
アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
出水の野鳥パトロール
2025年01月31日
出水
こんにちは。出水自然保護官事務所の中島です。
たびたびニュースに登場している高病原性鳥インフルエンザですが、出水でも発生しておりこれを広げないために様々な対策が
行われています。
今回はその一つ、野鳥巡回監視について紹介します。
たびたびニュースに登場している高病原性鳥インフルエンザですが、出水でも発生しておりこれを広げないために様々な対策が
行われています。
今回はその一つ、野鳥巡回監視について紹介します。
そもそも高病原性鳥インフルエンザってなに?
鳥インフルエンザウイルスには、ニワトリに対する病原性が強いウイルスや弱いウイルスがあります。この病原性の強いウイルスによって起こされた家きんの病気が高病原性鳥インフルエンザです。野鳥やペットの鳥においても、ニワトリに対する病原性の強いウイルスの感染を高病原性鳥インフルエンザと呼んでいます。
参考資料
参考資料
巡回で何をおこなっているの?
出水市内で高病原性鳥インフルエンザの陽性が確認された後、高病原性鳥インフルエンザの症状の一つである神経症状の見られる個体や死亡している野鳥を発見・回収することでその個体から別個体への感染を防止することを目的として、巡回を行っています。
この巡回を鹿児島県・出水市・環境省の三者で実施していて、土日祝を問わず3日に一回程度の頻度で順番が回ってくるのでそれはもう大変です。
この巡回を鹿児島県・出水市・環境省の三者で実施していて、土日祝を問わず3日に一回程度の頻度で順番が回ってくるのでそれはもう大変です。
巡回の様子
異常のある個体を探すほかに水鳥や一部野鳥のカウントも実施しています。
場所によっては5種類のカモが入り乱れているところもあり、見分けながらカウントするためにスコープ越しに目を凝らしています。
場所によっては5種類のカモが入り乱れているところもあり、見分けながらカウントするためにスコープ越しに目を凝らしています。

本日の結果まとめ
今回の巡回では18種1418羽の野鳥を発見、記録しました。
アオサギ
イソシギ
オオバン
オナガガモ
カイツブリ
カルガモ
カワウ
カワセミ
クロツラヘラサギ
コガモ
セグロカモメ
ダイサギ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
バン
ヒドリガモ
ホシハジロ
マガモ
ヨシガモ
この中から一部を紹介します。
アオサギ
イソシギ
オオバン
オナガガモ
カイツブリ
カルガモ
カワウ
カワセミ
クロツラヘラサギ
コガモ
セグロカモメ
ダイサギ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
バン
ヒドリガモ
ホシハジロ
マガモ
ヨシガモ
この中から一部を紹介します。
ヒドリガモ

オスは赤茶色の頭にクリーム色のおでこをしていてわかりやすく、バードウォッチング入門にはちょうどいいカモ?
「ピュー」と鳴く声がかわいらしいです。この日は283羽見られました。
クロツラヘラサギ

名前にもついているへら状のくちばしが特徴の鳥でくちばしを左右に振りながらエサを採る姿が好きでつい見入ってしまいます。
ヘラサギというそっくりさんがいてともに過ごしている様子も見られます。

真ん中 クロツラヘラサギ
右 ヘラサギ
奥 ダイサギ
弱っている・死んでいる野鳥を見かけたら

次回はツルの北帰行についてお伝えします。
お楽しみに。
お楽しみに。