アクティブ・レンジャー日記
麦のめぐみ ②麦こぎ
2022年08月05日
対馬
こんにちは!
対馬厳原事務室の南です。
海に囲まれて比較的涼しい対馬ですが、このごろ30℃越えの日が増えてきて、外で活動すると飲んだ水が全部汗になって出てきます。
夏はもう少し続きますので、みなさんも熱中症にはお気をつけて。
さて、今回はツシマヤマネコ順化ステーションのケージ内で育てた小麦の「麦こぎ」の様子をお送りします。
前回、麦刈りの様子を見ていない方はこちらからどうぞ!
対馬厳原事務室の南です。
海に囲まれて比較的涼しい対馬ですが、このごろ30℃越えの日が増えてきて、外で活動すると飲んだ水が全部汗になって出てきます。
夏はもう少し続きますので、みなさんも熱中症にはお気をつけて。
さて、今回はツシマヤマネコ順化ステーションのケージ内で育てた小麦の「麦こぎ」の様子をお送りします。
前回、麦刈りの様子を見ていない方はこちらからどうぞ!
6月初め…
干しておいた麦から実を取り出す作業、麦こぎを行いました。
まずは穂から実を取り出す「脱穀(だっこく)」です。
小麦はお米とは違って、籾からすぐに実が外れます。
写真の何やら古びた機械…
これは、「足踏脱穀機(あしぶみだっこくき)」といって、明治~大正時代に普及した脱穀機です。
動力は人力。
足元のペダルを踏むと円筒型の部分が回り、V字の針金部分が籾をこぎ取ってくれるという代物です。
タイミングよく踏み込まないと逆に回ってしまうので、意外とリズム感が要りますが、ノッてくるととっても楽しい作業です。
続いて、実ともみ殻やワラなどのくずを選別する作業です。
こちらも動力は人力。
「唐箕(とうみ)」といって、先ほど脱穀したものを上から入れてハンドルを回すことで、中で風を起こし、麦の実と籾殻や麦殻くずに分けるという代物です。
唐箕の「唐」とは中国を指す漢字で、こちらは明治~大正時代に中国から伝わった道具です。
ひたすらハンドルを回すので、腕がパンパンになります。
結構な時間をかけてようやく取り出した麦の実。
あとは小麦粉にして食べるだけ…というわけではありません。
ステーションでは、この麦を
●飼育しているヤマネコに与えるネズミのエサにする
●来年分の麦の種として残す
などと活用しています。
※残ったものがあったらスタッフのお腹の中へ行くことも
そんな麦のめぐみの様子をここ、ステーションからお送りしていきますので最後までお付き合いくださいませ!
次回もお楽しみに~
次回もお楽しみに~