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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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西表石垣国立公園

115件の記事があります。

2019年06月10日新しい命 ~サンゴのたまご~

西表石垣国立公園 神保彩葉

石垣自然保護官事務所の神保です。

先月、調査で海に出ると、独特のニオイが漂ってきました。

その要因はこちら。

ちょうど前日の5月19日夜、

石西礁湖で、サンゴが一斉産卵を行ったようで、

この日は、水面にサンゴの卵(スリック)が漂流していました。

拡大するとこんな感じ。

海の中に入ると、ピンク色のサンゴの卵たちが、たくさん浮遊していました。

こうしてできた受精卵は、しばらくプランクトン生活を経て、

プラヌラ幼生へと変わり、自ら泳ぎ、着底する場所を探します。

自分の生涯、生活するであろう場所を決める瞬間って、

どんな気持ちなのでしょうね。

優柔不断なプラヌラ幼生もいるのでしょうか。

新しい命が、たくさん育ちますように。

サンゴの産卵や白化、オニヒトデに関わる情報、

その他、サンゴに関わる情報等がありましたら、

下記のセンターまで、共有いただけると幸いです。

【国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター】

住所:沖縄県石垣市八島町2-27
TEL;0980-82-4902 FAX:0980-82-0279

Mail:coremoc@sirius.ocn.ne.jp

HP:http://kyushu.env.go.jp/naha/coremoc/index.html

みなさまご協力の程、宜しくお願い致します。

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2019年05月13日なまこカフェ ~これであなたもナマコのトリコ~

西表石垣国立公園 神保彩葉

石垣自然保護官事務所の神保です。

4月20日(土) "ナマコ"をテーマとしたおはなし会、

「なまこカフェ ~これであなたもナマコのトリコ~ 」を開催しました。

神保・力作のチラシ (タイトルの文字にご注目。)

講師は、石垣島沿岸域のナマコを研究されている

西海区水産研究所の谷田さんをお招きしました。

ナマコをテーマとしたマニアックなイベント。

果たして人が集まるのだろうかと、講師の方と心配していたところ、

なんと参加者48名。定員超えの大盛況なイベントとなりました。

満員御礼!なまこカフェスタート。

まずは、ナマコのからだのつくりをスライドで説明した後、

「実際にみてみましょう。」

ということで、クロナマコの解剖を開始!

なかなか見ることができないナマコの解剖に、参加者は釘付けでした。

サクッと解剖を行う講師の谷田さん。

からだのつくりの他に、

・小型の種のナマコは、分裂して増えることがあること

・巻き貝やヒトデ類等の、ナマコの天敵の紹介

・天敵から身を守るための、種類ごとに異なった驚きの仕組み

・ナマコは生態系の生産を高める重要な役割をしていること

・実は高級品!?な水産資源としてのナマコ

・ナマコの種類の紹介  など

たくさんの「ナマコのひみつ」をご紹介いただきました!

お話の後は、お楽しみのナマコとのふれあいタイム。

当日は10種類以上のナマコたちと、ふれあいを楽しみました。

本日のナマコたち①(何種類わかりますか?)

本日のナマコたち②

よく見慣れたナマコから、普段あまり見かけないナマコもおり、

小さな子どもから年配の方まで、幅広い年代の方々が、ナマコに夢中でした。

 

 

身近な生き物のひとつである"ナマコ"ですが、

よく考えてみると知らないことばかり。

みなさん、疑問が止まらない!といった様子でしたが、

終了時間がきたのでひとまず閉会としました。

参加者:「干しナマコを水で戻したら生き返りますか?」

講 師:「いいえ、生き返りません。」

閉会後も、講師に向けた質問が殺到しており、

みなさん「ナマコのトリコ」になっていたようです。

このイベントを通して、

身近な生き物全般に興味を持つきっかけになってくれたら嬉しいです。

以上、石垣自然保護官事務所から、イベントの報告でした。

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2019年05月10日右目失明したカンムリワシを放鳥【石垣地域】

