
アクティブ・レンジャー日記
知って、知らせて、みんなで減らすロードキル
2026年02月07日
奄美
うがみんしょ~らん!(こんにちは)
奄美野生生物保護センターの糸井です。
環境省奄美野生生物保護センターでは、毎年アマミノクロウサギの活動が活発になり交通事故がより多く発生する秋から冬にかけて、アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンを実施しています。今年度のキャッチコピーは奄美大島が「知って、知らせて、みんなで減らすロードキル」、徳之島は「アマミノクロウサギと共に暮らす島」として、島民、観光客等に対して安全運転を呼びかけ、アマミノクロウサギをはじめとする野生生物の交通事故の現状を知ってもらい、特に夜間の運転に気をつけるように呼びかけました。
奄美野生生物保護センターの糸井です。
環境省奄美野生生物保護センターでは、毎年アマミノクロウサギの活動が活発になり交通事故がより多く発生する秋から冬にかけて、アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンを実施しています。今年度のキャッチコピーは奄美大島が「知って、知らせて、みんなで減らすロードキル」、徳之島は「アマミノクロウサギと共に暮らす島」として、島民、観光客等に対して安全運転を呼びかけ、アマミノクロウサギをはじめとする野生生物の交通事故の現状を知ってもらい、特に夜間の運転に気をつけるように呼びかけました。
奄美大島でのアマミノクロウサギの交通事故の発生について
奄美大島でのアマミノクロウサギの交通事故件数は、2024年は121件でしたが2025年は速報値で159件と過去最多を記録してしまいました。
今年のアマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン
SNSジャック あまくろが島のSNSでお知らせ
今年度のキャンペーンでは、「SNSジャック」に特に力を入れました。SNSジャックとは、保護センターの大人気マスコットキャラクターあまくろが、奄美大島の5市町村や関係施設の公式SNSにおじゃまして、役場のみなさんや各マスコットキャラクターとともに夜間の安全運転を呼びかける企画です。
30秒~1分程度の縦型ショート動画であまくろがコミカルに交通事故防止を呼び掛け、子どもから大人まで楽しめる内容にしました。
SNSジャック動画を撮影・編集をしていく中で、島民の方や観光客の方に向けて、短い時間で奄美のロードキルの現状や運転のポイントをどうまとめるかがとても大変でした。
また、動画編集はあまり経験がないので、見やすい動画を作るのにかなり試行錯誤しました。私自身、Youtube で動画を見るのが趣味なので、再生数が多い動画を参考にしながら、動画のテンポや見やすいテロップ、音の調整を意識して作成しました。
そんな渾身の8本の動画を総集編としてまとめましたので、よろしければ下のリンクからご覧ください!
令和7年度アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン(SNSジャック )
30秒~1分程度の縦型ショート動画であまくろがコミカルに交通事故防止を呼び掛け、子どもから大人まで楽しめる内容にしました。
SNSジャック動画を撮影・編集をしていく中で、島民の方や観光客の方に向けて、短い時間で奄美のロードキルの現状や運転のポイントをどうまとめるかがとても大変でした。
また、動画編集はあまり経験がないので、見やすい動画を作るのにかなり試行錯誤しました。私自身、Youtube で動画を見るのが趣味なので、再生数が多い動画を参考にしながら、動画のテンポや見やすいテロップ、音の調整を意識して作成しました。
そんな渾身の8本の動画を総集編としてまとめましたので、よろしければ下のリンクからご覧ください!
