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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

ハマボウの生育状況の確認をしました!!

2025年02月14日
五島 片山 美希
こんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
 
先日福江港からフェリーに乗って上五島へ行きました。
突然ですが、皆さんハマボウという植物をご存じですか?
 

ハマボウは7月~8月頃に約5㎝~10㎝の黄色い花を咲かせます。
河口付近や海岸の近くに自生しており、ハイビスカスと同じ仲間です。
朝に咲いて、夜にはしぼんでしまう1日花ですが、時期になると毎日たくさんの花を咲かせます。
長崎県外でハマボウが絶滅危惧種に選定されている県もあります。
地域の方から上五島のハマボウについてご紹介いただけるとのことで、生育状況の確認を行いました。
 
今は葉も花もない時期なので、この画像を見て「どれがハマボウなのかな?」と思う人もいらっしゃるかもしれません。
 

赤い丸の中にある、ぱっと見たときに枝がたくさんある植物がハマボウです。
西海国立公園内にある馬足形というハマボウとハマジンチョウが混生している場所を確認しました。
ハマジンチョウは今が見頃で紫色の花を咲かせていました。
そこでは、かくれんぼが上手なメジロも見ることができ、時には様々な魚も見ることができるそうです。
そんな素敵な場所ですが、びっくりすることに不法投棄等が多いそうです。
 
 
不法投棄についての看板あり
 
ハマボウとハマジンチョウの群落
不法投棄されるごみがあるという現実を知り、悲しい気持ちになりましたが、その問題に立ち向かう地域の方がいることを知りました。
豊かな自然を守るためにも、普及啓発の大切さも改めて感じました。
そして、捨てる側の意識も変わってくれればいいなと思います。