阿蘇くじゅう国立公園
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2019年04月05日Mt. Aso Visitor Center newly opened on 17th March 2019!!!
阿蘇くじゅう国立公園 ウッド 亜也子
This new visitor center is one of the four visitor centers in Aso-Kuju National Park.
It is located within Aso Volcano Museum.
(Others are Minami Aso Visitor Center, Aso Grassland Concervation Center and Chojabaru Visitor Center)
Each visitor center is unique and offers different information and exhibitions. Mt.Aso Visitor Center is designed to be used as a hub and starting point of your trip with full range of information on Aso-Kuju National Park, volcano, native habitats, trekking, local culture and tourist information of Aso area. The exhibitions are interactive and multilingual. You can also book a tour by Geo Guide here.
▲Projection mapping about four seasons of Mt. Aso
▲See the world from a rabbit's point of view
For those who would like to learn about volcano the more in details, visit the second and the third floor. The exhibitions have been renewed and now you can even see active Nakadake crater through a live camera. There is no other museum which specialize in volcanos. (Aso Volcano Museum Website http://www.asomuse.jp)
Details of Mt. Aso Visitor Center:
opening hours: 9:00~17:00 (everyday)
tel:0967-34-2111
by car: map code 256 456 770*85
by bus: https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/aso_sen/table/all_tt.pdf
2019年04月03日タデ原湿原の野焼きが終わりました 【くじゅう地域】
阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴
毎年この時期、この地域の風物詩と言えば"野焼き"です。
この野焼きですが、地域によって、運営の方法が異なります。今回はタデ原湿原で行われた野焼きをご紹介したいと思います。
タデ原湿原の野焼きは飯田高原野焼き実行委員会が主催しており、この実行委員会には環境省も含め様々な関係団体が入っています。くじゅう管理官事務所では、この実行委員会のメンバーとして野焼きの支援を行っています。
野焼き前日、タデ原湿原への通行規制をするため、通行禁止や迂回路の掲示を行いました。
野焼き当日は午前中は泉水山の野焼きを行い、午後からタデ原湿原の野焼き。
火付け人が輪地切り沿いに迎え火をうっていきます。
ジェットシューターで延焼しないように消火にあたります。
午後からはタデ原湿原の野焼きです。
当日は阿蘇くじゅう国立公園管理事務所から2名の応援が来て、火入れの前に木道に人が入っていないか確認を行い、野焼き中には登山者へ迂回路の案内を実施しました。
カヤを引きながら火を点けていきます。
野焼き風景
最後は野焼き終了後、ジェットシューターを背負って木道の点検です。
煙の出ている場所などを完全に消火して回り、破損がないかを確認します。
今年も大きな事故無く、タデ原湿原の野焼きを無事に終えることが出来ました。
今は真っ黒なタデ原ですが、これから新緑が生い茂っていく景色はくじゅうでの私の好きな季節の一つです。野焼きを続けていくために、色々な課題が話し合われていますが、まずは多くの人にこの景色を見て興味を持ってもらえたらいいなと思います。
2019年03月28日阿蘇山上ビジターセンターを紹介します♪Vol.2 【阿蘇地域 藤田】
阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田
阿蘇くじゅう国立公園内では、南阿蘇ビジターセンター(熊本県高森町)、草原学習館(熊本県阿蘇市)、長者原ビジターセンター(大分県九重町)と、様々な利用目的に合わせた施設が整備されています。
阿蘇山上ビジターセンターは、熊本地震からの復興の取り組みとしてだけではなく、国立公園に海外から訪れる観光客を増やすために、平成28年度から取り組んでいる「満喫プロジェクト」の一環としても整備が進められ、3月17日(日)にオープンしました。
今回は、阿蘇山上ビジターセンターの展示について紹介します。ここは、草千里ヶ浜、烏帽子岳、杵島岳、阿蘇中岳~髙岳の登山口にあたるため、『周辺の自然情報』を提供したり、モニターやプロジェクションマッピングによる『登山ガイド』もあります。特に登山ガイドを観ると登った気分を味わえますが、やっぱり自身で体感してもらうことがオススメです。
■阿蘇くじゅう国立公園の自然景観や生息する生き物、季節の観光情報などを、電子掲示板(デジタルサイネージ)やQRコードを活用し、より詳しく、より新鮮にお届けします。
■展示モニタ-では5カ国語で阿蘇地域の魅力を紹介し、インバウンドのお客様への対応もしています。
このほか、
■草原のいきものコーナーでは、『ウサギになった私』がオススメです!
