
アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
ツシマヤマネコ生息情報パネルを更新しました!
2025年02月27日
対馬
こんにちは。春の陽気に睡眠が捗る南です。
先日、下島にて新たな地域でヤマネコの生息確認がされたため、島内各所に展示させていただいているツシマヤマネコ生息情報パネルを更新してきました!
ヤマネコの生息数
現在、ヤマネコは対馬に100頭程生息していると言われています。対馬は南北に長く、南側が下島、北側が上島と呼ばれています。上島では全域でヤマネコの生息が確認されている一方、下島ではまだまだ生息確認が出来ていない地域が多数…
しかし、ここ数年で下島でのヤマネコの生息確認地域が拡大しています。
しかし、ここ数年で下島でのヤマネコの生息確認地域が拡大しています。
ツシマヤマネコ生息情報パネルの更新

○で示しているところが、今年度新たに生息確認がされた場所です。とくに下島南部は、「ヤマネコ見たよ!」という情報は何度も頂き、調査も行っていたものの、なかなか確実な生息情報が得られないままでいました。
それが、この秋冬、ついにカメラに写ってくれました。


▲厳原町内院(下島南部)で撮影されたヤマネコ。胴長短足に太いしっぽのタヌキのような特徴的なフォルムと、ぼんやりまだら模様からヤマネコであることが分かります。冬毛でもっさりした身体に短い足でてくてく歩いている感じがとってもキュートです。
下の写真、左は3年前のパネルです(対馬やまねこ空港1Fロビー)。右の現在のパネルと見比べると、冒頭で述べた通り、生息確認地域がここ数年でぐんと増えていることがよく分かります。


▲左は私が対馬に来た日(令和3年度末)に撮った写真です。この時は自分の職場になるところで作成しているとは知る由もありませんでしたが、へぇー!かわいい展示!と思いたまたま撮っていました。
自分がARをしている間にこれだけの変化があり、目の当たりにできたことはとても喜ばしいことです。
ただし、安定的に生息しているとはまだまだ言えない状況で、その地域で継続して生息確認が取れるか、引き続き調査を行っていく必要があります。
また、生息確認地域が拡大しているということは、即ち下島でもヤマネコの交通事故や錯誤捕獲の発生の恐れが高まるということ。より一層気を引き締めて対策を講じなくてはいけません。
ただし、安定的に生息しているとはまだまだ言えない状況で、その地域で継続して生息確認が取れるか、引き続き調査を行っていく必要があります。
また、生息確認地域が拡大しているということは、即ち下島でもヤマネコの交通事故や錯誤捕獲の発生の恐れが高まるということ。より一層気を引き締めて対策を講じなくてはいけません。
みなさんも、対馬に来られた際にはぜひ展示をご覧ください!