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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2021年8月17日

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2021年08月17日石垣島で出会えるトカゲ【石垣地域】

西表石垣国立公園 石垣 江川博子

こんにちは。石垣自然保護官事務所の江川です。

石垣島には7月の下旬に台風6号が通り過ぎ、私は初めて沖縄で迎える台風でしたが被害はそれほど大きくなく安心しました。8月に入りスコールも増えて、以前よりは涼しくなり過ごしやすくなっています。

今回は身近に出会える生き物、トカゲをご紹介したいと思います。

まずご紹介するのは木が多く日陰になっている場所で見かけるトカゲです。

こちらは米原にあるヤエヤマヤシ群落を巡視した際に撮った写真です。

サキシマキノボリトカゲ 

平日の昼間、観光客が少ないせいか、ウッドデッキに沢山のサキシマキノボリトカゲが出てきていました。

ずっと木に登っているのかと思いきや道路に飛び出してくることがあるので運転の際には注意が必要です。

同じくヤエヤマヤシ群落にて木の葉に乗っていた鮮やかなグリーンが目を引くのはサキシマカナヘビです。

サキシマカナヘビ

こちらはイシガキトカゲ。

イシガキトカゲ

一見、本州でよく見かけるニホントカゲに似ていますが、石垣島で出会えるのは、このイシガキトカゲです。成長しても15センチ程度で日本最小のトカゲです。幼体はしっぽが青くよく目立ちます。海岸近くでよく見かけ、天気のいい日は特に石垣島の強い日差しでしっぽの光沢がより目立ちます。

最後にご紹介するのは、トカゲの種類の中で日本最大のキシノウエトカゲ。心なしか顔に貫禄があります。最大全長40センチにまで成長するそうです。海岸近くの茂みでよく目にします。

キシノウエトカゲ

幼体の頃は、イシガキトカゲと同じくしっぽが青いため、背中の線で見分けるそうです。私はまだ見かけたことがないので、今度しっぽの青いトカゲを見た際にじっくり見てみたいと思います。

今回ご紹介したトカゲたちは、八重山諸島(種類によっては宮古諸島も含む)にしかいない日本固有種です。石垣島にお越しの際にはぜひ探してみてください。国立公園内のように自然の多い場所では出会える確率が高く、私は巡視のたびに遭遇しています。

こちらではよく目にするのでだんだんと身近な生き物の様に感じられますが、なかには希少なトカゲとして国内希少野生動植物種、天然記念物に指定されている種、石垣市の条例で捕獲が禁止されている種もありますので、出会った際にはじっくり観察するだけにとどめて下さいね。

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