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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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阿蘇くじゅう国立公園

154件の記事があります。

2015年07月29日地元中学生の職場体験(草原学習館との連携) 【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

 早朝に子どもたちがラジオ体操のために集まっています。それを見ると「あ~夏休みだ~!」と実感します。日中は、夏らしい日差しが照りつけるようになりましたが、阿蘇は朝晩涼しいです。そんな「阿蘇」に涼みに来られませんか?

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 草原保全活動センター内の草原学習館と連携して、職場体験で阿蘇市内の中学2年生4名を、受け入れました。「自然がスキだから」「環境に興味があるから」と、ここを選んでくれた彼らにスタッフ一同気合いが入りました。

 初日、午前中は、草嶋レンジャーから国立公園やレンジャーの仕事、私から阿蘇の草原の基礎知識などについてレクチャーしました。子どもたちからも、「なぜこの仕事を選んだのですか?」「やりがいはありますか?」「きついと思うことはありますか?」など、するどい質問が出ていました。

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 期間中はお天気に恵まれたので、草原に出向いて作業を手伝ってもらいました。まずは、翌週に予定している地元小学生の草原学習の下見に行ったり、阿蘇グリーンストックが管理しているトラスト地で昔ながらの大ガマを使った草刈りをしました。

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 4日目は環境省の委託事業で出している牧野調査に加わり、「植物の植生調査」、「フィールドサインを見つけよう!」、「地名を確認」など3つの班に分かれて行動。フィールドサイン班は、キツネやテンなどの小動物の糞やシカの足跡、イノシシの食害などが見られました。動物の通り道と思われるところ2ヶ所に定点カメラを設置し、一定期間の撮影を行います。ずーっとカメラが回っているものではなく、センサーのエリア内に入った動物を感知して自動撮影されるもので、カメラや装置に興味津々。取り付け作業は、率先して手伝っていました。

 草原は夏の花の「ユウスゲ、アカショウマ、オカトラノオなど」が花盛り。それらに飛んでくるチョウチョや昆虫も多く見られました。チョウチョの名前には「○○シジミ」が多くついていることに驚いたり、すばしっこい「ハンミョウ」を捕まえては、鮮やかな色合いに驚いたりと発見の連続だったようです。

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 最終日の5日目は、ジェットシューター(野焼きの時に延焼を防ぐために使う背負い式放水器具)を使って、ウッドデッキの掃除のはずがいつのまにか・・・、服がビチョビチョに・・。

 「いっっちばん楽しかった」と満面の笑みで話す子どもたち。そうでしょうね~~( ̄∇ ̄)。デッキはきれいになったからいいかな・・・。

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 さて、最終日には「館内案内のテストをする!」という課題を出していたのですが、少しの時間でも館内スタッフに指導を受けながら練習していたようです。役割分担をして丁寧に楽しく案内してくれました!返事も元気がよくて、よく動いてくれる子どもたちでした。

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 後日、お礼の手紙が届きました。「何気なくそこにあるものだと思っていた草原が、実は危ないと知りました。」「草原を守りたいという気持ちで一生懸命作業されてる姿が印象的でした。」「草やあか牛を使うことで草原を守ることができることを知り、ぼくにもできることを探してできるだけ多くの草原を守っていきたいと思います。」などの感想をくれました。 中には「ここに就職したい!」という子も・・・、いつでも待ってるよ!!

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 彼らの中には、小学生の時にススキを使った卒業証書つくりなどの草原環境学習で学んだ子もいて、出前講座に出向いて伝えてきた成果!?草原や環境に興味を持ってくれたきっかけ作りに貢献できてるかも?と思うと、やりがいもひとしお!こうして続いていくといいな~~!

