アクティブ・レンジャー日記
ヨナグニカラスバトを放鳥しました【石垣地域】
2024年08月30日
石垣
アクティブレンジャー日記をご覧のみなさんこんにちは。
令和6年8月14日(水)に希少種であるヨナグニカラスバトを放鳥しましたので
ご報告します。
※ヨナグニカラスバトとは・・・
国の天然記念物であるカラスバトの亜種で宮古島や八重山諸島に生息する。
種の保存法により国内希少野生動植物種に、また環境省のレッドリストでは
絶滅危惧IB類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いと
されるIA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い
もの)に指定されている。
令和6年6月20日(木)の夕方に石垣自然保護官事務所の職員が業務で石垣市内
を移動していたところ、カラスが群がってなにかをつついているところを目
撃。カラス同士のケンカかと思ったそうですが、カラスではなくヨナグニカラ
スバトであることに気づき、救護したそうです。(どちらも真っ黒な鳥なのに車
の中からカラスバトだと気が付いたことがすごい…!)
令和6年8月14日(水)に希少種であるヨナグニカラスバトを放鳥しましたので
ご報告します。
※ヨナグニカラスバトとは・・・
国の天然記念物であるカラスバトの亜種で宮古島や八重山諸島に生息する。
種の保存法により国内希少野生動植物種に、また環境省のレッドリストでは
絶滅危惧IB類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いと
されるIA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い
もの)に指定されている。
令和6年6月20日(木)の夕方に石垣自然保護官事務所の職員が業務で石垣市内
を移動していたところ、カラスが群がってなにかをつついているところを目
撃。カラス同士のケンカかと思ったそうですが、カラスではなくヨナグニカラ
スバトであることに気づき、救護したそうです。(どちらも真っ黒な鳥なのに車
の中からカラスバトだと気が付いたことがすごい…!)
動物病院へ搬送したところ、カラスにつつかれためか尾羽が抜けてしまっていて、
かなり衰弱していました。
かなり衰弱していました。
ヨナグニカラスバトはこの動物病院でも初めて救護されたというほど珍しい種で、
獣医さんたちも試行錯誤で治療・リハビリにあたってくれました。
しばらく治療を続けたところどんどん元気になり、抜けてしまった尾羽も再び
生えそろってきたことから今回の放鳥に至りました。
放鳥時はすぐに飛んでいき、あっという間に森の中へ・・・
獣医さんたちも試行錯誤で治療・リハビリにあたってくれました。
しばらく治療を続けたところどんどん元気になり、抜けてしまった尾羽も再び
生えそろってきたことから今回の放鳥に至りました。
放鳥時はすぐに飛んでいき、あっという間に森の中へ・・・
・・・と思いきや、ちょうど私たちから見える木の枝に止まり、しばらく周囲の
様子をうかがっていました。
(30分くらい様子を見ていましたが、結局動きませんでした。)
様子をうかがっていました。
(30分くらい様子を見ていましたが、結局動きませんでした。)
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今回の個体は野底岳(野底マーペー)付近で救護されたため「マペ」と名付けられ、鳥類
標識調査のための足環を装着しました。マペに限らず、もし足環を付けている個体を見かけ
たり救護したりした場合は山階鳥類研究所へご連絡ください。
渡り鳥の場合は渡りの経路が分かったり、死亡していた場合は寿命を知る手が
かりにもなったりする貴重な情報となります。
(カンムリワシの場合はカンムリワシ用の足環を付けていますので、カンムリ
ワシ・リサーチへご連絡ください)
環境省の委託で鳥類標識調査を行っている山階鳥類研究所の情報はこちら↓↓↓
公益財団法人 山階鳥類研究所|Yamashina Institute for Ornithology
石垣に何羽いるのか、どこで生活しているかなどまだ謎が多いヨナグニカラスバト、
冒頭で動物病院でも初めて・・・と書いたのですが、なんとその後令和6年7月22日にも
交通事故にあった個体が救護されました。まさかこんな短期間で2羽も救護されるとは・・・
と獣医さんも驚いていました。
その個体は現在も動物病院にて治療・リハビリ中ですが、今後また放鳥ができた際
には皆様に報告したいと思います!
標識調査のための足環を装着しました。マペに限らず、もし足環を付けている個体を見かけ
たり救護したりした場合は山階鳥類研究所へご連絡ください。
渡り鳥の場合は渡りの経路が分かったり、死亡していた場合は寿命を知る手が
かりにもなったりする貴重な情報となります。
(カンムリワシの場合はカンムリワシ用の足環を付けていますので、カンムリ
ワシ・リサーチへご連絡ください)
環境省の委託で鳥類標識調査を行っている山階鳥類研究所の情報はこちら↓↓↓
公益財団法人 山階鳥類研究所|Yamashina Institute for Ornithology
石垣に何羽いるのか、どこで生活しているかなどまだ謎が多いヨナグニカラスバト、
冒頭で動物病院でも初めて・・・と書いたのですが、なんとその後令和6年7月22日にも
交通事故にあった個体が救護されました。まさかこんな短期間で2羽も救護されるとは・・・
と獣医さんも驚いていました。
その個体は現在も動物病院にて治療・リハビリ中ですが、今後また放鳥ができた際
には皆様に報告したいと思います!