西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本

最近は、曇空の天気も多く、沖縄・奄美地方はそろそろ梅雨入りも間近ではないでしょうか。梅雨の時期は、急な落雷や局地的に激しい雨が降ることもありますので、お出かけ時には十分お気を付けください。

さて今回は、今年の1月に交通事故に遭って右目が失明したカンムリワシの成鳥を今月8日(水)に放鳥しましたので、ご紹介したいと思います。

今回放鳥したメスのカンムリワシは、小中学校の正門前の道路上で倒れていたところを通学中の児童生徒が発見し、保護されました。顔の右面を強打して、くちばしや右目に損傷を負い、重症の状態で動物病院へ搬送されました。

▲事故当時に搬送された放鳥個体

動物病院の獣医師さんやカンムリワシの保護活動をなさっているカンムリワシ・リサーチさん(民間団体)の懸命なリハビリのおかげで、順調に回復し、野生復帰が可能と判断されたことから、小中学校の児童生徒や関係者のみなさんに見守られながら、無事に放鳥会を実施することができました。

放鳥会では、小中学校の校庭で発見時から放鳥までの経緯について写真をお見せしながら小中学校のみなさんに説明しました。また、冬から春先ごろまでカンムリワシは求愛活動や子育て時期に入るため、道路上にエサを求めて現れる機会も増え、交通事故に遭うケースが増える傾向にあるため、注意してほしいことなどを説明しました。その後、カンムリワシ・リサーチの方から発見し保護につなげた小中学校の児童生徒に感謝状が贈呈されました。

▲放鳥までの経緯と交通事故の現状について説明

発見した児童生徒に愛称を名付けてもらい「トミージュニア」と命名されました。

▲大空へ羽ばたく放鳥個体

その後、小中学校の裏手の畑に移動しました。放鳥個体は、みんなに見守られながら、元気よく大空へと羽ばたき、近くの木にしばらく止まっていました。見守った子どもたちも「右目が失明していたので、ちゃんと飛べるか心配だったけど、しっかりと飛び立っていったので、うれしかった」と笑顔だったのが印象的でした。

放鳥した個体には、左足に黒カラーでPと刻印した足環を装着しています。足環のある個体の撮影に成功した場合は、下記のカンムリワシ・リサーチまでご連絡ください。撮影画像を添付の上、撮影場所、日時をお知らせください。 重要な生存確認情報として記録させていただきます。

連絡先 カンムリワシ・リサーチ

Mailkresearch526@yahoo.co.jp

▲右目を失明したカンムリワシのメス(足環装着:左脚に黒カラーでPと刻印)

<カンムリワシの救護連絡先>

○石垣島

環境省石垣自然保護官事務所 0980-82-4768

石垣市教育委員会文化財課  0980-83-7269

○西表島

西表野生生物保護センター  0980-85-5581

カンムリワシの救護情報はカンムリワシ・リサーチHPをご覧ください。

http://kanmuriwasi.web.fc2.com/

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2019年01月30日北部JPR活動(第五回~第七回)【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 山田 駿

アクティブレンジャー日記をご覧の皆さんこんにちは。

石垣自然保護官事務所の山田です。

さて今回は北部子どもパークレンジャー(以下JPR)活動が無事に終了いたしましたので、その第五回~第七回の様子をお伝えしたいとおもいます。

11月の第五回北部JPR活動の舞台は石垣島北東部平久保半島。

ここには国立公園にも指定されている未舗装路の平野―明石エコロードがあり、ここを自転車で走ろうというもの。

題して「平野―明石エコロード凸凹サイクリング」です。

まずは安全にゴールまでたどり着けるように、自転車に乗る際の注意点のレクチャーをうけます。

そして凸凹道を一生懸命こいで約8㎞先の明石のゴールを目指します。

ここ平野―明石エコロードは一度、明石集落で途切れていますが、伊原間までこの未舗装路はつづいています。全体的には市道平久保半島東線(通称平久保半島エコロード)と呼ばれます。