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2015年07月23日外来種駆除活動

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 田中

皆様こんにちは。

梅雨明けぬくじゅうでは先日、タデ原湿原周辺の外来種の駆除作業が行われました。

タデ原に隣接する硫黄山道路沿いの一角に特定外来生物オオハンゴンソウが進入している場所があります。毎年九重の自然を守る会が主催するボランティアで、そこのオオハンゴンソウの駆除を行っています。

▲開花時期のオオハンゴンソウの様子

 オオハンゴンソウは繁殖力が非常に強く、たった2gの根から再生し花をつけるという報告もあり、根っこから引き抜くことが駆除方法として一番望ましいとされています。しかし広範囲に広がったオオハンゴンソウの根を1つ1つ掘り出して引き抜くには膨大な人手と労力が必要ですので、一度に全てのオオハンゴンソウを根っこから引き抜く作業をするのは現実的になかなか難しいところがあります。

今回の作業では主に種子散布を抑制することをメインに考え、咲く直前の蕾を採ってしまうことで花をつけさせない駆除方法を、根堀りと合わせて取りました。作業方法としては、タデ原湿原側から横一列に並び、道路側までオオハンゴンソウの花芽を摘んでいき、ゴミ袋に詰めていきました。

     

 

1日の作業を終えて駆除したオオハンゴンソウは48袋にもなりました。

外来種は放っておけばおくほど広がります。捨てられたゴミと同じで、見つけたら速やかに処理しないと、放置すればするほど増えてしまいます。様々なところで様々な団体がボランティアリーにこのような駆除活動を行っていることで、国立公園は保たれているんですね。

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2015年07月23日AR写真展『私たちが伝えたい よかとこ九州 地域の魅力』一足お先に開催中~♪【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

子ども達の夏休みが始まりました!しかし、阿蘇地域が位置する九州北部はまだ梅雨空・・梅雨明けが待ち遠しい、今日この頃です。まだかなぁ・・

梅雨明けはしてなくとも、真夏の花はじゃんじゃん咲き出してます!ユウスゲ、カキラン、アソノコギリソウ、カワラマツバ、カワラナデシコ・・・色とりどり♪

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さて、夏休み期間に合わせて、九州地区のアクティブレンジャー(AR)で「AR写真展」を開催しますよ!夏休みに、阿蘇・くじゅう・雲仙・えびの・屋久島・対馬あたりに足を運ばれる方は、ぜひお立ち寄り下さい♪

写真展の全体テーマは、方言混じりに『私たちが伝えたい よかとこ九州 地域の魅力』。風景、動物、植物、人、文化など被写体は様々ですが、各地区5枚ずつの写真(6地区 計30枚)でそれぞれに魅力を表現しています。

6地区の展示期間・施設は以下のとおりです。7/29~8/30の間は合同で開催していますよ!

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そして、阿蘇では一足先に展示を開催し始めました~。(in 阿蘇草原保全活動センター)

  

今回のAR写真展では、全体テーマとは別に地区ごとにテーマを設定しているので、それぞれに表現したいものが明確になっています。ちなみに阿蘇のテーマは21年ぶりの阿蘇中岳噴火や、世界ジオパークに認定され今後、国立公園との連携を図っていくこともあるため【阿蘇はジオの宝石箱】(語尾に「や~」を付けたいのも山々でしたが・・)にしました!

ジオ視点で阿蘇に触れてみてはいかがでしょうか。

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そして今回、アンケート&人気投票も実施しています。

人気投票は下の写真のように、気に入った(行ってみたい!きれい!すごい!・・など)写真にシールを貼ってもらうだけの簡単なものです、来館された方はぜひ投票にご協力を~♪

   

シールが多かった地区はさらなる魅力向上に、少ないところも魅力の再発見や情報発信など、各地区のARも頑張っていきたいと思います!

