九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

2024年・夏・秋の阿蘇のイベントについて

2024年10月01日
阿蘇 荒川 妙恵
夏から秋にかけては草原の緑が濃くなり阿蘇くじゅう国立公園の魅力を十分に楽しめる季節です。今年も昆虫観察会やレンタサイクルなど、阿蘇を満喫するイベントが続いています。
 
8月10日(土)、昨年とても好評だった昆虫観察会が今年も南阿蘇ビジターセンターで行われました。幼稚園から中学1年生の子供たちとその保護者をあわせ、14名の皆さんにご参加いただきました。
昆虫観察会
昆虫観察会が始まりました
フィールドワークではビジターセンター内の野草園に虫かごと網を持って散策に行きました。渡邉アクティブ・レンジャーのナビゲートで子供たちはどういった場所に昆虫がいる可能性があるか、ポイントを学んでいきました。
フィールドワーク
フィールドワークにでかけます
普段の目線とは異なり、木の株、足元などの低い場所や薪が積まれて湿気のある場所を観察していきました。「通常とは違う視点の捉え方を学ぶことができ、夏休みにとても良い経験です」と保護者のコメントを頂きました。
 
昆虫がいる可能性のある倒木の見分け方では、コクワガタのメスが産卵した際、木に開けた穴を手がかりにリサーチするようアドバイスがありました。
倒木を観察します
子供たちから沢山意見がでました
実際に木の中に幼虫がいた場合は、どのように森に戻すのが良いのかも学びました。渡邉は幼虫を潰すことがないよう、添え木を置いて木と幼虫の間に空間を作り、そっと土の穴に置いて枯葉をかけるよう子供たちに伝えました。1匹の幼虫の命を丁寧に扱い大切にすることを学んだようです。
標本
標本を家族で楽しみました
渡邉は標本を作成しています。昨年着任してから採集を始めた阿蘇の昆虫類も着実に増えてきました。今後も阿蘇くじゅう地域に暮らす昆虫をご紹介できるよう準備を進めています。
♢阿蘇野草園内では特別な許可を受けて、昆虫採集を行っています。
 
アクティビティの体験コンテンツとして、阿蘇山上で10月にレンタサイクルの実証実験があります。
パンプトラック
草千里裏山にパンプトラックと呼ばれる凹凸が連続した波状のコースを設置します。
コースの他にもレンタサイクルを使って中岳火口や米塚など山上を周遊できます。
火口規制がない場合には火口見学に行くことも可能です。
車両は電動マウンテンバイクなのでアシストがついています。
日程:10月16日~22日
受付:草千里珈琲焙煎所
時間:10:00~16:00
山上ビジターセンターHPでもお知らせしています。
米塚
中岳火口
「火山の呼吸」と呼ばれる中岳火口や、約3000年前の噴火でできた米塚を楽しむことができます。
事前説明
走行前にスタッフが説明します
受付は阿蘇の地域通訳士やコギダス協議会(阿蘇サイクルツーリズム学校)のメンバーが担当します。走行前には車両の取り扱いや安全に走行するための説明をスタッフが丁寧に行います。期間中は電動マウンテンバイクで阿蘇山上をお楽しみ下さい。
 
 
公園内のイベントの詳細は、阿蘇くじゅう国立公園管理事務所公式インスタグラム、フェイスブック、Xでご確認ください。