なんといっても牧野景観越しに望むリーフ景観は絶景で、また海風が心地よく非常に気持ちいいサイクリングを楽しめました。

途中ハンドルがずれたりなどのトラブルもありつつも、なんとか全員ゴールすることができました。

第六回の舞台も再び平久保半島。

第五回は平久保半島を縦断しましたが、第六回は平久保半島の平久保地域から山を越えて安良地域に向かう安良越地として横断しました。

この道はかつて平久保半島東側に存在した安良村と西側にある平久保集落の重要な交通路として利用され、馬車も通っていたそうです。

そんな歴史あふれ、自然があふれる道を通ろうと子ども達だけではなく、子ども達の親御さんも多く集まりました。

しかし、この安良越地、一筋縄にはいきません。

道の至る所にヒルが生き血(!?)を求めて這いつくばっています。

ですので、長靴の上にストッキングを装着し、完全防備で安良越地に臨みます。

このヒルはなぜか人によって多く集まる人と、そうじゃない人がいるらしく、多い人ではゴールするまで100匹以上のヒルを取り除くヒルからモテモテ(!?)の人もいました。

勿論ヒルがいるのはごく自然の事で、自然あふれる証拠かもしれません。

この日は、ナナホシキンカメムシの群れや、国の天然記念物でもあるヤエヤマセマルハコガメ、そして非常に大きなガジュマルやギランイヌビワなど、多くの生き物たちに出会え、八重山特有の自然に触れることができました。

しかし、終わって感想を聞くとやっぱりヒル・・・!

印象が強い記憶は残りやすいですが、ヒルに懲りずまた平久保半島の自然に触れて欲しいものです。

そして2018年度最後、第7回の活動の舞台は私たちアクティブレンジャーやレンジャーが普段勤務している石垣自然保護官事務所と併設している国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターにて行いました。

第7回は「北部子どもパークレンジャー実験室:プランクトンをつかまえろ!」と題しまして、身近な海の中にいる小さな生物プランクトンを採取して観察しようというものです。

プランクトンという言葉はよく聞くけれど、実際はどういうものか、考えるところからはじめました。

各々が考えるプランクトンを実際にかいてもらいます。

そして答え合わせ。

プランクトンという言葉に大きさは関係なく、水の中を漂う生き物のことです。

プランクトンについて学んだところで、今度はプランクトンを捕まえるプランクトンネットを自作していきます。

白いバンダナ、植木鉢の底敷、小瓶など市販されている身近なものを組み合わせて作っていきます。

そして完成したプランクトンネットを使い、センターからすぐ近くの漁港にてプランクトンの採取を試みます。

捕まえたプランクトンをシャーレやスライドガラスに移して顕微鏡やマイクロスコープを使って観察しました。

慣れない細かい作業に疲れてしまう子どももいましたが、みんなで色々なプランクトンを観察することができて良かったです。

これにて今年度の北部JPR活動は終了いたしました。

自然のなかで思いっきり身体を動かしてくたくたになるものから、じっくり生き物を観察

するものまで様々な活動を行ってきました。

この活動を通して普段から遊び場や学び場として国立公園を利用してもらえたらと思います。

そして大人になってたとえ石垣島や北部地域を離れてしまったとしても、この時の活動を思い出して素晴らしい自然に囲まれた場所に住んでいた事を誇りに、豊かな心を育んで貰えたら幸いです。

この活動は来年度も行う予定なので、今からどんな活動になるか楽しみです。

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2019年01月28日国際サンゴ礁年2018 クロージングイベント報告【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

こんにちは。

石垣自然保護官事務所の神保です。

早いもので、もう1月も終わりを迎えようとしていますが、

前回告知させていただいた、国際サンゴ礁年2018クロージングイベント@石垣島の

ご報告をさせていただきます。

このイベントは、国際サンゴ礁年2018の一連の取り組みを共有するとともに、

サンゴ礁の恵みや保全、地球温暖化対策について広く周知するため、

主催:環境省、石垣市、共催:沖縄県、協力:WWF-Jによって、開催されたものです。

ステージプログラムでは、「やえやまサンゴカフェ」でおなじみ(?)のハカセと助手が再登場し、

全国各地で行われた国際サンゴ礁年2018の取り組みの振り返りをしてくれました。

ハカセと助手が再登場!