阿蘇・くじゅう・雲仙・えびの・屋久島・対馬にお越しの際には、ぜひお立ち寄り下さい♪

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2015年06月26日梅雨には、青や紫がお似合い♪【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

九州が梅雨入りし、そろそろ1ヶ月が経とうとしています。連日の雨や曇予報で、最近阿蘇の涅槃像(阿蘇五岳)がキレイに見えず、少し寂しい気分です。

 

晴れの日の阿蘇の涅槃像(カルデラの真ん中にお釈迦様が横たわる)

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梅雨時期の花といえば、アジサイが浮かぶかと思います。赤やピンク、白、青、紫・・・と、別名「七変化」といわれるように色とりどりに道路脇や民家の庭に咲いていて、雨の中でもパッと目を引きます。七変化の中でも、個人的には濃い青がステキだなぁと感じています。

この時期に見られる阿蘇の野の花も、青や紫系の色の植物があるので紹介します♪

 【ヤマアジサイ】

淡い青色がとてもきれい。大きく花びらのように目立つ花は見せかけの花(装飾花)、装飾花に囲まれるように小さく集まっている一つ一つが本当の花なのです。

咲き始めは白や淡い青ですが、終わり頃には淡紅に変化する株も見られます。

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 【ウツボグサ】

地面から高さ10cmほど、濃い紫でちょっと変わった花の形をしています、多いところでは絨毯のようになっていたり。

「ウツボ」・・海のいきものかと思いきや、弓矢を入れる道具「靫(うつぼ)」に花序の部分が似ているとのことです。

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 【ヤマホトトギス】

白地に赤紫の斑点・・形も特徴的で、ちょっと風変わりな植物。

写真奥の丸っこいものがつぼみ。形がロケットみたいで、今にも発射しそう!

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 【ハナシノブ】

梅雨の真っ只中に、淡い紫色のとても可憐な花を咲かせます。

日本では、阿蘇地域の限られた場所にのみ生育するとされ、とっても希少で、保護区を設置し管理や調査など保護事業を進めています。

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黄色や白、赤色の花もありますが、不思議と青や紫系の花と雨のしずくが似合うように思えます。

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これらの植物は南阿蘇ビジターセンターにある「野草園」(高森町)でも出会うことができます。園路も整備されていて、梅雨空の下でも植物観察をたっぷりと楽しむことができるので、足をお運び下さい♪

草原の緑も雨を受けて一層濃くなっていますよ!

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2015年06月24日特定外来生物「オオキンケイギク駆除活動」

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田

 梅雨に入り、毎日雨が降っているためか、阿蘇中岳火口の一部にも湯だまりが確認できた

そうです。白い噴煙はあがりますが噴火活動ではないようです。このまま終息してくれること

を願うばかりです。

さて、今年も特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」の駆除活動を行いました。

6月の環境月間の一環として毎年行っているもので、今年で5年目になります。阿蘇郡市

内の2つの自治体と連携し行いました。この日は、地域の親子約60名とパークボランテ

ィアの方々や関係者など合計80名の参加がありました。はじめに、身近な外来生物につ

いて話し、特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」について説明しました。

根っこから引き抜く作業は難しかったようですが、午前中だけで280kgを駆除しました。

 別の日の駆除活動では、幹線道路沿いの毎年抜き取っている所は、個体も小さく

なってきて数も減っています。しかし、例年刈り取りをされているところの開花状況を

見に行くと・・・、ごっそり増えていました。それはほとんどが「空き地」や「墓地」です。

行政と相談し、持ち主の方に連絡し了承を得て抜き取り作業を行いました。この日

は10名の参加で300kgを駆除しました。

 車などにたまたまくっついて運んでこられた種子が根付いたのか、新しい場所も

増えて重量的には減っていませんでした。

 オオキンケイギクの花が咲く5月~7月には、黄色の似たような花が多いため、一般の方

には見分け方も難しいようです。そのため広報の仕方について工夫しました。各自治体の

広報誌などの他に、「花や葉の特徴、なぜ駆除するのか、駆除の仕方など」を盛り込んだ

チラシを作成し、庭に生えているお宅のポストに既存のチラシと共に投函しました。すると

駆除日にはほとんど抜き取ってありました。

 特に私たちが危惧しているのは、草原に侵入し繁殖することで、草原景観や多様な

生態系が崩れてしまうことです。

すでに、ある地域では草原のすぐそばでの生育が確認されています。阿蘇を取り巻く

地域の道路沿いなどには、オオキンケイギクの群生を多く見かけます。観光で阿蘇に

来られる際に、車に種がくっついてくることも考えられます。

 今後も、周辺地域の方々にも協力いただけるよう分かりやすく伝え、声をかけていき

たいと思います。

その他の「特定外来生物」や外来生物法については環境省のホームページ

「外来生物法」をご覧ください。http://www.env.go.jp/nature/intro/

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2015年05月25日九州いきものリレー ② ~生態系を支えるいきもの~

