西表石垣国立公園 西表
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2016年03月22日【満員御礼】ショウヤマキマワリ発見記念!西表島の昆虫
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名
西表野生生物保護センター ミニ講座
「ショウヤマキマワリ発見記念!西表島の昆虫」
を3月14日に開催しました。
【庄山さんの講演】
ミニ講座では、船浦在住で日本昆虫学会の庄山 守さんから、甲虫全般の説明やイリオモテと名の付く甲虫、さらにゴミムシダマシの魅力などを、所蔵の昆虫標本を使って説明いただきました。
【渡辺さんの講演】
続いて、元八重山高校生物部顧問の渡辺 賢一さんから、チョウ類出現数の周年変化や西表島で見られる珍しいトンボ についてお話しいただきました。
【顕微鏡で小さな標本を観察】
お二人の講演のあと、参加者には庄山さん所蔵の珍しい標本を実体顕微鏡と虫眼鏡を使って観察してもらいました。庄山さんが発見したショウヤマキマワリは1個体しか見つかっておらず、研究者に送ってしまい現物は見ることができず、残念でした。
しかし、なかなか見る機会が少ない標本が多く、特にみんなの興味を引きつけていたのが、小さいツノを左右に2本を持ちそれらが真ん中でねじれているゴミムシダマシでした。
大きさは5mmくらいで、顕微鏡でやっと2本のねじれを観察することができて、見られた瞬間みんな「本当だ~!!」と歓声を上げていました。
【珍しい標本たち】
西表野生生物保護センターにも昆虫(特にトンボやチョウ)の標本が収蔵されています。
ご覧になりたい場合は、受付で声をかけてください。
2016年02月19日西表島クイズラリー 終了
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名
11月10日から1月31日まで開催していた西表島クイズラリーが、無事に終了しました。
完走された方は、12名しか現れず・・・
そのおかげで、完走者が応募できるヤマネコ賞は完走者全員に行き渡りました。
よかったですね~
ヤマネコ賞の賞品は、
ガソリン券が、西表島交通グループさまから、
イリオモテヤマネコぬいぐるみと生サブレが、リゾナーレ西表島さまから、
ピカリャークリアファイルと缶バッジが、竹富町観光協会さまから、
図書カードが、イリオモテヤマネコ発見50年事業実行委員会さまから、
頂きました。
また、対馬野生生物保護センターと生物多様性センターからも、参加賞を提供していただきました。
賞品提供にご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
国立公園内のクイズ(周りの景観に配慮しました。)
完走者は12名だけ。
初めてのクイズラリーと言うことで張り切ってしまい、設置場所の到達難易度がかなり高かったようです。問題も、各職員の肝いりで凝った問題になりました。
各クイズの設置場所と問題、回答を載せるのでどんなのやったか確認してみてください。
参加者からは、「どこにクイズがあるのか探してまわるのが楽しかった」「普段の島の生活ではなかなか行かないところに行けて良かった」「初めて知った場所もあった」などの感想が聞けました。
今回の反省点を活かして、またクイズラリーを開催したいなぁと考えていますので、その際はぜひぜひご参加ください。
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ポイント |
問題 |
答え |
1 |
南風見田海岸展望台 |
南風見田海岸展望台から少し西の沢で、1965年に大原中学校の生徒が、タイプ標本となるイリオモテヤマネコを保護しました。何月何日だったでしょうか? |
5月5日 |
2 |
波照山展望台 |
竹富町のイリオモテヤマネコの日は何月何日でしょう? |
4月15日 |
3 |
大原港なかまりん |
西表島では日本に自然分布する純マングローブ植物が全て見られるといわれています。全部で何種類でしょうか? |
7種類 |
4 |
仲間川サキシマスオウノキ |
サキシマスオウノキの種は、下の写真のA,B,Cのうちどれでしょうか? |
B |
5 |
大富林道展望台 |
ここから見える「ウブンドルのヤエヤマヤシ群落」は国の天然記念物に指定されていますが、天然記念物は国のどの機関が管轄しているでしょうか? |
文化庁 |
6 |
西表亜熱帯樹木展示林 |
ここ西表亜熱帯樹木展示林は 国有林ですが、 国有林はどこの機関が管理しているでしょうか? |
林野庁 |
7 |
西表熱帯林育種技術園 |
多くの生物の生息場所になっているマングローブですが、その代表的な種であるオヒルギは染料にも使われます。どのような色に染まるでしょうか? |
赤茶色 |
8 |
西表野生生物保護センター |
イリオモテヤマネコはどれでしょうか?
|
B |
9 |
由布島レストラン |
西表野生生物保護センターで1996年から2011年まで飼育されていたイリオモテヤマネコの愛称は何でしょう?