新ネタも披露!

振り返りの後は、石垣島内小学校によるサンゴ礁保全の学習成果を発表。

今回は、新川小学校、川平小学校、野底小学校、平久保小学校、八島小学校の5校が発表してくれました。

新川小学校

八島小学校

各校発表後の琉球大学土屋先生からの愛の詰まった(!?)質疑&講評に、

発表する子どもたちは、ハラハラドキドキな様子でした(^^;)

小学校の発表の後は、

琉球大学土屋先生と気象予報士・気象キャスター、井田寛子さんのトークショー!

土屋先生からは、「サンゴ礁の恵みと保全、わたしたちにできること」というテーマで、

サンゴ礁の重要さや自分たちにできることをわかりやすく説明いただきました!

井田キャスターからは、「2100年未来の天気予報」をご紹介!

データベースをもとに、未来の予想最高気温や台風の進路等もお話してくれました。

2100年全国の予想最高気温。

また、メインステージ以外にも、国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーター企業や様々な団体が

展示ブースで取り組み報告を行っておりました。

展示ブースの様子

↓詳細はこちらをご覧ください。

(オフィシャルサポーター企業)

ダイビングと海の総合サイト・オーシャナ記事

https://oceana.ne.jp/infomation/89230

そして!今回はゆるキャラがなんと3体も登場!

なかなかこの3体が揃うことはない!と会場では大人気!

ゆるキャラ撮影会のほかにも、各ブースを回るプレゼント付きのクイズラリーもあり、

子どもたちは喜んで参加していました。

左からWWFのコパンダ、石垣市のぱいーぐる、

つなげよう支えよう森里川海アンバサダーのアヒル隊長。

さらに、国際サンゴ礁年2018アンバサダーさかなクンから、ビデオメッセージが届きました!

さすがは人気者さかなクン!みなさん画面に見入っていました~。

これからもサンゴがあり続けるために、一人一人の想いを強く持ちましょう!

ラストは環境省自然環境局自然環境計画課の植田明浩課長が、

小学生とともにクローズ宣言をして、終了となりました。

「1・2・サンゴー!」の掛け声で終了です。

国際サンゴ礁年2018は終了しましたが、

この1年で広がったつながりを、さらに今後のサンゴ礁保全に活かしていきたいと思います。

以上、イベントのご報告でした!

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2018年12月21日児童生徒の力作、展示しています。@石垣港離島ターミナル

西表石垣国立公園 光森 康祐

こんにちは。西表自然保護官事務所の光森です。

西表自然保護官事務所(西表野生生物保護センター)では毎年、竹富町の全ての小中学生を対象に「イリオモテヤマネコと希少動物を守ろう」絵画コンクールを開催しています。

今年度は昨年度を上回る41作品の応募がありました。

応募してくれた児童生徒の皆さん、ありがとうございました。

そして41作品の中から最優秀作品4点(大原港・上原港のヤマネコ紹介看板に採用)、優秀作品1点(冬の交通事故防止ポスターに採用)、佳作9点が選ばれました。

【大原港での表彰式(11/21)】

【上原港のヤマネコ紹介看板】

昨年度までは応募作品の絵画展を西表島東部の大原港と西表野生生物保護センターのみで行っていましたが、今年度からは西表島西部の方や他の竹富町の離島を利用する方に見てもらいやすい様に、上原港と石垣港離島ターミナルでも絵画展を開催しております。

◎石垣港離島ターミナル絵画展◎

日程 平成30年12月21日(金)~平成31年1月11日(金)