■2月に世界ユネスコジオパークに再認定された、阿蘇ジオパークの紹介
■火山防災への取り組みなども紹介しています。
16日(土)オープンに先駆けて、阿蘇地区パークボランティアの研修会を行いました。
20日(水)には、九州管内のアクティブ・レンジャーが阿蘇に集まり、ビジターセンターも見学しました。
1階の『阿蘇山上ビジターセンター』では、周辺の自然・観光情報や植物・動物などを紹介していますが、
2~3階にある『阿蘇火山博物館』では、火山に特化した展示がリニューアルされ、阿蘇中岳火口のライブカメラの映像も見られます。ここまで火山をクローズアップした博物館はここだけとのことです。こちらもぜひ、お立ち寄りください!!
また、阿蘇火山博物館では、阿蘇ジオガイドツアーなども行われていますので、事前にご確認ください。
阿蘇火山博物館HPはこちら→http://www.asomuse.jp/
2019年03月28日日本初の取り組み!!阿蘇山上ビジターセンターがオープンしました!Vol.1 【阿蘇地域 藤田】
阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田
平成31年3月22日現在、火山活動の活発化によりレベル2の1km規制がかかり、阿蘇中岳火口への見学はできません・・・・。「じゃあ、どこいこう?」となった時にオススメの施設ができました!
3月17日(日)に、平成28年度の熊本地震により被災した『阿蘇火山博物館』の1階フロアに『阿蘇山上ビジターセンター』がオープンしました。復興支援を目的として民間の施設に、環境省の施設が入るのは初めてとなり、注目を集めています。
阿蘇火山博物館 玄関口
環境省 森本事務次官による主催者あいさつ テープカットの様子
施設案内の様子
午後からは、阿蘇火山博物館主催で「阿蘇山上の復興と発展」をテーマにシンポジウムが開催されました。
講演:荒牧東京大学名誉教授 パネルディスカッションの様子
また、火山博物館周辺でも、様々な取り組みが始まっています。目の前に広がる『草千里ヶ浜』では、3月2日に熊本県の呼びかけで地元関係者等と協力し、草千里の野焼きが行われました。5月には青々とした草原が見られることでしょう。
野焼きの様子 5月頃の草千里ヶ浜
草千里ヶ浜展望所では、熊本県が昨年12月に展望デッキを整備し、阿蘇の外輪山の山々や阿蘇中岳火口を一望できるようになりました。
展望所からの風景
交通面では、阿蘇山上と阿蘇駅を結ぶ路線バスが『阿蘇火山博物館前』に停車することになり、雨の日などでも安心です。待ち時間にも利用でき、たいへん便利になるかと思います。
また、熊本地震により崩落し、通行不可となっていた烏帽子岳西側登山道は、環境省事業で修復し、3月より利用が出来るようになっています。
今後も、阿蘇山上ビジターセンターが、阿蘇地域の復興を支援する施設になるよう、官民一体となって盛り上げていきたいと思います。
阿蘇山上ビジターセンターについての詳細は、Vol.2をご覧ください。
2019年02月26日草原キッズにゅーす「第2回草原ぬりえ・草原絵画コンテスト」作品展示のお知らせ 【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田
阿蘇地域では、「野焼き」が始まりました。日に日にあたたかくなってきました。もうすぐ春ですね。
さて、草原保全活動の一環として、阿蘇草原再生協議会の草原学習小委員会が取り組まれている活動を紹介します。
子どもたちに阿蘇の草原に興味を持ってもらうきっかけづくりとして、昨年12月に「草原キッズにゅーす」を発行し、阿蘇郡市内の各小学校等を通じて配布しました。合わせて「第2回草原ぬりえ・絵画コンテスト」も行いました。
今回のテーマは、「阿蘇の植物と昆虫」で、阿蘇に生息するオオルリシジミとブルービー(ルリモンハナバチ)が、花の蜜を集めたり、草原を飛んでいる様子が描かれています。かわいいイラストを描いて頂いたイラストレーターの財津 さんは阿蘇郡高森町出身で、オオルリシジミをテーマにした絵本『草原の小さなたからもの』も書かれています。
阿蘇郡市内の18の小学校から応募総数410点もの参加があり、創意工夫いっぱいの力作揃いでした。厳選な審査の結果、金・銀・銅賞に9名、入選12名、佳作62名が選ばれました。すべての応募作品を、以下の施設にて展示しています。
展示場所・期間 :
2月15日(金)~ 2月26日(火)南阿蘇ビジターセンター(高森町高森3219)
3月 1日(金)~ 3月15日(金)阿蘇草原学習館(阿蘇市小里656)
南阿蘇ビジターセンターでの展示の様子です。
上記の写真は、展示のほんの一部です。お近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄りください。
2019年02月07日Aso Noyaki in season! ~Aso-Kuju National Park~
阿蘇くじゅう国立公園 ウッド 亜也子
Aso Noyaki is a controlled burning of Aso grasslands. This has been carried out for thousands of years. It is different from Slash-and-Burn Agriculture and unique in that Noyaki is undertaken in the wetland to stop trees and shrubs growing. The Aso grasslands have been where grass has been harvested and used for feeding animals and making manure to nurture poor volcanic land.