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よん |
10 |
野原崎展望台 |
西表島を通る白浜南風見線 (県道215号線)は約53㎞ですが、沖縄県で1番長い県道は何号線でしょうか?
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215号線 |
11 |
大見謝ロードパーク |
大見謝ロードパークの「マングローブ遊歩道」から見れるマングローブで、一番多く見られる種類は何でしょうか? |
オヒルギ |
12 |
上原港デンサーターミナル |
西表島がある竹富町は複数の島々から構成されています。有人島と無人島を含めていくつ島があるでしょうか? |
16 |
13 |
星砂の浜 |
戸川幸夫氏によってイリオモテヤマネコが学術的な発見を された年は何年でしょうか? |
1965年 |
14 |
西表島エコツーリズムセンター |
八重山民謡に「鷲ぬ鳥節」が ありますが、何の生き物について 唄った民謡でしょうか? |
カンムリワシ |
15 |
浦内川観光船乗り場 |
西表島を通る浦内川は沖縄県で一番長い川ですが、沖縄県で一番落差のある滝は何滝でしょうか? |
ヒナイサーラの滝 |
16 |
子午線ふれあい館 |
子午線館は東経123度45分6.789秒と数字が並ぶ珍しい場所で、同じようなモニュメントが島内にあと2か所あります。1か所は白浜小学校の近くですが、もう1か所はどこでしょうか? |
浦内橋の近く |
17 |
祖納ふるさとの森公園 |
祖納岳から見える島の名前は何でしょうか? |
内離島、外離島 |
18 |
白浜港休憩所 |
1992年6月完成した「西表トンネル」の出入口(白浜側・祖納側)に書いてある生き物の絵は何でしょうか?(すべて答えてください。) |
ヤエヤマヤシ、アカショウビン、イリオモテヤマネコ |
19 |
船浮港休憩所 |
沖縄の方言では東を「あがり」、西を「いり」と言います。 これはあるものが上がったり、入ったりすることに由来していますが、それは何でしょうか? |
太陽 |
20 |
路線バス内 |
西表島には豊原から白浜まで県道が通っていますが、 この道路が完全に開通したのは 何年でしょうか? |
1977年 |
通常のクイズ
2016年01月20日年末年始交通安全県民運動(2015年~2016年)
西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 日名
2月21日から1月4日まで年末年始交通安全県民運動が実施されていました。
「ヒトもヤマネコも交通安全」ということで、西表野生生物保護センターでも各所で安全運転の呼びかけに参加しました。
まずは、12月14日~12月18日に古見小学校前で朝の注意喚起。
古見小学校の児童・先生、大原駐在の具志堅さんと一緒に。
北風に負けず朝から元気いっぱい!
12月21日に大富共同売店前。
八重山地区交通安全協会西表島東部支部のみなさん、竹富町消防団大富分団のみなさん、大富婦人会の皆さん、大富集落の子どもたち、大原駐在の具志堅さんと一緒に。
夕方、売店に買い物に来るみなさんに注意を呼びかけました。
【大富共同売店前の様子】
【みんなで記念撮影】
12月22日に浦内橋(昼間)と美原(夕方)で。
上原駐在の宮里さん、白浜駐在の仲間さん、大原駐在の具志堅さんと一緒に。
ヤマネコが頻繁に目撃されていて、特にスピードが出やすい区間です。
【浦内橋の様子】
【浦内橋の展望台から手を振るまーや】
冬のまーやはスタミナがあり、よく動きます。
冬になりイリオモテヤマネコも目撃情報が増えています。
島の命を大切に!
