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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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西表石垣国立公園 西表

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2012年08月21日センターの裏側を初公開!!【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

今回は、西表野生生物保護センターの施設裏側見学ということで次の3つを実施しました。

【イリオモテヤマネコのリハビリケージ見学&よんを飼育していたスタッフのお話】

ヤマネコ「よん」のDVDに映っている場所に入って実際に見ました。「よん」は仔ネコの時に交通事故に遭い、野生復帰が難しいためセンターで飼養、老衰で平成23年4月に亡くなりました。

【そのほかの野生生物のリハビリ室見学】

生きものにストレスを与えないよう、穴からのぞいて静かに観察しました

中にいたのは、今保護しているヤエヤマオオコウモリです

【野生生物の交通事故についてのお話】

交通事故などでけがをした「イリオモテヤマネコ」や「野生動物」がどのように保護され、野生に戻っていくのかも伝えました。

西表島は人と野生動物が一緒に暮らしている島。
みんなが仲良く暮らし続けていくために、自分にできることは何だろう・・・と考えてもらえたでしょうか!?

当日は西表島の子どもたちがたくさん集まってくれました。
以下皆さんの感想です。
「鳥が死んでかわいそう」
「ヤマネコのことを知りたい」
「傷ついた動物を見つけたら必ずセンターへ連絡しようと思いました」
「けがをしていたりする時があったら、助けてあげたい」
「気をつけて行動しようと思った」
「交通事故で死んだ動物がかわいそうで、今から生きものを大切にしたいです」
「安全運転を心がけたいと思う」

今回の参加をきっかけに、人と野生動物が一緒に暮らしていけるよう、子どもたちをはじめ何か行動をしてくれる人が増えてくれるのはとても嬉しいことです。
今夏は地元の子どもたちを中心に募集しました。その輪を広げるために、今後の開催は未定ですが、ぜひまた実施できたらと思います。

*イリオモテヤマネコ夏の交通事故防止キャンペーン(7/21~8/31)に合わせて2回実施(8/2、8/18)

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2012年06月06日交通事故からの復帰【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

西表島では、夜中になると毎日のように「コホー コホー」とリュウキュウコノハズクが鳴いています。

この鳥は集落の近くでも暮らしていることもあり、先月交通事故にあった個体がいて、西表野生生物保護センターで保護し、1ヶ月ほどリハビリを続けてきました。

骨折はしていないため飛び回ることはできますが、片目がつぶれてしまって見えません。それでも徐々に確実に木の枝にとまれるようになってきました。

片目でも行きたい方向に飛べているようなので、自力で生きていける可能性を信じて、保護した場所の近くで、森と田んぼがあり環境がよい場所で放鳥しました。しばらく木の枝でじっとしていましたが、力強く森の方へ羽ばたいて行きました。

自然の中での暮らしは厳しいかもしれませんが、自由に飛び回り、元気に生きていくことを願っています。

このように交通事故や窓ガラスに衝突してしまった野鳥の姿を毎日のように目の当たりにすると、その対策の難しさを実感します。今年度は新たに西表島の小中学校1校に防鳥ネット(鳥の窓ガラス衝突を防ぐ網)を張る計画を立てています。できることは積極的に取り組んでいきたいと思います。




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2012年04月10日イリオモテヤマネコとの最初の出会い【西表地域】

西表石垣国立公園 西表 アクティブレンジャー 早川

はじめまして。
この4月から西表アクティブレンジャーになりました早川玲子と申します。
これから様々な西表の情報をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

☆西表野生生物保護センターHPでも情報発信中
http://iwcc.a.la9.jp/

西表には観光で訪れたことがありましたが、生活してみると様々な発見があります。

スタイリッシュなデザインの昆虫を発見!

ナナホシキンカメムシ

月桃餅の葉っぱの花!

ゲットウ

また、先日夜に浅利ARと一緒にヤエヤマボタルを見に行きました。
道路のすぐそばなのに数え切れないほどの光。
猛烈な早さで点滅しています。
イルミネーションのような、満点の星空のような、ずっと見ているとだんだんと不思議な感覚になってきます。
西表島に宿泊するか、住んでいないと見られないものです!

そんな人と野生生物が一緒に暮らしている島ですが、4月3日にイリオモテヤマネコの交通事故が発生し、野生生物保護センターに搬送されました。
これが西表島の現状でもあると実感しつつ、人と生きものが一緒に暮らしていけるよう、西表で自分にできることを積極的に行っていきたいと強く思いました。

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