九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

パークボランティアで口永良部島へ!【屋久島地域】

2017年07月21日
屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

今回の日記は屋久島のお隣の島で全域が屋久島国立公園でもある口永良部島でのパークボランティア活動報告です。

パークボランティアにとっては待ちに待った口永良部島活動でした。

なぜなら、平成27年に口永良部島での活動を計画していた矢先、新岳が噴火して全島避難指示が出され、計画を中止せざるを得なかったということがあったからです。

避難指示解除により島民の方々は帰島され、復興・生活再建を進めていますが、そんな口永良部島の方々のお手伝いができればと、再びボランティアから口永良部島活動を熱望する声があがりました。

しかし、口永良部島で活動するには交通費や清掃時に回収するゴミの処理費など多くの費用が発生するため、参加できる会員が限られてしまうことがネックで昨年度は実現できませんでした。

そこで、今年度「GGG国立・国定公園支援事業」の助成金を申請することになりました。

結果は、大変ありがたいことに「採択」。

助成を受けて活動が実現したのです。

 

梅雨明け発表翌日の7月14日、海はべたなぎ、空は晴天で、いざ口永良部島へ!

 

甲板からの景色を楽しむパークボランティアのみなさん

▲甲板で景色を楽しむパークボランティアの皆さん。波が無かったので船は全く揺れず快適でした。

 

トビウオが水面を滑空する様子

▲船に驚いてトビウオが滑空する場面も。

 

口永良部島全景

▲口永良部島全景。

 

島に到着後、すぐに海岸清掃を始めました。

まずは口永良部島八景のひとつ、「岩屋泊(いわやどまり)」です。

長い間回収されずに溜まった漂着ゴミの量はすさまじく、拾っても拾ってもなくなりません。

岩場なので作業もスムーズに進みませんでした。

夏の日差しも容赦なく照り付け、1時間ほどでヘトヘトになってしまいました。

まだゴミはたくさん残っていましたが、熱中症の危険もあるので、海岸清掃は短時間で切り上げました。

 

岩屋泊の海岸清掃の様子

▲岩屋泊の海岸清掃の様子。

 

休憩を取った後、岩屋泊の案内標識を補修しました。

標識周辺の草を刈り、防腐塗料を塗ったり文字を塗り直したりしました。

こちらも日陰が一切ないのでとても暑く大変でした。

 

看板補修作業の様子

▲標識補修作業の様子。

 

お昼休憩の後、別の海岸(西之湯)へ向かい、再び海岸清掃を開始しました。

こちらも長年清掃されていない海岸なので、大変なゴミの量でした。

 

西之湯横の海岸清掃の様子

▲西之湯横の海岸清掃の様子。ものすごいゴミの量でした!

 

ここもやはり時間内にゴミを取りきることはできませんでしたが、見栄えは多少良くなったと思います。

 

清掃前と後の海岸の様子

▲清掃前(左)と清掃後(右)の海岸。

 

最終的には両海岸で1t用フレコンバック8袋分のゴミを回収しました。

8人いたので1人1袋集めたということですね...頑張りました!

 

回収したゴミが入ったフレコンバックの横で記念撮影

▲回収したゴミが入ったフレコンバックと共に記念撮影。新岳をバックに。

 

翌日は八景である新村(しんむら)と永迫(ながさこ)の標識補修を実施しました。

この日も晴天に恵まれ日差しがとても強かったので、合板で即席の日陰を作って作業しました。

 

看板補修作業の様子

▲作った日陰の中で標識補修作業!日陰になるだけでずいぶん楽になりました。

 

数年ぶりのパークボランティア口永良部島活動は、大量の漂着ゴミの回収と口永良部島八景の案内標識の補修ができて、とても充実した活動となりました。

取りきれなかったゴミがまだたくさんあることが心残りですが、今回参加できなかった会員もいるので、今年度中にもう一回同じ活動をしよう!と会員は意欲を見せています。

みなさんのやる気と熱意に脱帽です。

第二回口永良部島活動が実施されたときはまた日記で報告したいと思います(^^)

パークボランティアのみなさん、暑い中本当にご苦労様でした!

 

集合写真

▲はい、チーズ!

 

今回行った口永良部島~八景~

 

岩屋泊の風景

▲岩屋泊。

 

新村の風景

▲新村。

 

永迫の風景

▲永迫。海の向こうに見えるのは屋久島。