令和7年度アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン(SNSジャック )
あなたも!アニマルレスキュー協力隊
アマミノクロウサギミュージアムQuruGuruと共催で、「あなたも!アニマルレスキュー協力隊 ~交通事故にあった動物を見つけたらどうする?~」というタイトルのイベントを11月に開催しました。第1部は奄美大島で野生動物の救護に関わってくださっている獣医師の先生たちとセンター職員によるトークセッション、第2部はケガをしたクロウサギを発見した場合と、死んでいるクロウサギを発見した場合を想定した救護の実演講習を参加者と一緒に行いました。終了後に参加者全員へ連絡手順をまとめた受講カードを配布しました。
トークセッションでは、保護された動物の治療やケアの難しさを改めて感じました。獣医師の方から、交通事故に遭った野生動物は外から見る以上に深刻な状態になっていることが多く、内部では骨折や内臓損傷、神経症状が隠れていることもあるお話もありました。
実演講習では、発見時に受講カードを確認し、保護センターへ連絡し、さらに写真などで状況を記録するという一連の流れを行いました。また、もしその場でお手伝いが必要な状況になった場合は、必ず手袋を着用し、職員の指示の下で感染症などに十分注意しながら保護作業を行う手順も参加者と実演しました。
さらに、獣医師の方々からは、野生動物にできるだけストレスを与えないためのポイントとして、
• タオルで目元を隠す
• すばやく段ボールなどの暗所へ移動させる
• 搬送中は会話や音楽を控える(音がストレスになる)
といった配慮が重要であると説明があり、参加者と実演しながら理解を深めました。
事故を減らすために、「3つの運転」のお願い
奄美野生生物保護センターでは、アマミノクロウサギをはじめとする希少な野生動物を交通事故から守るために、夜間の運転で特に意識してほしい 「3つの運転」 を呼びかけています。
①事故多発区間やカーブ区間での「減速運転」
ロードキルが特に多く発生するのは、見通しの悪いカーブや速度が出やすい直線道路です。奄美大島では国道や県道といった生活道路でも多数のロードキルが確認されており、急に飛び出してきたクロウサギに反応するためには、最初から速度を落としておくことが欠かせません。減速するだけで視界に入るまでの余裕時間が大きく変わり、避けられる事故が確実に増えます。
② 路肩に注意し、早期発見するための「ハイビーム運転」
夜の道路は、クロウサギにとって開けた安全な空間であり、そのため頻繁に道路に出てきます。黒い体色のため、ロービームでは直前まで姿が見えないことも多く、避ける間もなく衝突する危険があります。ハイビームを適切に使い、路肩・法面・道路脇の草むらまでしっかり照らすことで、早期発見の可能性が格段に上がります(対向車や前走車がいる場合は切り替えを忘れずに)。
③ 飛び出してくる、目の前にいる「かもしれない運転」
アマミノクロウサギは夜行性で、道路上で餌を食べたり糞をしたりする習性があります。つまり、「道路にいるかもしれない」 ではなく、「道路にいる前提」 の運転が必要です。また、草が茂った路肩やカーブの先から突然飛び出すこともあります。視界にいなくても、常に“いるかもしれない”を意識し、ブレーキに足を置いた状態で走行することが、事故を未然に防ぐ確実な対策になります。
まとめ
昨年度は、チラシ作成やガソリンスタンドでの呼びかけなど、どちらかというと島民の方に向けた啓発が中心でした。
(昨年度の日記:「ロードキル根絶宣言」、いつ? | 九州地方環境事務所 | 環境省)
今年度は奄美野生生物保護センターの取り組みとして、「3つの運転」をベースに、島内外へ広く発信するキャンペーンに力を入れました。
SNSやイベントを通して、島外の方にもロードキル問題や「3つの運転」を知ってもらう機会が増えたと感じます。クロウサギの生息数が回復している今、ドライバーひとりひとりが少し意識するだけで、ロードキルが少しでも減らせていけると思います。
これからも、「3つの運転」を合言葉に、より多くの人に安全運転を呼びかけていけたらと思います。今年のキャンペーンに関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
(昨年度の日記:「ロードキル根絶宣言」、いつ? | 九州地方環境事務所 | 環境省)
今年度は奄美野生生物保護センターの取り組みとして、「3つの運転」をベースに、島内外へ広く発信するキャンペーンに力を入れました。
SNSやイベントを通して、島外の方にもロードキル問題や「3つの運転」を知ってもらう機会が増えたと感じます。クロウサギの生息数が回復している今、ドライバーひとりひとりが少し意識するだけで、ロードキルが少しでも減らせていけると思います。
これからも、「3つの運転」を合言葉に、より多くの人に安全運転を呼びかけていけたらと思います。今年のキャンペーンに関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。