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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

夏が来た~!!

2023年07月21日
佐世保 溝口恵美
見頃を迎えたハマボウ
 こんにちは。
 カラッとした夏が待ち遠しい佐世保自然保護官事務所の溝口です。(※室内干しでの洗濯物の半乾きに悩まされています(^^;))
 今年の梅雨は雨が多く毎日毎日憂鬱でしたが、やっと晴れの日が増えてきました。
 そろそろ梅雨明けかな??
 さて、九十九島地域では夏が来たことを感じさせてくれる花が続々と咲き始め、その中の1つ「ハマボウ」が鮮やかな黄色い花をたくさん咲かせ見頃を迎えています。
日本原産のハイビスカス
 ハマボウは、アオイ科フヨウ属でハイビスカスと同じ仲間です。
 朝咲いて夕方にはしぼんでしまう「一日花」で、夕方には黄色い花びらが赤やオレンジ色になって枯れてしまいますが、毎日次々と花を咲かせ楽しませてくれます。
 内湾や河口で水面に覆い被さるように生育します。
 秋に実をつけ、中に十数個の種ができ、水面に落ちた種は、海水に浸っても死なずに浮遊し、海を漂って分布を広げます。
水際に生育するハマボウ
   
 チョウなどの虫たちも蜜を求めやって来ていました。
 大きな株はとにかく花がたくさん咲いているので、蜜も吸いたい放題です。
アゲハチョウ
種不明 蛾?アブ??
種不明 蛾?アブ??   
 このハマボウは、長崎県と佐世保市では準絶滅危惧種にも指定されています。
 佐世保市鹿子前町のうみかぜ広場や長尾半島でも間近で観察することができますので、是非、暑い夏涼しげなレモンイエローの「ハマボウ」を楽しみにお出かけください。