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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

展示品のメンテナンス作業

2024年08月27日
対馬 金子 涼太朗
みなさま、こんにちは、対馬自然保護官事務所の金子です。
対馬野生生物保護センター(以下センタ-)では夏休み期間中、毎日親子連れで賑わっています。
今回は、そんなセンター館内の展示品のメンテナンスについてご紹介いたします。
センターの入り口から、受付を曲がって正面、真っ先に目に入ってくるのが対馬の生き物の剥製たちです。
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対馬で暮らしている中型哺乳類であるツシマヤマネコ、ツシマテン、シベリアイタチの他、オジロワシやヤマショウビンなどの渡り鳥が出迎えてくれます。
ネジを外して前面のアクリル板を外します。けっこう重量があるので、二人で慎重に移動します。
剥製を展示する上で、湿気は大敵です。展示ケース内には除湿剤を設置し、湿度が高くなりすぎないようにしています。今回は除湿剤の交換作業を行いました。
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外した後はこんな感じです。
除湿剤が液状になっています。
除湿剤をケースごと取り出して中身を交換します。年2回交換していて、前回交換は冬だったのですが、たっぷりと水を吸っていました。
あ
上が古いもの、下が新しいものです。元々は固形でした。
ぴったり合わせてネジをとめて作業終了です。
中身を交換して元の場所に設置し、アクリル板を再び取り付けて終了です。これで冬までは一安心です。
センターへお越しの際は、是非生体展示のかなた君と合わせて、こちらの剥製たちもご覧ください。
 
対馬自然保護官事務所 金子