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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

交通安全キャンペーンに参加しました

2024年12月26日
対馬 金子 涼太朗
 みなさまこんにちは。対馬自然保護官事務所の金子です。

 長崎県では、令和6年12月15日から12月24日まで年末の交通安全県民運動が実施されています。対馬野生生物保護センター(以下「センター」)職員も活動に参加してきました。
街頭キャンペーンの様子
 12月16日、17日の二日間はそれぞれ比田勝地区と佐賀地区で、夕方30分程度街頭に立ち、通行するドライバーに対して、安全運転を呼びかけるとともに、交通安全普及のチラシ等を配布する「街頭キャンペーン」を実施しました。センターからは、ヤマネコの交通事故防止についてまとめた「エコドライバーズマニュアル」や先日11月27日に発生したヤマネコ交通事故に関するチラシを配布し、ヤマネコに配慮した運転を呼びかけました。
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当日配布物の一部
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旗などでライト点灯をアピールします。
 12月18日は瀬田トンネルで行なわれた「トンネル内ライト点灯推進活動」に参加してきました。この活動では街頭に立ち、ドライバーにトンネル内でのライト点灯を呼びかけました。瀬田トンネルは11月27日にあった交通事故現場のすぐそばでもあり、このエリアの交通安全活動に参加できたことはセンターにとって、非常に有意義でした。
警察署前でライト点灯を呼びかけます
 また、12月20日は佐須奈地区の警察署前で「夕暮れ時早めライト点灯広報活動」に参加しました。16:15ごろから、暗くなる前の早めのヘッドライト点灯をドライバーに呼びかけました。ヘッドライトの点灯には道路を照らして視界を確保したり、対向車や通行人に車両がいることを伝えたりすること以外にもツシマヤマネコをはじめとした野生生物との交通事故防止では重要な意味があります。ヤマネコを含む多くの野生動物の目にはタペタム(輝板)と呼ばれる反射板構造が備わっており、暗い場所でもヘッドライトの光を反射して光るためです。適切なライト点灯により夜間の道路上の野生動物の早期発見ができる可能性が高まり、野生動物との交通事故を防ぐことにつながります。
 対馬では季節ごとに年4回程度こうした交通安全県民運動や、毎月1回程度トンネル内ライト点灯推進活動が行なわれています、センターではヤマネコの交通事故発生防止に向け、今後も積極的にこれらの活動に参加してまいります。
 
対馬自然保護官事務所 金子