However Aso is facing crisis to conserve Aso grasslands due to reduction of farmers and changes of agricultural methods. Nowadays, Aso Nayaki continues with support from volunteers. This is because recent research supports importance of Aso grassland. Aso grassland functions not only as farming field but also as reservoir for Kyushu Island and source of main rivers.
Now, here is a quiz!
What are these sticks made from bamboos and creepers?
(Hint: They are used in Aso Noyaki)
1.Rake 2.Fire extinguisher 3.Fire lighter
(Answer will be at the end of this article)
The below picture is part of kids education programs on Aso grassland. By creating opportunities for children to learn and involved with grassland conservation, we are hoping to pass on not only Aso grassland but tradition meathods to keep it.
▲Fire spreads quickly and the land turns black.
Soon it will be covered with new green shoots as a sign of spring like below
⇒
So now do you know the answer to the quiz?
Anwer: Fire extinguisher
Note: When Noyaki is in progress, nearby roads and footpaths will be closed for safety. If you have any queries, please contact Aso-Kuju National Park Office.
2019年02月05日Aso grassland guided tours
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 ウッド 亜也子
Aso grassland has been maintained for over thousands of years through controled burning called Noyaki. It has been used for farming and closed to the public to control pests and to avoid disruption to their farming.
It is now, however, that people started to wonder if it gets used as a field for eco-tourism with permission to enter with trained guides. After going through special training, Aso grassland guides are allowed to operate a tour in an agreed grassland. Each guide has not only experience as a guide but also special knowledge in unique history and habitats of the region, and most importantly passion to conserve Aso grassland.
There are trekking and cycling guides and they started from 1st December 2018. The first booking was made by a newly-married couple, a perfect start to celebrate a new journey.
I was fortunate enough to go and partake a model tour. We entered the field after disinfecting shoes and shaking seeds off our clothes.
It was a warm day for winter and I had enjoyable outdoor activities and educational sessions in Aso grassland. Activities included Frisbee golf, "guess three smells (garlic, wasabi, and curry)", grass sledging, treasure hunt and rope work.
We also learned about wild life, rare species of plants and insects, different types of animal droppings, eco-system, geology and folk tales. Even for me who live and work in Aso there were lots of new discoveries.
The tour finished with this stunning view for us to have a picnic and be relaxed.
The grassland guided tours are between December and April during non-grazing season. If you fancy spending time away from your busy daily life and surrounded by the nature in Aso grassland, please contact below:
Aso Den'en Tel: 0967-35-5077
https://www.aso-denku.jp/bokuyaguide/
*Part of the money raised from the tour goes to grassland conservation.
2019年01月30日冬の風物詩「草小積み」を探してみませんか 【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 大津 花
こんにちは、阿蘇くじゅう国立公園管理事務所の大津です。
1つ前の阿蘇地域の記事「阿蘇の草原を楽しもう!」にも写っていた冬の風物詩についてお話しします。
▲「草小積み(くさこづみ)」です!
