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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

上五島の九州自然歩道

2024年06月03日
五島 片山 美希
こんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
 
4月28~29日にかけて上五島へ巡視に行きました。
 
 
4月から福江島の看板塗装をしていますが、今回は上五島でも看板の塗装をしてきました。
今回は道路付近の看板含め、20カ所の看板の塗装を行いました。
 
山王山の登山中にある看板はコケが生え、看板の文字も読むことができない状態でした。
そのため看板の汚れを落とし、塗装も行いました。
どうでしょうか。きれいなりましたか?
 
塗装前
 
塗装後
最澄も眺めたであろう山頂からの景色
 
山王山(439m)はしま山100選に選定されており、上五島で2番目に高い山です。
山岳信仰の山で遣唐使の時代に唐へ渡った最澄が入唐成就のお礼に開いたとされています。
約8合目までは車で行くことが出来るため、登山初心者も登りやすい山です。
この記事をきっかけに、登山にチャレンジしてみませんか?

地域の宝!相河川ホタル観察路

現在五島列島ではホタルを観察することが出来ます。
西海国立公園の区域外ではありますが、夜に相河川(あいこがわ)へホタルの観察に行ってきました。
相河川では地域住民やガイド団体、新上五島町役場などの協力もあり、今年は5月25日~6月9日まで鑑賞場所付近の駐車場も開放されています。
ホタルを見ることが出来る環境を未来にもつなげていけるように地域の方々が守っているように感じました。
 
 
相河川ではヒメボタルとゲンジボタルを同時に観察することが出来る珍しいところです。
ヒメボタルは長崎県の絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。
ヒメボタルは小さめのフラッシュのような光の点滅で、ゲンジボタルは大きめの優しい光の点滅でした。
ホタルの種類によって光り方の違いを楽しむことができ、とても幻想的な時間でした。
 
 
そういえば、ゲンジボタルには4つのタイプがあるのはご存じですか?
4秒に1回光る東日本型
3秒に1回光る中間型
2秒に1回光る西日本型
1秒に1回光る五島列島型
南下するほどホタルの光の点滅が早くなります!!
ホタルを鑑賞するにあたっては各地域において配慮すべき事項がウェブ上で公開されていますので、各地域のルールに従って、鑑賞を楽しみましょう。