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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

干潟で…みぃつけた!!

2024年08月16日
五島 片山 美希
こんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
 
先日、地元の方から連絡があり、潮が引いた干潟で生物の観察をしました!!
  
この写真の中に、カニがいます!!みえますか?
 
「チゴガニ」と言って、甲幅は1㎝ほどです。
とても小さいためはじめは「どこにいるの?」とおもいましたが、じーっくり観察するとたくさんいました!!
1枚目の写真は30匹ちかくの「チゴガニ」がいます。
  
こちらは「コメツキガニ」といい「チゴガニ」同様甲幅は1㎝程度です。
右側に小さな砂団子が無数にありますが、「コメツキガニ」が作ったものです。
「コメツキガニ」は団子作り名人ですね!!
コメツキガニは環境省の準絶滅危惧 (NT)にも選定されています。
 
 
その辺を歩いていると…
石と石の間に小さな生き物がみえました!!

 
  
 
拡大した写真がこちらです。
「ドロアワモチ」と言って、大きさ3~5㎝程度のものです。
はじめは全然動いていないと思いましたが、じっくり観察すると…
ゆーっくりと動いていてとてもかわいらしいです。
「ドロアワモチ」は、長崎県で絶滅危惧IB類(EN)、環境省で絶滅危惧II類(VU)に選定されています。
 
 
顔を隠しているこのカニは…「ハクセンシオマネキ」です。
甲幅(横幅)は2㎝ほどあり、オスは大きなハサミがあることが特徴です。
 
やっとお顔を見せてくれましたね!
「ハクセンシオマネキ」はハサミを振っているのを見ると白い扇のように目に残って見えることから「白扇」、オスがメスにアピールする求愛ダンスが潮を招いている様にみえることから「潮招き」と名がついたそうです。
環境省は絶滅危惧II類(VU)に選定されています。
 
レッドリストに関してはこちらをご覧下さい。
今回は干潟で見つけたシリーズでした。
 
 
 
環境省では2024年7月25日~2025年2月28日にかけて「緑の国勢調査!みんなで虫(むし)らべ2024」で「ベニトンボ」「クマゼミ」「キバネツノトンボ」「シマゲンゴロウ」「オオムラサキ」5種の情報を募集しております。
(2000年以降の情報を集めているので過去の写真がある場合はそちらも登録可能です。)
「虫(むし)らべ」調査は、どなたでも参加可能です。
興味のある方はこちらを参照下さい。