場所 石垣港離島ターミナル

年末年始で八重山諸島に訪れる機会がありましたらぜひご覧ください。

小中学生ならではの力強いタッチで勢いのある作品や、大人にはない視点の作品ばかりで、個人的には美術館に行くよりも魅力的な作品ばかりです。(あくまで個人的な感想です)

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2018年12月11日国際サンゴ礁年2018 クロージングイベント【石垣地域】

西表石垣国立公園 神保彩葉

こんにちは。石垣自然保護官事務所の神保です。

イベントの告知です。

今年は国際サンゴ礁年ということで、八重山だけでなく、

全国各地でサンゴに関する様々なイベントや取組みが行われてきました。

そんな国際サンゴ礁年2018も残すところあとわずか!

ということで、国際サンゴ礁年締めくくりのクロージングイベントが

12月16日(日)、なんと石垣島で開催されます!

 

 

全国各地で行われてきた取組みの紹介や

サンゴについて学習した学校の学習発表、

琉球大学名誉教授土屋先生&井田寛子さん(気象キャスター・気象予報士)のトークショー、

国際サンゴ礁年2018アンバサダーさかなクンからのビデオメッセージや、ゆるキャラも登場します!

詳細はチラシをご覧下さい。

みなさまのご来場お待ちしております~!

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2018年10月23日サシバ前線、南下中です!

西表石垣国立公園 西表 光森 康祐

皆さま、こんにちは。

西表自然保護官事務所の光森です。

10月も後半になり、だいぶ涼しくなってきました。

いよいよ長かった夏の終わりという気がします。

晴れの日が多かった西表島もだんだんと快晴の日が少なくなってきた気がします。

▲仲間川のマングローブ林

西表島では今の時期、秋を告げる渡り鳥としてサシバが渡ってきています。

西表事務所でも窓を開けて仕事をしていると、外から「ピックイー」と元気な声が聞こえてきます。

▲「ピックイー」と気持ちのいい声です

毎年、西表島では仲間川のマングローブ林で休む個体が多いのですが、

今年は渡りのルートが少し変わったようで、島内でも別の場所での目撃が多くなっています。

▲旋回中のサシバ

サシバは春から夏に九州~本州に渡って繁殖、秋の始まりとともに南西諸島を通り、

東南アジアなど南方へ渡っていきます。

中には南西諸島で冬を越す個体もいるようです。

来年はどのルートで渡っていくのか楽しみです。

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2018年10月09日ボートスノーケリングと今夏のサンゴ速報

西表石垣国立公園 神保彩葉

石垣島は、台風が過ぎてから、

急に気温が下がり、秋らしい風が吹き始めました。

まだまだ夏が続く!と忙しなく動いていましたが、

そんな季節の訪れに、ハッとさせられ、

こうして今年も終わるのか~と考えてしまう今日この頃です。

さて、今年の夏、本土では猛暑が続いたようですが、

南の島の石垣島は、実は比較的涼しく、過ごしやすい年でした。

人間もですが、サンゴにとっても、

今年は海水温が安定していて、過ごしやすい年だったようです。

さて、2016年の大規模白化では、

たくさんのニュースや新聞で報道がありましたが、

その後の石西礁湖がどうなっているか、

島の人にも知ってもらおう、みてもらおう。

ということで、先月ボートスノーケリングを開催しました。

今回の観察ポイントは、白化の影響を大きく受けてしまった場所(マルグー)と、

環境省で行っている石西礁湖自然再生施設&その周りのサンゴ(ヨナラ水道)の観察にいきました。

当日の航路

【観察ポイント①定点調査区S23_マルグー】

大規模白化前のマルグーはこちら(2014年撮影)

写真のような卓上ミドリイシが広がっているポイントでした。

大規模白化後(2018年9月撮影)

こうして比較してみると、白化の影響力がよく分かります。

ただ、石西礁湖のすべての場所が、白化によって死滅したわけではありません。

【観察ポイント②ヨナラ水道(小浜島と西表島の間)】

この地点は、潮通しが良く、日頃から流れがあるため、

白化の影響はさほど大きくなかった地点です。

下の写真のように、元気な枝状ミドリイシが広がっています。

 

枝状ミドリイシ群落

サンゴと生き物の観察中

元気なサンゴをみて、参加者も元気!