2016年01月08日西表島クイズラリー 大富林道展望台&西表亜熱帯樹木展示林
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名
明けましておめでとうございます。
西表島は年末年始から雨がよく降るお天気です。
西表島クイズラリーは1月31日まで。
残り1ヶ月をきりました。
今回は、Q5大富林道展望台の紹介です。
大富林道とは、大富集落の外れから西表島の内陸に向かって続く歩きやすい林道です。展望台はその途中の約3kmにあります。
仲間川サキシマスオウノキに向かう船が眼下に見えます。
船に向かって手を振ってみるけれども、向こうからは見てくれてるのかなぁって思いますね。
私が発見した大富林道展望台の素敵なところは、ここまで歩いてくる大富林道です。
歩きやすいとは言いましたが、周りにいろんな動植物が観察できます。
林道を歩いていると、ヤマネコを見つけることもあります。
日なたで昼寝しているヤマネコを西表野生生物保護センターの職員が目撃していますよ。
↓詳細はこちら
http://iwcc.seesaa.net/article/391711310.html
クイズラリーの途中で、ヤマネコを見られたらラッキー!
続きまして、Q6西表亜熱帯樹木展示林の紹介です。
西表亜熱帯樹木展示林は、その名の通り西表島で育ついろいろな樹木が展示されており、林内の小道を歩きながら植物を観察できる場所です。
私が発見した、西表亜熱帯樹木展示林の素敵なところは、樹名板です。
小道に沿って生えている樹木に樹名板がかけられており、その木を見てすぐに名前が分かるので、西表島の植物を勉強するのにもってこいのフィールドです。
2015年12月25日西表島クイズラリー 大原港なかまりん&仲間川サキシマスオウノキ
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名
西表島クイズラリーが11月10日からを開催中です。
12月25日現在で、完走者7人です。
まだまだ皆さんの参加をお待ちしております!
クイズラリーのポイントの、Q3大原港なかまりんの紹介します。
言わずと知れた、西表島の東の玄関口です。
仲間港とも大原港とも呼ばれていますので、私は西表島に来て最初のころ、港が2つあると勘違いしていました。
ターミナルの建物は「なかまりん」の愛称がつけられていますが、あまり聞くことがないです。
【クイズ設置場所の様子】
私が発見した大原港なかまりんの素敵なところは、高速船からの荷下ろし風景です。
石垣島で買い物して船に積んで帰ってきた人や、送られてくる荷物を待っていた人たちが、みんなで協力して高速船に積まれている荷物を下ろします。
みんなで列を作ってバケツリレー方式で、前後の人で「ホイっ!」「これは重いよっ!」「これは○○さんの」と声を掛け合いながらやります。
離島ではいろいろと大変なことがありますが、みんなで協力しあって生活しています。
続いて、Q4仲間川サキシマスオウノキの紹介です。
仲間川の上流にあるサキシマスオウノキは、マングローブクルーズと合わせて西表島東部の観光名所です。
しかし、地元の人はなかなか行く機会がないと思います。
ですので、地元の人も久しぶりにor初めて行って欲しいという思いで、クイズのポイントにしました。
私が発見した仲間川サキシマスオウノキの素敵なところは、板根(バンコン)です。
表土が薄く根を地中深く伸ばせないので、根を板状に縦に伸ばして巨体を支えています。
植物の生き抜くための工夫が目に見えますよね~
昔の人は、板根の平たい形状に目を付けて、船の舵やまな板などに利用していたそうです。
植物の工夫を、さらに人間が工夫していたんですね。
【仲間川のサキシマスオウノキ】
実際はもっと迫力があります
特徴である板根から上の方まで写真に収めようと、後にどんどん下がって木道から落ちてしまわないように注意してくださいね。
バンコンと聞いて両親の顔が思い浮かびます。
2015年12月01日西表島クイズラリー 南風見田海岸展望台&波照山展望台
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名
西表島クイズラリーが11月10日からスタートしています。
クイズ設置場所は、西表島内の20か所です。
【クイズポイントマップ】
具体的な場所は...
