アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
ツルの越冬前に…
2024年10月25日
五島
こんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
福江島ではまだ半袖で過ごしていますが、朝夕が少しずつ寒くなってきました。
さて、今週はツルについてお伝えしたいと思います。
鹿児島県出水市の国指定出水・高尾野鳥獣保護区はナベヅル・マナヅル等のツル類の越冬地です。近年の飛来数は1万羽を超え、世界の飛来数のうちナベヅルは9割、マナヅルは4割飛来されているとされている国際的にも重要な渡来地であり、令和3年11月には国内で53番目となるラムサール条約湿地として登録されています。
しかし、このような集団渡来地ではツル類の感染症による大量死の発生や農業被害などが懸念されています。そのことからツル類の分散化・越冬地形成の必要性が求められています。
平成27年から九州各地でツル類の飛来地における勉強会を行い、平成30年から五島自然保護官事務所のある隣の島の久賀島(ひさかじま)はツル類の越冬地形成に取り組んでいます。
越冬地形成のために、まずはツル類の越冬に適した環境(人工ねぐら)を整備します。
そして、自動撮影カメラやツルの模型(デコイ)を設置します。
五島自然保護官事務所の片山です。
福江島ではまだ半袖で過ごしていますが、朝夕が少しずつ寒くなってきました。
さて、今週はツルについてお伝えしたいと思います。
鹿児島県出水市の国指定出水・高尾野鳥獣保護区はナベヅル・マナヅル等のツル類の越冬地です。近年の飛来数は1万羽を超え、世界の飛来数のうちナベヅルは9割、マナヅルは4割飛来されているとされている国際的にも重要な渡来地であり、令和3年11月には国内で53番目となるラムサール条約湿地として登録されています。
しかし、このような集団渡来地ではツル類の感染症による大量死の発生や農業被害などが懸念されています。そのことからツル類の分散化・越冬地形成の必要性が求められています。
平成27年から九州各地でツル類の飛来地における勉強会を行い、平成30年から五島自然保護官事務所のある隣の島の久賀島(ひさかじま)はツル類の越冬地形成に取り組んでいます。
越冬地形成のために、まずはツル類の越冬に適した環境(人工ねぐら)を整備します。
そして、自動撮影カメラやツルの模型(デコイ)を設置します。
今年は福江島2箇所と久賀島1箇所の3箇所で自動撮影カメラやツルの模型を設置しました。
10月22日は出水市の鶴荘学園(中学校)と久賀小中学校の子どもたちとオンラインで交流会を実施しました。
ツルに詳しい鶴荘学園の子どもたちとツルにきて欲しい久賀小中学校の子どもたちが情報を共有することができました。
その後、立体模型のナベヅルを久賀島の中学生と一緒に設置しました。
10月22日は出水市の鶴荘学園(中学校)と久賀小中学校の子どもたちとオンラインで交流会を実施しました。
ツルに詳しい鶴荘学園の子どもたちとツルにきて欲しい久賀小中学校の子どもたちが情報を共有することができました。
その後、立体模型のナベヅルを久賀島の中学生と一緒に設置しました。
公益財団法人日本生態系協会の方々が久賀島の地域住民へ行った説明会では、ツルについての現状を伝え、久賀島の地域住民のツルに対する思いを伺いました。地域にとってもツルにとっても良いものになるよう検討していきます。
私は今年度ツルを見ることが出来れば…!!と出水を早朝に発ったツルが福江島の上空にいるであろう昼過ぎに空を見上げようと思います。
<参考>
私は今年度ツルを見ることが出来れば…!!と出水を早朝に発ったツルが福江島の上空にいるであろう昼過ぎに空を見上げようと思います。
<参考>