九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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最近の石垣島は、曇りや雨の天気が多く、肌寒い日が続いています。早いもので2017年の干支である酉年も残すところあとわずかとなりました。名残惜しい酉年にちなんで、今回は、最近観察した野鳥をご紹介したいと思います。
先日、背中に顔をうずめて寝ている?セイタカシギ数羽の群れを発見しました。なんだかセイタカシギも寒そうです。セイタカシギは、環境省レッドリストの絶滅危惧種II類(VU)に指定されています。赤く伸びた長い脚と肩羽と翼が黒く、緑色の光沢があり、体下面は白いのが特徴です。
▲セイタカシギの群れとコガモ
セイタカシギの群れのすぐ側で、15羽ほどのアカアシシギの群れが、マングローブの岸辺で餌を探していました。アカアシシギは、セイタカシギと同じく環境省レッドリストの絶滅危惧種II類(VU)に指定されています。アカアシシギは、上下のくちばしと比較的短い脚がオレンジ色になっています。また、アカアシシギはツルシギとよく似ていますが、ツルシギは上側のくちばしが黒いため、比較的見分けがつきやすいポイントの1つとなっています。
▲アカアシシギの群れ
水田にアオアシシギがいました。アオアシシギは、脚が青みがかっていることが名前の由来となっています。「キョウーキョウーキョウー」と甲高い鳴き声で飛び立っていくシーンをよく目撃します。頭から首にかけて黒くて細い縦班があり、喉のあたりから体の下面にかけて白いのが特徴です。旅鳥として春と秋の渡りの時期に日本全国に渡来します。八重山では年中見かけるので、比較的観察しやすい鳥です。
河川や干潟、海岸などにいることが多いので、近くを訪れた時にはぜひ探してみてくださいね。
▲水田で餌を探すアオアシシギ
比較的水深の浅い場所で採餌する習慣のあるアオサギが、海岸沿いでオキナワフグを捕まえていました。アオサギは全長1mほどにもなる大きな鳥です。全体的に青みがかった灰色の羽毛で、くちばしや脚はオレンジがかった黄色になっているのが特徴です。
▲オキナワフグを丸呑みするアオサギの幼鳥
最近、なかなか発見する機会が少なかったカンムリワシの幼鳥を発見しました。餌を求めて道路上におりてきていたのか、しばらくの間、脚で道路上の落ち葉をガサガサと探っていました。羽の状況から、今年、巣立ちした幼鳥だと思われます。
▲今年確認したカンムリワシの幼鳥
これからの冬場~春先にかけて、カンムリワシが求愛活動などを行い、行動が活発的になります。今回、発見したカンムリワシのように道路上で餌を探すことに夢中になっているカンムリワシがいることもあり、車にビックリして急に飛び出してくることも考えられます。ドライバーのみなさんは、野生動物にやさしい運転へのご協力をどうぞよろしくお願いします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
最近の石垣島は、曇りや雨の天気が多く、肌寒い日が続いています。早いもので2017年の干支である酉年も残すところあとわずかとなりました。名残惜しい酉年にちなんで、今回は、最近観察した野鳥をご紹介したいと思います。
先日、背中に顔をうずめて寝ている?セイタカシギ数羽の群れを発見しました。なんだかセイタカシギも寒そうです。セイタカシギは、環境省レッドリストの絶滅危惧種II類(VU)に指定されています。赤く伸びた長い脚と肩羽と翼が黒く、緑色の光沢があり、体下面は白いのが特徴です。
▲セイタカシギの群れとコガモ
セイタカシギの群れのすぐ側で、15羽ほどのアカアシシギの群れが、マングローブの岸辺で餌を探していました。アカアシシギは、セイタカシギと同じく環境省レッドリストの絶滅危惧種II類(VU)に指定されています。アカアシシギは、上下のくちばしと比較的短い脚がオレンジ色になっています。また、アカアシシギはツルシギとよく似ていますが、ツルシギは上側のくちばしが黒いため、比較的見分けがつきやすいポイントの1つとなっています。
▲アカアシシギの群れ
水田にアオアシシギがいました。アオアシシギは、脚が青みがかっていることが名前の由来となっています。「キョウーキョウーキョウー」と甲高い鳴き声で飛び立っていくシーンをよく目撃します。頭から首にかけて黒くて細い縦班があり、喉のあたりから体の下面にかけて白いのが特徴です。旅鳥として春と秋の渡りの時期に日本全国に渡来します。八重山では年中見かけるので、比較的観察しやすい鳥です。
河川や干潟、海岸などにいることが多いので、近くを訪れた時にはぜひ探してみてくださいね。
▲水田で餌を探すアオアシシギ
比較的水深の浅い場所で採餌する習慣のあるアオサギが、海岸沿いでオキナワフグを捕まえていました。アオサギは全長1mほどにもなる大きな鳥です。全体的に青みがかった灰色の羽毛で、くちばしや脚はオレンジがかった黄色になっているのが特徴です。
▲オキナワフグを丸呑みするアオサギの幼鳥
最近、なかなか発見する機会が少なかったカンムリワシの幼鳥を発見しました。餌を求めて道路上におりてきていたのか、しばらくの間、脚で道路上の落ち葉をガサガサと探っていました。羽の状況から、今年、巣立ちした幼鳥だと思われます。
▲今年確認したカンムリワシの幼鳥
これからの冬場~春先にかけて、カンムリワシが求愛活動などを行い、行動が活発的になります。今回、発見したカンムリワシのように道路上で餌を探すことに夢中になっているカンムリワシがいることもあり、車にビックリして急に飛び出してくることも考えられます。ドライバーのみなさんは、野生動物にやさしい運転へのご協力をどうぞよろしくお願いします。