1南風見田海岸展望台、2波照山展望台、3大原港なかまりん、4仲間川サキシマスオウノキ、5大富林道展望台、6西表亜熱帯樹木展示林、7西表熱帯林育種技術園、8西表野生生物保護センター、9由布島レストラン、10野原崎展望台、11大見謝ロードパーク、12上原港デンサーターミナル、13星砂の浜、14西表島エコツーリズムセンター、15浦内川観光船乗り場、16子午線ふれあい館、17祖納ふるさとの森公園、18白浜港休憩所、19船浮港休憩所、20路線バス内
です。
【南風見田海岸のクイズ設置場所】
Q1の南風見田海岸展望台は、豊原集落からサトウキビ畑や牧場をすぎて、キャンプ場そばの道路の終点から砂浜に出てすぐ西にあります。
私が発見した南風見田海岸の素敵なところは、とにかく広いことです。
続いて、Q2波照山展望台の紹介です。
西表の人でも、知らなかった、知っていたけど行ったこと無い、なんて人が多いんじゃないでしょうか。
【波照山展望台への上がり口】
波照山展望台への行き方は、竹富町児童生徒交流センターの南西端のフェンス沿いを上っていきます。
すぐに山道になり10分ほど道沿いに進めば、展望台があります。
【波照山展望台の様子】
私が発見した波照山展望台の素敵なところは、ほぼ360度の視界と心地よい風です。
視界がよく、豊原・大原・大富の各集落はもちろん、八重山の島々ときれいな海が見渡せます。
天気がいいときに行くことを、強くオススメします。
あと、山道を歩いてきた汗ばんだ身体に、風が心地いいです。
これからの季節は少し寒いですかね~
【展望台からの眺め】
本物はもっときれいですよ。
2015年11月26日西表島クイズラリー 開始
西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 日名
西表野生生物保護センターでは、イリオモテヤマネコ発見50年を機に、西表島クイズラリーを開催いたします。 西表島はイリオモテヤマネコをはじめとする野生動植物が数多く生息しており、原生的な亜熱帯照葉樹林が 織り成す景観により国立公園に指定されている魅力あふれる島です。 クイズラリーを通して西表島の素敵なところを発見・再発見しませんか。
クイズに答えた方には参加賞・完走賞等をご用意していますので、皆さまのご参加をお待ちしております!
▲クイズラリーポスター
・期間:
11月10日(火)~1月31日(日).
・クイズ設置場所:
西表島全域20か所.
・受付:
西表野生生物保護センター、西表エコツーリズムセンター.
・参加方法:
1.西表野生生物保護センター(保護センター)もしくは西表島エコツーリズムセンター(エコツーで、台紙を入手する。
2.クイズ設置場所に行ってクイズの答えを台紙に書く。
3.10 か所以上のクイズに正解したら、保護センターかエコツーで参加賞がもらえる。
4.全てのクイズに正解したら、保護センターかエコツーで完走賞がもらえる。
さらに、台紙に住所、氏名、連絡先を書いて保護センターかエコツーで応募して抽選で豪華な賞品(ヤマネコ賞)が当たる!
※完走賞の数量限定賞品は無くなり次第終了します。
※ヤマネコ賞の賞品の指定はできません。当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。応募は1 人1 回までとし、2 回以上の応募は無効とします。
※1 月31 日(日)応募締め切り
※各施設の営業時間外でのクイズの閲覧は出来ません。営業時間、休館日をご確認の上お出かけください。
・問合せ:
西表野生生物保護センター (0980)85-5581
(受付時間10:00~16:00)
休館日 毎週月曜・祝日
2015年09月04日鳥の窓ガラス衝突防止ネット設置
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名
7月22日に船浦中学校、8月19日に船浮小中学校にて、鳥の窓ガラス衝突防止ネットを設置しました。
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船浦中学校は、以前にネットを設置しました。しかし、今年新校舎に改築されてネットが撤去されたままになっていました。
新校舎になっても窓ガラス衝突が発生したので、先生からネット設置の希望があり、今回の再設置となりました。
【船浦中学校】
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船浮小中学校も、以前にネットを設置しました。前回の設置では,全ての窓ガラスに取り付けることが出来ず、頻繁に鳥が衝突する場所に優先的に設置しました。
今回は、未設置の場所にも鳥が衝突しているということで、先生からネット設置の希望があり、今回の設置となりました。
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【船浮小中学校】
・
どちらの学校も先生から設置の希望があったということは、
西表野生生物保護センター=イリオモテヤマネコ
だけじゃなく「西表野生生物保護センターは、鳥の窓ガラス衝突防止にも努めている」と島内の先生にも知れ渡ってきたんだなとうれしく思いました。
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・
【手伝いをしている船浮中学校の生徒】
また、船浮小中学校の設置では、夏休み中にもかかわらず先生と中学校の生徒が手伝ってくれました。
この生徒は、センターで7月の3日間職場体験をしました。
職場体験では熱心に取り組んでいて、ネット設置でも積極的にお手伝いしていました。
未来のレンジャーかも!?
