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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

パークボランティアで口永良部島へ!②【屋久島地域】

2017年11月03日
屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

1024日~25日に、屋久島国立公園パークボランティアの会の皆さんと口永良部島に行ってきました!

今年の7月に第一回目の活動があり、今回は二回目の活動です。

↓↓7月の活動については下記バックナンバーをご覧ください↓↓

2017年7月21日・アクティブレンジャー日記】http://kyushu.env.go.jp/blog/2017/07/post-348.html

 

前回に引き続き、今回も口永良部島の海岸清掃が目的です!

前回取り切れなかったゴミや台風などで打ち上がった新たなゴミを回収しました。

   

島についてすぐ、島民の方が台風21号の影響で大量のゴミが流入した西之湯温泉を清掃していたので、そちらに向かいました。

駆け付けると、ちょうど作業が終わった頃だったようで、大量のゴミが集められていました。

  

西之湯の清掃を終えた島民と回収した西之湯のゴミ

▲西之湯の清掃を終えた島民の皆さん(左)と集められたゴミ(右)。

前回と同じく西之湯周辺の海岸清掃を予定していましたが、波が高く海岸に降りられなかったため断念しました。代りに、島民の方が集めた漂着ゴミをパークボランティアで回収・処理することにしました。

 

予定していたもう一つの海岸、岩屋泊は予定通り清掃することができました。

  

岩屋泊の海岸清掃の様子

▲岩屋泊の海岸清掃の様子。

ちょうど台風21号が過ぎた頃で、またすぐ22号が接近中だったためか、強風が吹き海もしけていました。

しかし気温が低かったので作業ははかどりました。

 

海岸に打ち上がったゴミ

▲大量のペットボトルやウキ、発泡スチロールが漂着していました。

 

最終的に、8人で1t用フレコンバック8袋分のゴミを回収しました。

 

集合写真

▲回収したゴミと記念撮影♪お疲れ様でした。

 

最終日、出航まで少し時間があったので、口永良部島の里めぐりをしました。

 

商店に入るボランティアのみなさん

▲島に2店舗しかない商店のうちの一つ。店主の方が作って販売している夜光貝細工がとても繊細で美しい!

 

金岳小中学校の校庭で児童が遊ぶ様子と校舎にいるネコ

▲金岳小中学校。昼休み、児童のみなさんと先生は校庭でサッカーをしていました。

校舎にはネコのたまこさんも(^^)

校内には口永良部島の歴史資料コーナーがあり、事前に連絡して見学させてもらうこともできます。

 

金峯神社の写真

▲金峯神社。夏には伝統行事も行われる絶景の神社。

 

本村港と新岳の写真

▲本村港と2015年5月に噴火した新岳。この日は火口から白い噴煙が少し出ていました。

 

今回の活動で、取っても取ってもまた流れ着く大量のゴミと、被害のたびに片付ける島民の方々を目の当たりにして、離島の漂着ゴミ問題の深刻さを痛感しました。

また、回収したゴミのほとんどがウキやペットボトル、洗剤容器などのプラスチックや発泡スチロールだったこともあり、マイクロプラスチック(※)などによる生物への影響も心配になりました。

 

※マイクロプラスチック...紫外線や熱、波などで微細になった5mm以下のプラスチック片や化粧品に含まれる「スクラブ剤」。有害な化学物質を吸着する性質があり、海洋生物がマイクロプラスチックを摂食することで有害化学物質が生物組織に移行・蓄積するとして、近年、海洋生態系への影響が懸念されている。

 

まずは私たち一人ひとりができることを実行しましょう!

①環境中にゴミを出さない。

洗顔料や歯磨き粉に入っている「スクラブ剤」もマイクロプラスチックです。下水処理施設を通過して海へ流出しています。

②海岸清掃。

海洋に流出したマイクロプラスチックの回収はほぼ不可能です。マイクロ化する前にゴミを回収しましょう。

③3R(スリーアール)。

・リデュース(Reduce)...物を大切に使い、ゴミを減らす

 【必要ない物は買わない、もらわない、マイバックを使う】

・リユース(Reuse)...使える物は繰り返し使う

 【詰め替え用製品を選ぶ、いらなくなった物を譲り合う】

・リサイクル(Recycle)...ゴミを資源として再び利用する

 【ゴミを正しく分別する、ゴミを再生して作られた製品を利用する】