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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

夏休みこども環境講座2024ビオトープを守ろう!を開催しました

2024年07月31日
鹿児島 新田真裕子
7月26日に、指宿休暇村前のビオトープ池で、特定外来生物に指定されているカダヤシの駆除活動をおこないました。

ビオトープ池に生息するベッコウトンボは、環境省レッドリスト2020において絶滅危惧IA類に指定されています。そんなベッコウトンボをはじめとする在来種のトンボの卵などを、なんと、カダヤシは食べてしまうおそれがあります!
ベッコウトンボだけでなく、在来のメダカ類(ミナミメダカ、キタノメダカ)と競争してすみかを奪ってしまう等、日本各地で生態系に大きな影響を与えています。

講師の宮田さまの指導の下、カダヤシについて学んだ後、たも網を使用し、カダヤシ捕獲を行いました。
あ
大人も子供も夢中です!
あ
水草の近くが狙いどころ!
あ
カダヤシいるかな!?
あ
皆さんのおかげでたくさんカダヤシを捕獲することができました
カダヤシ駆除の後は、カダヤシとメダカの違いについて、講師の宮田さまに解説をしていただき、バークボランティアの方に準備していただいた鑑賞用メダカと今回捕獲したカダヤシをみんなで見比べました。
あ
皆さん真剣に観察しています
あ
観賞用メダカとカダヤシ
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パークボランティアさんが用意してくださったメダカ
あ
パークボランティアさんが用意してくださったメダカ
特定外来生物カダヤシは、蚊の幼虫を食べるため、元々は良かれと思われ人の手で放たれた生物です。
メダカもカダヤシも同じ命。駆除される生物を作らない為にも、飼育している生物は最後まで責任を持って飼う、野外に放さない等責任のある行動をしなければならないと身にしみた1日でした。
 
なお、カダヤシは、特定外来生物に指定されているため、生かしたまま移動することや、放流することはできません。このため、今回捕獲されたカダヤシは、環境省職員により適切に処分しました。
暑い中参加していただいた皆さま、ありがとうございました。