
アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
大瀬崎から大空へ ―ハチクマ、海を越える秋の旅
2026年10月16日
五島
皆さんこんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
皆さんは、秋の空をゆったりと舞う「ハチクマ」という渡り鳥をご存じですか?
少し不思議に聞こえるこの名前。私も初めて聞いたときは、鳥の名前だとは思いませんでした。
ハチの幼虫等を食べること、そしてクマタカに姿が似ていることから、「ハチクマ」と名付けられたそうです。
ハチクマは夏鳥として日本に来て、緑豊かな低山や里山で子育てをします。
日本で繁殖を終えると、季節の移ろいとともに空へ舞い上がり、暖かな東南アジアを目指して長い旅に出ます。
福江島の西端にある「大瀬崎」周辺は、ハチクマが日本を離れ、大陸へ渡る際の国内最後の中継ポイントとして知られています。
渡りのピークを迎える9月下旬から10月上旬、特にシルバーウィークの頃には、岬の空を舞う姿をひと目見ようと、双眼鏡やカメラを手にした多くの愛鳥家が全国から訪れます。
昨年度は、9月中旬から10月中旬までの間に、約3万羽ものハチクマが大瀬崎から海の向こうへ渡っていきました。
次々と空へ飛び立つ姿を思うと、その数の多さに驚かされます。
遠い空を飛ぶ姿は小さな点のように見えますが、成鳥が大きく翼を広げると、その幅は約130㎝にもなります。
風を受けて悠々と滑空する姿には、思わず見入ってしまいます。
上昇気流をとらえた何羽ものハチクマが、ぐるぐると輪を描きながら高度を上げていく「タカ柱」が見られることもあります。
鳥たちが風に押し上げられ、空へ伸びる一本の柱のように連なっていく光景は圧巻で、訪れた方々もその迫力ある光景に目を奪われます。
五島自然保護官事務所の片山です。
皆さんは、秋の空をゆったりと舞う「ハチクマ」という渡り鳥をご存じですか?
少し不思議に聞こえるこの名前。私も初めて聞いたときは、鳥の名前だとは思いませんでした。
ハチの幼虫等を食べること、そしてクマタカに姿が似ていることから、「ハチクマ」と名付けられたそうです。
ハチクマは夏鳥として日本に来て、緑豊かな低山や里山で子育てをします。
日本で繁殖を終えると、季節の移ろいとともに空へ舞い上がり、暖かな東南アジアを目指して長い旅に出ます。
福江島の西端にある「大瀬崎」周辺は、ハチクマが日本を離れ、大陸へ渡る際の国内最後の中継ポイントとして知られています。
渡りのピークを迎える9月下旬から10月上旬、特にシルバーウィークの頃には、岬の空を舞う姿をひと目見ようと、双眼鏡やカメラを手にした多くの愛鳥家が全国から訪れます。
昨年度は、9月中旬から10月中旬までの間に、約3万羽ものハチクマが大瀬崎から海の向こうへ渡っていきました。
次々と空へ飛び立つ姿を思うと、その数の多さに驚かされます。
遠い空を飛ぶ姿は小さな点のように見えますが、成鳥が大きく翼を広げると、その幅は約130㎝にもなります。
風を受けて悠々と滑空する姿には、思わず見入ってしまいます。
上昇気流をとらえた何羽ものハチクマが、ぐるぐると輪を描きながら高度を上げていく「タカ柱」が見られることもあります。
鳥たちが風に押し上げられ、空へ伸びる一本の柱のように連なっていく光景は圧巻で、訪れた方々もその迫力ある光景に目を奪われます。
大瀬崎では、晴れた日にハチクマが大陸へ向けて渡っていくことが多く、統計的には、朝の光が岬を照らし始める6時半から7時頃に最も多く飛び立つといわれています。
ただし、風のない日や朝に雨が降った日は出発が遅れ、雨雲が切れて空が明るくなった頃、待っていたかのように次々と飛び立つ姿が見られることもあります。
午後になると、九州本土方面から海を越え、福江島へ渡ってきたハチクマに出会えることもあります。
朝の澄んだ空に舞い上がる姿、雨上がりに一斉に旅立つ姿、昼過ぎから夕方に島へたどり着く姿…。
時間帯や天候によって、さまざまな表情を楽しめるのもハチクマ観察の魅力の一つです。
ただし、風のない日や朝に雨が降った日は出発が遅れ、雨雲が切れて空が明るくなった頃、待っていたかのように次々と飛び立つ姿が見られることもあります。
午後になると、九州本土方面から海を越え、福江島へ渡ってきたハチクマに出会えることもあります。
朝の澄んだ空に舞い上がる姿、雨上がりに一斉に旅立つ姿、昼過ぎから夕方に島へたどり着く姿…。
時間帯や天候によって、さまざまな表情を楽しめるのもハチクマ観察の魅力の一つです。
東シナ海を越えて大陸へ渡るには、大きな体力が必要です。
天気や風の流れを感じながら、「今なら渡れる」と出発の時を見極めているのでしょうか。
生後数か月の若いハチクマも、この果てしない空と海を越えていくそうです。
小さな体で命を懸けた旅に挑む姿を思うと、とても感慨深いです。
天気や風の流れを感じながら、「今なら渡れる」と出発の時を見極めているのでしょうか。
生後数か月の若いハチクマも、この果てしない空と海を越えていくそうです。
小さな体で命を懸けた旅に挑む姿を思うと、とても感慨深いです。
「ハチクマの観察会」
9月27日には五島市と共催で「ハチクマの観察会」を開催しました。
前日から当日にかけてあいにくの天気でしたが、観察会中はほとんど雨に降られることがなく、ハチクマについて学んだ後に、実際に空を舞う姿も観察することができました。
前日から当日にかけてあいにくの天気でしたが、観察会中はほとんど雨に降られることがなく、ハチクマについて学んだ後に、実際に空を舞う姿も観察することができました。