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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

ソーラーシステムのひみつ

2022年10月21日
九州地方環境事務所 相澤 樺音
九州事務所の相澤です。最近新しくカーディガンを買ったのですが、以外と暖かい日が続いていて出番がありません・・・
今回は前回の日記(エコで楽しい!e-bikeに乗ってみませんか? | 九州地方環境事務所 | 環境省 (env.go.jp))に関連したソーラーシステムのお話です。
ソーラーシステムとは、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた設備です。環境省では令和3年度から瀬の本高原にソーラーシステムを設置し、実証実験として様々なデータの収集や発電した電力の活用方法の検討をしていて、現在は主にe-bikeの充電を行っています。今回は実証実験の結果からソーラーシステムの秘めたるパワーをご紹介します!
あ
太陽の光で発電なんてエコですね!
みなさんソーラーシステムといえばどんなものを想像するでしょうか?家の屋根や広大な土地に設置されたパネルを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ですが、瀬の本に設置されているものは、駐車場一台分に設置できる比較的コンパクトな大きさです!重量は1150kgで、だいたい雌のキリンや軽自動車と同じくらいの重さです。
 
瀬の本にあるソーラーシステム(阿蘇くじゅうサイクルツアーの裏手に設置してあります
瀬の本にあるソーラーシステム(阿蘇くじゅうサイクルツアーの裏手に設置してあります)
令和3年の実証実験71日間で、このソーラーシステムからe-bikeの充電やその他の用途で66kWhの電力を使用しました(これは使用量なので発電量はもっと多いです)。年間に換算すると、339kWh(1人暮らしの1ヶ月の平均電気利用量の約2倍に相当)をソーラーシステムから使用した計算になります。電気代として換算してみると、年間で16,620円分になります!また、ソーラーシステムの一番のポイント「環境に優しい」という点で、二酸化炭素の排出削減量について紹介します。九州電力のデータによると、339kWhの電気を発電するときに133kgの二酸化炭素を排出しますが、ソーラーシステムで発電した場合二酸化炭素の排出は0となります!環境にとっても優しいですね・・・
あ
樹齢50年の杉10本のCO2固定量は約133kg
s
ペットボトル(2L)約5,124本分の製造時に約133kgのCO2を排出
このように瀬の本のソーラーシステムはコンパクトながらも、環境や地域に貢献しています。瀬の本レストハウスでは、来月11/26、11/27にASO KUJU CYCLE FES22というサイクルイベントが開催されます。
阿蘇くじゅうをサイクリングで満喫 | ASO KUJU CYCLE FES22 (studio.site)
ソーラーシステムで充電したe-bikeのライド体験(先着予約順)もありますので、興味のある方はぜひお越しください!