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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

R7スノーケリングレスキュー講習会を実施しました!

2025年06月06日
石垣 梅岡真弓
みなさんこんにちは!石垣自然保護官事務所の梅岡です。
 
今回は、令和7年度西表石垣国立公園パークボランティア研修会「スノーケリングレスキュー講習会」の様子をお伝えします。
 
沖縄奄美自然環境事務所石垣自然保護官事務所が主催するスノーケルを用いた自然観察会「海の自然教室」を開催するにあたり、毎年、西表石垣国立公園のパークボランティアの皆様に観察会の補助をしていただいております。今回は、パークボランティアの活動に必要な安全管理技術と知識の習得を図ることを目的として、令和7年5月25日(日)にスノーケリングレスキュー講習会を開催しました。講師として、沖縄県ライフセービング協会八重山支部から3名お越しいただきました!
 
サンゴセンターのレクチャールームで講義
サンゴセンターのレクチャールームで講義

海の危険生物について
海の危険生物の応急処置について

午前中の講義では、今年の4月12日(土)に開催したパークボランティア救急法講習会で学んだ一次救命措置を再確認し、救急救命は「社会復帰」のために重要であることを学びました。そして、沖縄の夏期(6月~8月頃)に出現し、被害の多いハブクラゲなど海の危険生物に刺された際の応急処置や、熱中症の症例をご紹介いただきました。

バディでスノーケリング器材の事前確認
バディでスノーケリング器材の事前確認

午後の海洋講習では、海の自然教室でリーダーのレクチャー補助が出来るスキルを習得することを目的として、講師の指導の下、スノーケリングスキルアップ講習を取り入れました。職員とパークボランティアが「バディ」になることで交流を図り、お互いのスキルを確認しながら技術の向上を図る機会になりました。
 
また、事故を未然に防ぐために必須の情報として、参加者の健康状態や泳力を把握し、適切な声かけによりコミュニケーションをとり、万が一、溺れてしまった場合の救助方法や不安を軽減させる声がけなどの対応が大切であることを学びました。また、こどもと海洋学習を実施する際の注意点や対応方法、リーフカレントの発生のメカニズムなどについても分かりやすく解説いただきました。

レスキューチューブを使用した救助方法
レスキューチューブを使用した救助

バックボードの使い方を実践
バックボードの使い方を実践


当日は、適宜、雷がなっていないか、黒い雲が近づいていないかなど、急な気象の変化を見逃さないように空模様を確認しながら、レスキューチューブとバックボードを使用した要救助者の運搬方法など基本的なレスキュー内容を、役割を変えて繰り返し実践しました。

集合写真!
集合写真!

当日に指導していただいた講師の皆様、参加してくださったパークボランティアの皆様、ありがとうございました。石垣自然保護官事務所では、これからも毎年度レスキュー講習会を開催し、事故を未然に防ぐための安全管理の知識とレスキュー技術の向上に努めてまいります。