
アクティブ・レンジャー日記
外来種駆除記録その7 特定外来植物オオフサモ@奄美市名瀬
2025年07月09日
奄美
うがみんしょ~らん(こんにちは)!
奄美野生生物保護センターの糸井です。
今回は、奄美市にある特定外来生物オオフサモの生育する河川で、その駆除作業を行いました!
2024年6月にも大人数で駆除作業を行っており、この河川で大人数による駆除作業は2回目となりました。
前回の作業の様子↓
外来種駆除記録その6 特定外来植物オオフサモ@奄美市名瀬 | 九州地方環境事務所 | 環境省
奄美野生生物保護センターの糸井です。
今回は、奄美市にある特定外来生物オオフサモの生育する河川で、その駆除作業を行いました!
2024年6月にも大人数で駆除作業を行っており、この河川で大人数による駆除作業は2回目となりました。
前回の作業の様子↓
外来種駆除記録その6 特定外来植物オオフサモ@奄美市名瀬 | 九州地方環境事務所 | 環境省
オオフサモとは
オオフサモ(Myriophyllum aquaticum)とは南米原産の水草で、かつて水槽用の水草として持ち込まれたことから日本各地に侵入しました。在来植物をおいやってしまったり、河川や水路を塞いでしまうなど問題となっています。本種はちぎれた根や葉の一部から再生し、急速に増えていくやっかいな外来種(侵略的外来種)です。そのため外来生物法で定める特定外来生物に指定され、栽培・保管・運搬・販売・野外への放出等が厳しく規制されています。
今回の駆除作業は外来生物法の「防除の確認」をとったうえで実施しています。
今回の駆除作業は外来生物法の「防除の確認」をとったうえで実施しています。

作業の様子


今回作業を実施したのは奄美市名瀬有屋町の仲勝川です。この場所では2025年3月に重機による駆除作業を実施しましたが、約3ヶ月が経過し、取り残した株が少しずつ成長している様子が確認されたため、6月の作業では手作業で取り除きました。作業日は気温が32度と高く、日差しも強かったため熱中症の危険性がありましたが、こまめに水分補給や休憩をはさみながら作業を行ったため無事に作業を終えることができました。
作業にあたったのは環境省、鹿児島県、奄美市の職員、合計18名で約3時間かけて2tトラック3分の1の量を駆除しました。オオフサモは葉や根っこが簡単にちぎれてしまうため、少しの断片でも取り残しがないよう丁寧に駆除をする必要があります。今回、オオフサモの駆除に初参加したのですが、根っこから丁寧に取り除いたり葉の切れ端が流れていかないように気を配ったり、非常に大変な作業だと感じました。中でも一番大変だと感じたのは他の植物に絡まったオオフサモの根っこを取り除く作業で、この作業に集中力と体力をかなり取られました。しかしこのような地味な作業でも取り除いた後は絡まったイヤホンがほどけたような達成感があり、作業後には年末の大掃除が終わったような達成感があります。今回の作業では全て取り切ることができず一部分が残ってしまいました。しかし、オオフサモは重機と手作業でコンスタントに駆除作業を行う必要があるので、次の駆除作業で繁茂している分を全て取り切りたいと思います。
最後に、オオフサモに限らず外来種は1,2回駆除しただけでなくなるようなものではありません。地道な駆除作業と定期的なモニタリングを根気強く繰り返していく必要があります。今後も関係機関と協力しながら駆除作業を続け、最終的にはこの地点での根絶を目指していきます!
作業にあたったのは環境省、鹿児島県、奄美市の職員、合計18名で約3時間かけて2tトラック3分の1の量を駆除しました。オオフサモは葉や根っこが簡単にちぎれてしまうため、少しの断片でも取り残しがないよう丁寧に駆除をする必要があります。今回、オオフサモの駆除に初参加したのですが、根っこから丁寧に取り除いたり葉の切れ端が流れていかないように気を配ったり、非常に大変な作業だと感じました。中でも一番大変だと感じたのは他の植物に絡まったオオフサモの根っこを取り除く作業で、この作業に集中力と体力をかなり取られました。しかしこのような地味な作業でも取り除いた後は絡まったイヤホンがほどけたような達成感があり、作業後には年末の大掃除が終わったような達成感があります。今回の作業では全て取り切ることができず一部分が残ってしまいました。しかし、オオフサモは重機と手作業でコンスタントに駆除作業を行う必要があるので、次の駆除作業で繁茂している分を全て取り切りたいと思います。
最後に、オオフサモに限らず外来種は1,2回駆除しただけでなくなるようなものではありません。地道な駆除作業と定期的なモニタリングを根気強く繰り返していく必要があります。今後も関係機関と協力しながら駆除作業を続け、最終的にはこの地点での根絶を目指していきます!