阿蘇では今も昔も、野草は大切な資源であり、冬の牛馬のエサや、野菜を育てるための堆肥にします。刈った草を山から牛舎や畑のある人里まで運ぶのですが、60年ほど前まではトラックなどはあまり普及していませんでしたので、とても運びきれませんでした。そこで、草小積みが刈草の保存のために作られていました。
草小積みの形にも理由があります。
・空気のとおりがよく、痛まない
・雨に濡れても腐らない
・運ぶときや使う時に少しずつ分けられる
長年、試行錯誤しながら培われてきた形だと感じます。
今この草小積みは、減ってきていて、反比例するように普及しているのがこちらです。
▲野草ロール
見たことがある方も多いはずです。草小積みと同じく、草をまとめて保存するためのものです。野草ロールは草小積みに比べて、平坦な草原では機械で一気に作れます。またトラックを使えば一度にいくつも運ぶことができるようになりました。
「草小積み」の現代版が「野草ロール」ともいえますね。
このような背景があって、草小積みは減少していますが、昔の手法の継承のため、「草小積み再生プロジェクト」が立ち上がっています。
▽草小積みマップ▽
(PDF拡大)http://www.giahs-aso.jp/files/uploads/2018/12/kusakodumimap.pdf
2月末(野焼きの前)ごろまで、阿蘇くじゅう国立公園内の主要道路沿いに再現されているものもありますので、ぜひ探してみてください!地域による違いもあるので、草小積み巡りをしても楽しそうです♪
関連記事:阿蘇地域世界農業遺産推進協会
2018年12月27日「阿蘇の草原を楽しもう!」 【阿蘇地域】
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 ウッド 亜也子
阿蘇の草原は千年以上も人の手によって守られてきています。その草原は主に牧畜に利用されているため、防疫対策や放牧・採草に支障がないよう、普段は一般の人は入ることが出来ません。
今、その草原を観光資源として活用しようと取り組まれており、特別なツアーができないかという方の考えから、特別な研修を受けた牧野ガイド※による草原ツーリズムが動き出しました。ツアー開始第一回目は新婚さんが牧野サイクリングに参加され、おめでたい門出にふさわしいスタートとなりました。
私も先日トレッキングデモツアーに参加してきました。牧野に入る前に防疫対策として石灰で靴を消毒したり、外からの種などを持ち込まないように服を払いました。
初冬なのにぽかぽか陽気の中、3時間ほど草原でのアクティビティーや自然観察を楽しみました。3種類の棒についたニンニクやカレーなどの匂いをかぎ当てるゲームやフリスビーゴルフ、草ソリなど五感を使ったアクティビティーなど満載でした。
▲広~い草原でのフリスビーゴルフ
▲何のにおいだろう~?
獣道を見つけたり、牛の道を歩いたり、珍しい植物を発見したり、地形や岩などの神話を学んだり。草原に落ちている糞の違いと糞虫の役割を学んだり、こんな楽しみ方もあったのかー!と新しい発見がいっぱいでした。
ツアーの最後にはこの美しい景色を目の前にお弁当を食べ、自然に囲まれのんびりリラックスしたひとときを過ごすことができました。
牧野ガイドは得意分野を活かして案内してくれる12~4月までの期間限定となっています。
普段立ち入ることの出来ない阿蘇の草原で非日常的な空間と体験を味わいたいな~と思われる方は下記にお問い合わせください。
道の駅 阿蘇 0967-35-5077
※「牧野ガイド」は牧野ガイド養成講座受講済みの登録された、トレイルガイドとMTBガイドの二種類があります。ガイドとしての得意分野、接遇、危機管理だけではなく、自然保護に関しての知識を持ち、牧野の保護、地域経済や観光に貢献しています。
こんにちは、阿蘇事務所の藤田です。新年度の始まりと同時に、新元号は『令和』との発表があり、ワクワク感溢れる阿蘇から【春の芽生え♪】のお知らせです。
今年の野焼きは、週末ごとに悪天候のため延期続きでしたが、早めに野焼きが終わっている草原では、春の訪れを告げる『キスミレ』が咲いていました。大陸系の植物で、朝鮮半島や西日本の草地に点在しているそうですが、一面に広がる様が見られるのは、この時期の阿蘇くじゅうだけの光景なので貴重ですよ!
野焼き後のススキの中に咲くキスミレ
ヒメスミレ
ツクシショウジョウバカマ
また、4月1日より、熊本地震で通行止めだった『仙酔峡道路』も開通しました。
5月頃には、仙酔峡のミヤマキリシマも見られそうです♪
4月11日(木)には菊池渓谷の山開きもあり、27日(土)には南阿蘇ビジターセンターに隣接する野草園での観察会を開催予定です。春の花はこれからが見頃です。情報をチェックしてくださいね。