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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

ワイヤーメッシュ設置でツシマヤマネコの交通事故を防ぐ

2024年12月26日
佐藤允晟
こんにちは
対馬自然保護官事務所の佐藤です。
 
ツシマヤマネコの交通事故発生防止対策を紹介します。
今回は、道路脇にワイヤーメッシュを設置しました。

なぜワイヤーメッシュを設置するのか

ワイヤーメッシュを設置した地点周辺では、令和5年7月、9月、令和6年7月とツシマヤマネコの交通事故が発生しており、現在最もツシマヤマネコの交通事故が集中して発生している場所です。
令和5年7月の交通事故に関しては、昨年投稿したAR日記をご覧ください。
交通事故発生後にも、事故現場付近を行き来しているツシマヤマネコの親子が撮影されており、今後も事故の発生が懸念されています。
詳しくは7月に投稿したAR日記をご覧ください。
そこで、ツシマヤマネコが道路上へ飛び出してくることを防止し、交通事故を発生させないためにワイヤーメッシュを設置します。

作業開始

このガードパイプ沿いにワイヤーメッシュを設置します。
もちろん、ガードパイプの設置者と協議を行い、今回の趣旨にご理解いただいた上でワイヤーメッシュの設置を行います。
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使用するワイヤーメッシュはこちら。 下部の目が細かくなっており、ヤマネコの道路上への飛び出しを防止します。
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配管や縁石に接触しないようにワイヤーメッシュをカットします。
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ぴったりはまりました。
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ワイヤーメッシュが倒れないようにしっかり固定。
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ワイヤーメッシュがツシマヤマネコの交通事故発生を防いでくれることを期待し、作業終了です。
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対馬自然保護官事務所 佐藤