっていることに気づかれたかと思います。
それでは設置したワイヤーメッシュに効果があるのかどうか疑問に思うのではないでしょうか。
 
これに関して、効果はあったと考えています。
 
そもそもワイヤーメッシュはツシマヤマネコが道路上へ上がるのを完全に防ぐことを目的にはしていません。ツシマヤマネコが道路上へ突然飛び出し、その結果事故が発生するのを防ぐために設置しています。

今回撮影された映像からは、ワイヤーメッシュの設置によってツシマヤマネコがゆっくりと道路上へ出て行くことが確認されました。これはワイヤーメッシュ設置の際に期待した役割が実際に果たされたことになります。
 
今後もこのワイヤーメッシュがツシマヤマネコの道路上への飛び出しを防止し、事故が発生しないことを願っています。
 
対馬で車を運転される際は、引き続き道路上のツシマヤマネコに注意した運転をお願いいたします。
 
対馬自然保護官事務所
佐藤