また、石垣自然保護官事務所では、サンゴを再生するための活動のひとつとして、

着床具を使ったサンゴの移植事業を行っています。

今回は、そんな取り組みの様子もみてもらいました。

石西礁湖自然再生施設

ボートスノーケリング、記念写真!

大規模白化で大きく衰退した場所。そうでない場所。

白化で死んだサンゴ。耐え抜いたサンゴ。

サンゴも色々ありますが、サンゴの生きる力は侮れません。

白化を耐え抜いたサンゴ(15cm程度)

赤ちゃんサンゴ。新しい命。

石西礁湖や石垣島沿岸では、現在、手のひらサイズの小さなサンゴがたくさん定着し、成長しています。

サンゴのように、くじけず懸命に生きる気持ちを忘れないでいたいですね。

以上、石垣自然保護官事務所からの報告でした。

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2018年08月23日身近な生き物観察会~身近な外来種を探してみよう!~【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本

こんにちは。「身近な生き物観察会~身近な外来種を探してみよう!~」と題して、身近な在来の生き物や外来種を観察する観察会を811日(土)に開催しましたので、お伝えします。

今回の観察会は、バンナ公園(沖縄県緑化種苗協同組合)、八重山地区小中学校理科教育研究会と共催で、西表石垣国立公園パークボランティアの方にもご協力いただき、一般参加者31名のみなさんにご参加いただきました。

はじめに室内で、身近な生き物の鳴き声クイズを行いました。似たような鳴き声のヤエヤマニイニイとイシガキニイニイのセミの鳴き声を言い当てられたお子さんもいたりして、すごくびっくりでした。また、石垣島で増えてしまい生態系に悪影響を及ぼしている特定外来生物のオオヒキガエルの説明を行いました。ペットを飼う前には、しっかりと家族で話合って飼うことなどをお伝えして、外来種を増やさないためにみんなができることについてお話をしました。

▲身近な外来種について事前学習

その後、講師の案内のもと、野外に出て公園内を散策して、見つけた生き物を触ったり、鳴き声を聞いたりしながら、みんなで生き物を探して歩いていきました。

▲野外に出て、公園内を散策

散策コースには、あいうえお順に答えて回るクイズラリーを各ポイントに設置して、身近な生き物のクイズを行いながら、散策しました。

▲各ポイントに設置したクイズラリーの問題を読む子どもたち

公園内に流れる小川には、特定外来生物のボタンウキクサが繁茂していました。参加者のみなさんにはボタンウキクサの葉っぱの感触を調べてもらい、クイズラリーのクイズの問いに答えていただきました。また、子どもたちが石垣島の固有種であるオオハナサキガエルを発見して、みんなで観察しました。大人が歩いても普段見つけられない生き物も子どもはすぐに見つけ、色んな生き物を観察することができ、面白かったと感想をいただきました。

▲見つけたオオハナサキガエルの解説時の様子

▲子どもたちが、大きなナナフシも発見していました。

班になって、侵略的外来種と呼ばれているアメリカハマグルマの根っこ取り競争を行いました。参加したみなさんは、一生懸命にアメリカハマグルマの根っこを引き抜いていただきました。おかげさまで、短い時間でしたが、ゴミ袋3つ分のアメリカハマグルマを抜き取っていただき、楽しく駆除体験を行うことができました。

▲各班でアメリカハマグルマの根っこ取り競争

今回は、親子でたくさん自然にふれあって楽しんでいただき、身近な外来種のことも考えるきっかけになり、すごく有意義な観察会となりました。

夏休みももうすぐ終わりですが、夏休みの思い出に、お子さんを連れてご家族で、身近な自然を楽しんでほしいなと思います。

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