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田中

みなさまこんにちは。くじゅうの田中です。

第二回目のいきものリレーで紹介するいきものは、こちら。

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和名: トノサマガエル

分類: 両生綱 無尾目 アカガエル科

分布: 本州(関東地方から仙台平野、信濃川流域を除く)、四国、九州と一部の周辺島

嶼(平戸,種子島など)、朝鮮半島、大陸中国。

形態: 体長雄55~80mm,雌60~90mと、日本のカエルの中では大型。(ヒキガエルと外来種のウシガエルを除くと日本最大)

背中に1本の縦すじがあり、緑色が雄、白・黄色が雌。

生態: 水辺で生活し、活動時期には水田や水路、ため池などで見られる。繁殖期は4~7月で、この時期になると雄が集まり「グルル...」という声で鳴く。肉食性で昆虫やクモ、ミミズ等、他のカエルをよく捕食し、小型のヘビを捕食することもある。

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「トノサマガエル」の名前の由来は、大きくて悠然としているので、殿様に例えたというのが有力説だそうです。

特徴はなんと言っても背中の一本すじ。これはオタマジャクシの時から見られる特徴でもあります。

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また、日本では古くからなじみの深い種で、あの『鳥獣人物戯画』に描かれているカエルも、トノサマガエルだと言われています。確かに背中に一本すじがありますね。

近年では全国的な圃場整備事業、開発等によって生息に適した水田環境が減少し、個体数が減少しています。そのため、近年トノサマガエルはIUCN、環境省レッドリストでは準絶滅危惧種、大分県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されました。

カエルは、自然界の食物連鎖の中で、昆虫などを食べる「捕食者」だけでなく、トビ、鳥類、小動物の餌としての「被食者」の役割も果たしており、生態系を支える「キーストーン種」であります。トノサマガエルは大型なカエルだけに、数が減ると生態系への影響も大きいということになりますね。

こういった普段はあまり意識しない生態系を支えている小さないのち、意識的に見てみるととても素敵で大切で、守っていかなければならないいきものだと私は思います。

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2015年05月25日くじゅうのミヤマキリシマ開花情報

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 田中

皆様こんにちは。

くじゅうでは穏やかな陽気の中、麓ではポツポツとミヤマキリシマが咲いてきました。

ここで、くじゅう山間部のミヤマキリシマの開花状況をお知らせいたします。

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○ 扇ヶ鼻

日にち:5月17日

開花状況:つぼみ(※)

○ 段原~大船山

日にち:5月20日

開花状況:つぼみ

○ 段原~北大船山

日にち:5月20日

開花状況:咲き始め(1分咲き)

○ 大戸越し~平治岳中腹

日にち:5月20日

開花状況:つぼみ(※)

○ 平治岳山頂部

日にち:5月20日

開花状況:咲き始め(1分咲き)

○ 沓掛山

日にち:5月23日

開花状況:場所によって開花中(1分咲き)

(※)虫害によって被害が大きい箇所

扇ヶ鼻、大戸越し~平治岳中腹の2箇所については虫害で株全体が茶色く変色しています。

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くじゅうのミヤマキリシマは毎年虫害問題に悩まされている現状です。食害する種類としては「キシタエダシャク」、「クジュウフユシャク」というシャクガの幼虫です。食草は主にアセビやツツジ。年によって大量発生することがあり、ミヤマキリシマの葉を食べ尽くし開花に大打撃を与えます。つまるところミヤマキリシマの開花状況はこの虫たちの発生数次第で大きく変化すると考えて良いと思います。

