
アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
海風に揺れる、福江島の希少な花「シマシャジン」
2026年10月26日
五島
皆さんこんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
福江島の大瀬崎では、秋になるとハチクマの渡りが注目を集めますが、この時期にぜひ見ていただきたい植物もあります。
その花は「シマシャジン」といい、長さ2センチほどの淡い紫色の花を咲かせます。釣り鐘のような花が細い茎の先につき、下向きや斜め下向きに、そっと顔をのぞかせます。
キキョウ科の多年草で、福江島では秋が深まり始めるころに見頃を迎えます。
花の先は五つに分かれ、やさしい色合いが秋の澄んだ空や草地によく映えます。
強い海風に揺れるシマシャジンの姿は可憐ですが、厳しい環境に耐え、同じ株が年を越して毎年花を咲かせる、たくましい植物でもあります。
シマシャジンの草丈はおよそ10センチで、背の低い草の間に身を寄せるように、海岸の斜面など、風当たりが強く、日当たりのよい場所に生育します。
五島自然保護官事務所の片山です。
福江島の大瀬崎では、秋になるとハチクマの渡りが注目を集めますが、この時期にぜひ見ていただきたい植物もあります。
その花は「シマシャジン」といい、長さ2センチほどの淡い紫色の花を咲かせます。釣り鐘のような花が細い茎の先につき、下向きや斜め下向きに、そっと顔をのぞかせます。
キキョウ科の多年草で、福江島では秋が深まり始めるころに見頃を迎えます。
花の先は五つに分かれ、やさしい色合いが秋の澄んだ空や草地によく映えます。
強い海風に揺れるシマシャジンの姿は可憐ですが、厳しい環境に耐え、同じ株が年を越して毎年花を咲かせる、たくましい植物でもあります。
シマシャジンの草丈はおよそ10センチで、背の低い草の間に身を寄せるように、海岸の斜面など、風当たりが強く、日当たりのよい場所に生育します。
大瀬崎の雄大な景色の中では見過ごしてしまいそうな小さな植物ですが、少し歩みをゆるめて足元に目を向けると、草の間に控えめに咲く姿を見つけることができます。
風に揺れる花を眺めていると、大瀬崎の自然をより身近に感じられると思います。
風に揺れる花を眺めていると、大瀬崎の自然をより身近に感じられると思います。
シマシャジンが特別な植物といわれる理由の一つは、その分布が非常に限られていることです。
日本では長崎県の福江島と平戸、国外では韓国の済州島に分布し、世界でも限られた地域にのみ自生する希少な植物です。
福江島のシマシャジンは平戸のシマシャジンより草丈も小さいそうですが、海を隔てた三つの地域に同じ植物が残っていることは、はるか昔、日本列島と大陸が陸続きだった時代のつながりを感じさせます。その後、海面の上昇などによって島々に取り残された植物が、それぞれの場所で命をつないできたのかもしれません。シマシャジンは福江島の自然を象徴するとともに、遠い昔の大地の歴史を今に伝える植物の一つともいえるのではないでしょうか。
シマシャジンは、西海国立公園の「指定植物」にも選定されており、許可なく採取したり、傷つけたりすることは禁止されています。
花そのものだけでなく、シマシャジンが生育する周囲の環境を守っていくことも大切です。
シマシャジンを守るためには、私たち一人ひとりの行動が大切です。
観察するときや写真を撮るときは歩道から静かに眺め、足元にも注意しましょう。
秋の大瀬崎では、空を渡るハチクマに目を向けることが多くなりますが、同じ時期の足元にも福江島ならではの出会いがあります。
広い海と空、灯台、そして小さな淡い紫色の花。
そのすべてが一つになった風景は、島の自然の豊かさと、長い時間をかけて受け継がれてきた命の大切さを教えてくれます。
シマシャジンを見つけたら、そっと立ち止まり、海風の中で咲く姿をゆっくり楽しんでみてください。
この貴重な花が、福江島の秋を彩る小さな楽しみとして、これからも咲き続けてくれることを願っています。
日本では長崎県の福江島と平戸、国外では韓国の済州島に分布し、世界でも限られた地域にのみ自生する希少な植物です。
福江島のシマシャジンは平戸のシマシャジンより草丈も小さいそうですが、海を隔てた三つの地域に同じ植物が残っていることは、はるか昔、日本列島と大陸が陸続きだった時代のつながりを感じさせます。その後、海面の上昇などによって島々に取り残された植物が、それぞれの場所で命をつないできたのかもしれません。シマシャジンは福江島の自然を象徴するとともに、遠い昔の大地の歴史を今に伝える植物の一つともいえるのではないでしょうか。
シマシャジンは、西海国立公園の「指定植物」にも選定されており、許可なく採取したり、傷つけたりすることは禁止されています。
花そのものだけでなく、シマシャジンが生育する周囲の環境を守っていくことも大切です。
シマシャジンを守るためには、私たち一人ひとりの行動が大切です。
観察するときや写真を撮るときは歩道から静かに眺め、足元にも注意しましょう。
秋の大瀬崎では、空を渡るハチクマに目を向けることが多くなりますが、同じ時期の足元にも福江島ならではの出会いがあります。
広い海と空、灯台、そして小さな淡い紫色の花。
そのすべてが一つになった風景は、島の自然の豊かさと、長い時間をかけて受け継がれてきた命の大切さを教えてくれます。
シマシャジンを見つけたら、そっと立ち止まり、海風の中で咲く姿をゆっくり楽しんでみてください。
この貴重な花が、福江島の秋を彩る小さな楽しみとして、これからも咲き続けてくれることを願っています。