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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブレンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

根子岳大戸尾根ルート・前原牧野ルートの通行止めについて

2023年07月25日
阿蘇 アクティブレンジャー 藤田
7月25日に、長い梅雨もあけて空には入道雲が見え始めました。阿蘇の朝方は少し寒いくらいですが、日中はかなり暑いので気温差にバテないように気をつけています。
 
 
さて、6月末~7月上旬にかけての大雨により、根子岳東峰山頂付近のルートに亀裂が見られたため、阿蘇山遭難事故防止対策協議会にて、緊急のルート点検を7月18日(火)に行われました。
 
 東峰山頂周辺には、平成24年度の九州北部豪雨災害にて、大規模崩落している箇所があります。雨水や霜などの影響もあり、浸食が進んできているようです。
 
今回確認したところ、一見、問題なく通れるように見えますが、その下の地盤がオーバーハングしており(えぐれが進行している)、地表が揺れるのも確認できました。他にも、岩場周辺には雨による崩落で穴があいていました。

<比較>
根子岳
R5年7月浸食が進んでいる斜面
根子岳
H24年8月時点
根子岳
R5年7月やせてきている尾根
根子岳
H27年8月時点
<阿蘇根子岳登山道の一部閉鎖>
 現地での臨時総会にて危険と判断し、大戸尾根ルート・前原牧場ルートは事故を未然に防ぐため、当面通行止めとすることとなりました。
根子岳
R5年7月看板設置
根子岳
通行不可看板
ルート上及び登山口に看板を設置してありますので、ご理解とご協力をお願いします。
 
 
「根子岳東峰には登れないの!?」と思われた方、ご安心ください。阿蘇市側の“箱石釣井尾根ルート”から登れます。
 
登山口は、国道265号線沿いで記帳箱も設けられています。
詳しい情報については、こちらをご覧ください。阿蘇山登山情報 - 熊本県ホームページ (pref.kumamoto.jp)