 

 

 

客観的に見て、今年は去年よりもこの虫たちの発生数が多いように思えます。あっちの株を見てもシャクガ。こっちの株を見てもシャクガ。登山等を歩けばズボンにシャクガ。

これだけ多いとシャクに触りますね。

満開時期は例年通り6月の10日前後と思います。

ミヤマキリシマが虫害に負けずに咲き誇るように願っています。

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2015年05月19日祝!阿蘇草原保全活動センターオープン! =Vol.1施設紹介=

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

阿蘇の草原を知り、学ぶことができ、草原をめぐる様々な活動の拠点として、【阿蘇草原保全活動センター】が阿蘇市小里に先月オープンしました。


                     施設全体像


阿蘇地域では平成17年度から、関係機関、団体が連携して草原の維持・再生に取り組んできました。「阿蘇草原保全活動センター」を拠点施設とすることで、一般利用者に対する阿蘇草原保全・再生の普及啓発、熊本県内・阿蘇郡市内の子ども達への草原環境学習がますます推進されることを目的としています。

阿蘇草原保全活動センターは、二つの施設から構成され、「草原学習館」は、環境省が設置し、草原保全・再生・学習の機能を、「草原情報館」は阿蘇市が設置し、総合窓口として草原・観光に関する情報発信のワンストップサービスや、野焼きボランティアなどの草原保全活動や草原の利活用について繋ぐ機能を担います。


学ぶ : 阿蘇の草原を学ぼう!

「草原学習館」は、阿蘇の草原について知り、学ぶことができ、地域の子どもたちの学校教育や研修旅行などにもご利用いただけます。学習プログラムづくりの相談にも応じます。展示は、草原と水との関わりを表したジオラマや、生後まもない子牛を忠実に再現したぬいぐるみ、阿蘇の草原の成り立ちや恵み、草原を守る取り組みなどを紹介しています。

 その他にも、多目的会議室などがあり、間仕切りを外すと70~80名の収容ができ、今年の野焼き支援ボランティアの養成講座や研修会などが開かれました。


        木の香りのする広々とした館内   生後2ヶ月頃のあか牛のぬいぐるみ

楽しむ : 草原を楽しもう!

 「草原情報館」にある総合窓口では、阿蘇を訪れる観光客や地元の方々に、草原とのふれあいや農家との交流を楽しんでいただくためのサービスを提供します。

例えば、阿蘇の草原を歩くトレッキングなどの体験ができるよう適切な場所や施設、ツアー案内人などの紹介や斡旋をします。

また、情報コーナーでは、小グループの打合せや活動のPRなどにも活用いただけます。

                施設周辺での草原トレッキングの様子


守る : 草原を守る活動に参加しよう!

 人手不足で手伝いを必要とする牧野組合と草原保全の活動をしたい人々とをつなぐ役割として、野焼き支援ボランティアなどの草原保全・再生のための活動の拠点として、ボランティアの参加や受入れの相談にも応じます。

屋外の芝生広場にて、火消し棒づくりや輪地切り支援活動の講習会などが行われます。

また、草原の四季と人との営みに合わせて、年間の活動や取り組みが予定されています。


          屋外での火消し棒づくり       野焼きボランティアに参加


開館時間:9:00~17:00

休館日 :なし(年末年始を除く)

入館料 :無料

駐車場 :乗用車105台、バス4台

駐輪場 :10台

総合窓口:0967-32-0100

ここで草原のプチ情報を仕入れて草原に出かけてみてください。きっと、草原が違って見えることでしょう!

