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九州環境局

アクティブ・レンジャー日記

石垣島と外来種

2026年09月24日
西原 悠花
こんにちは。石垣自然保護官事務所の西原です。
 
本州はそろそろ夏の終わりの空気が漂い始めるころでしょうか。
近頃の石垣島は、日が暮れると涼しい風が吹いていますが、日中の日差しの強さは健在です。
夏を終わらせる気配はまだないようです。
 
石垣島の長い夏の洗礼を受けつつ、八重山の方々がどのように過ごしているのか気になり、
8月の休日の楽しみは、屋根がある場所や木陰でご一緒した方とおしゃべりすることでした。

「夏と言えば?」、「最近家の周りで起こったおかしなことはありますか?」と聞くと、
さまざまなニュースを教えてくれる八重山の方々の“ゆんたく”が大好きです。
 
サガリバナが市街地で咲いているのを教えていただきました
この夏は特定外来生物について知る夏となりました。
石垣島に定着している外来種の中でも、「もしかして石垣市民にとって夏と言えばオオヒキガエルなのか…?」と思うほど、
オオヒキガエルはよく話題に上がる内容の一つです。
長く石垣島に住んでいる方によると、「ずっと昔からたくさんいたよ」、「家の網戸を開けていると入ってくるよ」とのことでした。
家に入ってくるのはご遠慮いただきたいなと思いました。
 
わたしの自宅の近くでは大小さまざまなオオヒキガエルを見かけます。
大きさによって模様が大きく異なることが驚きでした。
また、変態したばかりの個体からは成体の見た目は想像つきませんでした。
 
哀愁漂う成体の後ろ姿
 
色合いが鮮やかな幼体
 
変態したばかりの個体は黒一色

オオヒキガエルはどんなカエル?

石垣島にはサトウキビ畑の害虫駆除を目的として約50年前に導入されました。
ところが、肉食傾向、多産、想定以上の大食い、耳腺に毒を持つなど、在来の生物を脅かす状況となってしまいました。
現在は、石垣島の生態系を脅かす要素を多く持つ特定外来生物に指定されたカエルとして知られています。
 
特定外来生物は、その土地に定着している外来種の中で、人の生活に大きな影響を与えるとされる外国由来の生物の中から指定されます。
 
 
夜間の路上に現れたオオヒキガエルの成体オス
雨の日には路上に佇んでいる姿が頻繁に目撃されますが、特定外来生物は保管・運搬・輸入・譲渡・販売・飼育または栽培・放流が禁止されています。
石垣島の自宅などの敷地内で発見した場合には捕獲と処分を、
他の離島で発見した場合は環境省への連絡をお願いしています。
 
12月ごろまで活発に行動している様子です
また、石垣島を含む八重山諸島にはオオヒキガエルとシロアゴガエルを含む全9種の特定外来生物がいますが、
海岸で目撃例の多いグリーンイグアナや、畑の近くでよく目撃されるインドクジャクは、現段階では特定外来生物の要件を満たさないとされています。
 

企画展を開催中です

石垣自然保護官事務所では特定外来生物のオオヒキガエルとシロアゴガエルについて、
・石垣島内の低密度化
・他の離島への拡散防止
を目指す一環として、より多くの方に知っていただくために
企画展「ストップ・ザ・外来種~外来カエル類の侵入防止パネル展~」を行っています。
8月は石垣島内の3カ所で展示を行いました。
9月は竹富島フェリーターミナルにて展示を行っています。

◎外来カエル類が未定着の島々に特定外来生物が侵入したときの早期発見・早期防除の重要性について
◎オオヒキガエル及びシロアゴガエルの特徴や、特定外来生物を含む外来種の生態について
説明したパネルと、八重山地域に生息するカエル類10種の模型を展示しています。
 
竹富島フェリーターミナルにて(9月)
 
石垣港離島ターミナルにて(8月)
9月30日(水)15時ごろまで展示しています。船の待ち時間に見てもらえるとうれしいです!