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九州環境局

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

第9回 藺牟田池外来魚駆除釣り大会

2026年10月05日
出水 平野 菜々子
こんにちは!出水自然保護官事務所の平野です。
8月22日(土)に『第9回藺牟田池外来魚駆除釣り大会』が開催されました!
薩摩川内市が毎年開催している夏休みのイベントで、釣りを楽しみながら藺牟田池の自然環境保全(在来種の保全)に貢献することができます。
のぼりに描かれた外来魚
今回は25組、72名が参加されました。常連の方も多いようです。
このイベントは参加費が無料で、さらに釣り竿の貸し出しとエサの提供もあります。釣りが大好きな方はもちろん、あまり釣りをしたことがないという方でも気軽に参加できます。マイ釣り竿の持参もOKです!

🎣 大会のルール 🎣
 ★チームごとに参加人数が異なるため計算して順位を決める。
   釣った数 ÷ チームの人数 = 今回の記録
 ★もし在来魚を釣り上げた場合は池にリリース。

藺牟田池で主に釣れるのはブルーギルです。ブルーギルは木から落ちてきた虫を食べるので、木陰で釣るのがおすすめです。
エサには魚肉ソーセージとさし虫(ハエ類の幼虫)を使います。
よく釣れるポイントなど、成績上位になるためのヒントをもらって、あとは時間いっぱい釣りまくります。
常連の参加者はよく釣れるお気に入りポイントへ颯爽と向かっていました。
木陰は涼しく、魚を待つのも快適
ここで初めての釣りを体験する子ども達も多そうです
今年は池の水位が低く、普段なら魚の隠れ場所となっている岩場が広く露出している状態でした。岩の隙間は魚がよく釣れるポイントの1つだったそうで、釣りポイントが少なくなっていることがスタッフは少し心配そうでした。
しかし、そんな心配をよそに参加したみなさんは順調に釣り上げていました。

わたしはスタッフとして見回りをしていたのですが、「釣ってみなよ」と勧められて駆除に参加できることになりました。
とはいえド素人なので期待はしていませんでしたが・・・なんと!ブルーギル2匹の駆除に成功しました!!本当に誰でも釣れるんだと感動です。(せっかく釣れたのに写真を撮り忘れました)
※虫が写っています さし虫とソーセージ
水位が低く、岸辺の岩がよく見えました

🎣 大会結果 🎣

今回の優勝は、2時間で53匹釣り上げた2人組でした!
1人あたり約26匹です。

全体ではブルーギル446匹、オオクチバス1匹の計447匹を釣り上げることができました!総重量は3.2kgです。

釣果的にはとても満足ですが、それほどの外来種が生息していると考えると複雑な気持ちになりますね。釣り上げたブルーギルは大小さまざまなサイズが見られたので、まだまだ繁殖は続いていそうです・・・。

外来魚は悪者?🐟

今回駆除の対象となった外来魚たちは、水生昆虫や小魚を食べたり、在来魚のすみかやエサをめぐって競合することで、藺牟田池にもともとあった生態系に大きな影響を与えています。実際に、オイカワやメダカなどの在来種は近年ほぼ確認されておらず、絶滅危惧種であるベッコウトンボも外来魚に食べられています。自然環境を保全するためには、こうした影響を見過ごすことはできません。
けれども、外来魚そのものを「悪者」と決めつけてよいのでしょうか。彼らは、自分たちの意思で日本にやって来たわけではありません。人間の都合で持ち込まれ、生態系への影響が明らかになったことで、今度は駆除の対象となっているのです。
藺牟田池の豊かな自然を守るため、外来魚の防除活動はこれからも続けていく必要があります。一方で、外来魚を単なる「悪者」として見るのではなく、はじめの原因が人間の行動にあることを忘れてはいけません。生きものを安易に持ち込まないこと、放さないこと。今回の活動を通して、その大切さをあらためて感じました。

外来魚の買い取り

藺牟田池にある生態系保存資料館アクアイムでは、入館された方に釣り竿を無料で貸し出しており、釣り上げた魚の買い取りを実施しています!
藺牟田池パンフレットより