次回は、オープン式典についてご報告します。

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2015年05月13日火山活動にも負けず、ミヤマキリシマ咲いてます♪【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 アクティブレンジャー 田上

昨年の11月下旬に阿蘇中岳火口の噴火活動が活発になってから、そろそろ半年が経過します。その間、阿蘇地域では火山灰が降ったり、火山ガスが匂ったり、農作物に影響が出たりと活火山の威力を感じさせられました。

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この時期、阿蘇の草千里ヶ浜・烏帽子岳、仙酔峡、古坊中(山上広場)、杵島岳で見頃を迎えているのは、ミヤマキリシマです!これを目当てに阿蘇を訪れる方もたくさんいらっしゃいます。

 ミヤマキリシマ(5月13日撮影)

九州の高山(1000m以上)に見られ、火山灰土等に覆われるような過酷な環境にも生育するツツジの仲間

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過酷な環境に強いとはいえ、阿蘇のこの冬の火山灰や火山ガスの量は結構植物にもキツかったのではないかなぁと感じていて、特に火口に近い仙酔峡、山上広場についてはもしかしたらほとんど咲かないかもしれないというような予想も出ていました。・・・しかし!しっかりと、そして美しく咲きました!

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まずは、仙酔峡・・阿蘇のミヤマキリシマを代表する観光スポットです。

 5月8日撮影

火山灰も火山ガスもダイレクトに影響を受けるような場所(火口から約2kmの谷地)ですが、関係者の心配をよそに、想像以上に咲いており、観光に来られた方も眺めたり、写真を撮ったりと満足そうです!

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続いて、草千里ヶ浜・烏帽子岳。

 5月13日撮影

火口から約3kmほどに位置し、降灰の影響が心配されましたが、裾から順次ピンクに染まってきました!

登山道沿いもイイ感じ!南斜面も結構咲いていました!

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最後に、古坊中(山上広場)。

火口と目と鼻の先ほど(火口から1kmちょっと)しか離れておらず、場合によっては噴煙を上げる音が聞こえるくらい噴火を間近に感じることができる場所です。ここも灰やガスの影響が大きく、春先には新芽も出ておらず枯死?のような状況でしたが、この時期になり、親株の脇から出てきた次世代の枝からポツポツと咲き出しました!・・なんだか変わった咲き方でおもしろい、ミヤマキリシマも世代交代でしょうか。

 5月13日撮影

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噴火の影響によって咲き方はまちまちですが、今年もしっかり咲いています♪

今回紹介した場所は、現在の噴火規制(噴火警戒レベル2)に関係なく訪れることができますので、ぜひ阿蘇のミヤマキリシマを見にお越し下さい!

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2015年05月12日「阿蘇の自然に親しむ集い」が始まりました!【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

毎年、阿蘇地域では「阿蘇の自然に親しむ集い」を年に6回ほど計画し、一般参加者を募集して観察会やトレッキングなどを開催しています。

毎年度、第1回目は4月29日の祝日に南阿蘇ビジターセンターの「野草園観察会」と決まっています。先日の29日も、お天気に恵まれ、たくさんの植物が芽吹いた野草園を散策しました!

子どもたちも参加してくれて、昆虫を見つけたり、鳥の鳴き声を聞いたり、植物の違いを探したりととても楽しい観察会でした♪大人の方も植物の小さな特徴に「ほぉ~!」と驚きの声を出しながら、熱心に観察されていました!

 

新緑の野草園をみんなで観察 

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コバンノキ:3mmほどの小さな花がビッシリ!

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次回の集いは5月17日(日)、草千里ヶ浜から烏帽子岳へ登山をします!昨年世界ジオパークに認定されたこともあり、ジオを意識した内容です。

烏帽子岳山頂から見下ろすと人の顔のようにも見える「草千里ヶ浜」、多くの観光客が訪れます。一般的にはあまり知られていませんが、これも火口の跡なのです!・・・なぜ顔のような形になったのか?鼻の部分の山の不思議?どんな植物が咲くのか? 草千里ヶ浜の謎に迫ってみたいと思います!

5月中旬 烏帽子岳中腹から見た草千里ヶ浜 ピンクはミヤマキリシマ!

皆さんの参加をお待ちしています♪

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今年度の集いの年間予定はこのようになっています。

定員もなく事前申込みも必要ありません。野外活動のできる服装・装備で現地に来ていただければ、どなたでも参加可能です!ぜひご参加下さい♪

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