2015年08月21日絵画コンクール表彰式@ぱいぬ島祭り
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 日名
イリオモテヤマネコの学術的な発見から50年のこの節目の年に、イリオモテヤマネコをはじめとする希少動物の保護について竹富町内の小中学生に興味・関心をもってもらうため、「人とヤマネコが共存できる町~これからもずっとヤマネコと共に~」をテーマに絵画を募集しました。
西表島の小中学生から、安全運転を呼びかける絵や、人とヤマネコが今後も共に暮らしていく姿を描いた力作92点の応募がありました。
応募してくれたみなさん、ありがとうございました!
【表彰式の様子】
どれもすばらしい作品で、審査員も悩みに悩みましたが、最優秀賞4点、優秀賞1点、佳作32点の計37点が選定され、8月16日のぱいぬ島祭り※において表彰式を行いました。
【ぱいぬ島祭り ステージの様子】
最優秀作品については、ヤマネコ保護を呼びかける看板として大原港・上原港に設置されていますので、ぜひご覧ください。優秀作品については、交通安全ポスターに採用されます。
【ぱいぬ島祭り 出店の様子】
また、応募作品を西表野生生物保護センターの視聴覚室にて展示しています。
展示期間は、9月18日までです。
力作をぜひご覧ください。
【フィナーレの花火】
※ぱいぬ島祭りとは、4年に1度の竹富町お祭りで、ステージでは各島々の芸能や歌の披露、お笑いライブなど、ブースでは食べ物や工芸品が出展されました。
(ひな)
みなさん、こんにちは!西表自然保護官事務所の関東です。
今回は、西表野生生物保護センターに先日まで保護されていたカンムリワシたちを紹介します。
今年2月に県道でカンムリワシの交通事故が2件発生しました。2羽とも一命を取留め、1羽は保護から1週間後に、もう1羽は先日放鳥することができました。
2月上旬に保護された個体は、左翼手根部(人間の手首にあたる部分)を骨折、また事故の影響なのか右翼の風切羽も診察時にぽろぽろと抜け落ちてしまいました。獣医さんに骨折部分が動かないよう翼を固定してもらい様子見となりました。
(怒っていても御飯はしっかりと食べます。)
2羽目は2月下旬に道路上であお向けに倒れて気絶しているところを保護されてきました。目立つ外傷や骨折などもないため、室内ケージにはなして様子見となりました。両個体とも自力採餌はしないもののよく食べる個体で順調に快復していきました。
治療が進み放せるようになったカンムリワシたちは、個体データを取ります。翼や尾羽の状態を記録し体長や翼長、爪の長さなどを記録していきます。
保護された2羽を比べてみると御覧の通り羽の模様が違いますね。羽の模様で、おおよその成長段階がわかります。左の個体は幼鳥の羽がまだ混じっていますが、右の個体は成鳥羽になっています。
さまざまな部位を計測し、個体識別のためにリングや翼帯(ウイングマーカー)などを装着します。
写真は、放鳥前日の両個体。調子の悪かった時期と比べれば立ち方も堂々としています。左が2月上旬に保護した個体で、右が下旬に保護した個体です。下旬に保護した個体は、特に悪い部分がなかったため、すぐに放鳥できましたが、上旬に保護した個体は骨折か所の治癒後にリハビリを行ったため放せる状態になるまで約2か月かかりました。
それぞれ、保護された場所の近くで放鳥し野生へと帰っていきました。西表島を訪れた際に見かけたカンムリワシが翼帯や金属リングを付けたら、それは何らかの原因で一度保護されている個体です。個体の生存情報も収集していますので、西表野生生物保護センターへ御一報いただければ幸いです。