アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
自然とふれ合うことってワイズユース(湿地の恵みを賢く使う)?! ラムサール条約登録湿地<藺牟田池>
2023年07月10日
出水
みなさん、こんにちは。出水自然保護官事務所の岡本です。
鹿児島県の藺牟田池(いむたいけ)はラムサール条約湿地に登録されています。ラムサール条約は、湿地の保全と、湿地の恵みを賢く使っていくことを進める条約です。※以下、賢く使っていくことをワイズユース(Wise use)と記述します。
鹿児島県の藺牟田池(いむたいけ)はラムサール条約湿地に登録されています。ラムサール条約は、湿地の保全と、湿地の恵みを賢く使っていくことを進める条約です。※以下、賢く使っていくことをワイズユース(Wise use)と記述します。
自然とふれ合うこととワイズユース
湿地の恵みは物質的なものだけではありません。豊かな自然とのふれ合いは幸せを感じる大切なバロメーターです。自然とのふれ合いはワイズユースの大事なひとつだと思います。そして、湿地の恵みを上手にワイズユースすることによって、私たちの暮らしは幸せに満ちて豊かになり、この豊かさを将来のこどもたちに引き継ぐことができると思います。
今回、ワイズユースを観点に、藺牟田池外輪山の登山・トレイルをご紹介します。登山・トレイルで自然とふれ合い、藺牟田池と湿地のすばらしさを感じていただけたら、とても嬉しく思います。
今回、ワイズユースを観点に、藺牟田池外輪山の登山・トレイルをご紹介します。登山・トレイルで自然とふれ合い、藺牟田池と湿地のすばらしさを感じていただけたら、とても嬉しく思います。
登山でワイズユース
藺牟田池 外輪山のひとつである飯盛山(標高432メートル)をご紹介します。湖畔の生態系保存資料施設アクアイム前の駐車場からアクセスが良く、歩道は大部分が舗装されています。「森林浴遊歩道」の名にふさわしく、爽やかで緑豊かな木々の中を歩きます。山頂は広場とあずま屋が有り、山頂からは視界が開け、眼下に藺牟田池や周囲の外輪山を望むことができます。天気の良い日には霧島連山・桜島・錦江湾が見えるとのことです。
トレイルでワイズユース
ご紹介するのは外輪山の一区間で、藺牟田池北側の九州自然歩道(愛称:やまびこさん)を通るルートです。尾根への登り・下りおよび、路傍休憩所(あずま屋)から藺牟田池と西側の泥炭形成植物群落(湿地)を一望出来ます。1キロメートルにも満たない距離ですが、気軽に行けて見晴らしが良く、あずま屋で休憩できるのも良いです。ゆっくりと自然にふれ合えるスポットです。
距離で物足りなさを感じる方は、外輪山周回コースや、周回の途中から登山・下山できる歩道が整備されています。ただ、ロープ・鎖を備え付けた岩場や急斜面も有りますので、安全最優先のうえ、無理のない計画でお楽しみください。
湿地の保全とワイズユースを進めるために
地元の小学校や住民、市民団体、薩摩川内市などがさまざまな保全活動を実施されています。今後のアクティブ・レンジャー日記でご紹介していきたいと思っています。
第一弾として、薩摩川内市 主催の「外来魚駆除釣り大会」をご案内します。藺牟田池では特定外来生物に指定されているブルーギルやブラックバスの繁殖が自然保護に関わる問題となっています。現況のご理解と自然保護を目的に外来魚駆除釣り大会が開催されます。2020年以降は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で残念ながら実施できなかったそうです。開催日は2023年8月19日(土)です。(参加募集期間は同年7月31日で終了)
ご参考:薩摩川内市ホームページに掲載の関連記事をご案内します。
第一弾として、薩摩川内市 主催の「外来魚駆除釣り大会」をご案内します。藺牟田池では特定外来生物に指定されているブルーギルやブラックバスの繁殖が自然保護に関わる問題となっています。現況のご理解と自然保護を目的に外来魚駆除釣り大会が開催されます。2020年以降は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で残念ながら実施できなかったそうです。開催日は2023年8月19日(土)です。(参加募集期間は同年7月31日で終了)
ご参考:薩摩川内市ホームページに掲載の関連記事をご案内します。
以上