アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブレンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信しますアクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
阿蘇中岳火口退避壕の落書き消し
2024年08月16日
阿蘇
こんにちは。阿蘇事務所の藤田です。
毎日暑いですね。気温が下がるくらいの夕立ちが降ったらいいなぁと空を眺めています。水分補給をこまめにしながら、夏を乗り切りましょう。
阿蘇中岳火口は、現在も活動を続けている活火山です。ガス検知器や火山性微動などの観測データにより、安全に火口見学ができるよう、各関係機関と協力し、見学や立入りを規制することがあります。
しかし、急な火山噴火がないとは言えません。そのため、噴出物から身を守るための退避壕(※1)を設置されています。老朽化していたため2022年に新しく建て直されましたが、今までにない問題が発生しました。
毎日暑いですね。気温が下がるくらいの夕立ちが降ったらいいなぁと空を眺めています。水分補給をこまめにしながら、夏を乗り切りましょう。
阿蘇中岳火口は、現在も活動を続けている活火山です。ガス検知器や火山性微動などの観測データにより、安全に火口見学ができるよう、各関係機関と協力し、見学や立入りを規制することがあります。
しかし、急な火山噴火がないとは言えません。そのため、噴出物から身を守るための退避壕(※1)を設置されています。老朽化していたため2022年に新しく建て直されましたが、今までにない問題が発生しました。
外壁や内部一面に、石や堅いもので彫った文字や絵が書かれています。
旅の思い出の落書きというと軽微なものと思われがちですが、多くの観光客が訪れる観光名所の価値を下げる行為になり、環境省が指定する第1種特別地域のエリア内にある公共の建物でもあります。(※2)
そこで、8月6日(火)阿蘇地区パークボランティアと環境省職員他で、落書き除去作業を行いました。近くに水や電源がないため、人力でタワシやデッキブラシなどを使って、外装を削り落とす作業を行いました。
旅の思い出の落書きというと軽微なものと思われがちですが、多くの観光客が訪れる観光名所の価値を下げる行為になり、環境省が指定する第1種特別地域のエリア内にある公共の建物でもあります。(※2)
そこで、8月6日(火)阿蘇地区パークボランティアと環境省職員他で、落書き除去作業を行いました。近くに水や電源がないため、人力でタワシやデッキブラシなどを使って、外装を削り落とす作業を行いました。
火山灰や粉塵が舞う中の作業です。
6基ある退避壕の外壁部分は、かなり落とせましたが、内壁部分は落とせませんでした。また、次回への宿題です。
🌋 阿蘇中岳火口の近況 🌋
2024年4月26日阿蘇山の噴火レベル1に引き下げ、火口見学再開。
同年5月15日噴火レベル2(1km圏内立入り禁止)に引き上げられ、火口への立入り禁止。
同年7月19日噴火レベル1に引き下げ、中岳火口周辺の概ね1kmの立入規制が解除され、火口見学再開。
※1 阿蘇中岳火口退避壕は、火山活動の噴出物から身を守り、安全な場所に避難するための施設。
※2 刑法で定められている「器物損壊罪」や「建造物損壊罪」などに問われる可能性もあることと、
看板や道標などへの落書きも、自然公園法の規制対象になることもあるのでご注意ください。
🌋 阿蘇中岳火口の近況 🌋
2024年4月26日阿蘇山の噴火レベル1に引き下げ、火口見学再開。
同年5月15日噴火レベル2(1km圏内立入り禁止)に引き上げられ、火口への立入り禁止。
同年7月19日噴火レベル1に引き下げ、中岳火口周辺の概ね1kmの立入規制が解除され、火口見学再開。
※1 阿蘇中岳火口退避壕は、火山活動の噴出物から身を守り、安全な場所に避難するための施設。
※2 刑法で定められている「器物損壊罪」や「建造物損壊罪」などに問われる可能性もあることと、
看板や道標などへの落書きも、自然公園法の規制対象になることもあるのでご注意ください。