アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
中岳現地調査
2024年11月18日
えびの
こんにちは。えびの管理官事務所の椎葉です。
先日、関係機関の中岳現地調査に同行したので、その様子をご紹介します。
先日、関係機関の中岳現地調査に同行したので、その様子をご紹介します。
新燃岳噴火のその後
今回は現地調査のため中岳山頂まで入山し、新燃岳噴火時の痕跡が多く残っていることを確認しました。
※2011年に新燃岳が噴火して以降、中岳中腹探勝路まで通行できますが、中岳中腹探勝路を過ぎて中岳山頂から新燃岳は入山規制されています。
※2011年に新燃岳が噴火して以降、中岳中腹探勝路まで通行できますが、中岳中腹探勝路を過ぎて中岳山頂から新燃岳は入山規制されています。
大きいものでは人ひとりが入れるぐらい窪んでおり、大小の様々なクレーターが残っていました。
硬い溶岩が砕けた跡です。噴火時の勢いが想像できます。
次に火山礫が積もってベンチが埋まっています。
当時、私は宮崎市内に住んでいましたが、降灰で空が真っ黒になっていたのと自転車に積もった火山灰を掃除したことを覚えています。
それほど広範囲に噴出したということですね。
新たな誕生
新燃岳の噴火後は消失しただけでなく新たに誕生したものもあります。
足元をよ~く見るとミヤマキリシマの幼樹がいくつもあり、膝下まで育ったミヤマキリシマも点々とありました。
岩の隙間からコケやススキなどの様々な植物も確認できました。
荒れた土壌でも耐えられる背丈の低い植物から少しずつ植生が回復していくのだなと実感しました。
荒れた土壌でも耐えられる背丈の低い植物から少しずつ植生が回復していくのだなと実感しました。
※大事なことなので2度お伝えします。中岳中腹探勝路まで通行できますが、中岳中腹探勝路を過ぎて中岳山頂から新燃岳は入山規制されていますのでご注意ください。
また、登山できる時を期待しつつ待ちましょう!