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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

その準備大丈夫ですか?

2023年06月14日
くじゅう 田苗稔輝
牧ノ戸峠ミニレクチャーの様子


 
こんにちは。
くじゅう管理官事務所田苗です。
今回は、6/3(土)に行われた、牧ノ戸レクチャーについてお伝えします。

この日はミヤマキリシマが見頃だったのと、翌日がくじゅう連山の山開きでもあったため、多くの登山者がおられました。
この取り組みはくじゅう地区管理運営協議会が主催し、主に登山者に対するマナーの普及啓発を目的とし、特設ブースでの登山届の提出、安全な登山を促す呼びかけを行っています。
年2回実施しており、6月のミヤマキリシマのシーズン・11月の紅葉のシーズンの
登山者が多く集まる時期に実施しています。
 
牧ノ戸峠ミニレクチャーの様子
遭難しないためにも、以下の内容に気をつけましょう。
 
1.GPS付きスマートフォンと予備バッテリーを携帯しよう
遭難の際、GPS機能付きのスマートフォンが役に立ちます。電源はつねにONにしておきましょう。
ただ、電波が届かない場所やGPSを使用時は電池の消耗が激しいため、予備バッテリーも携帯しましょう。
 
2.経験、体力に応じた無理のない登山を計画しよう
くじゅう連山は初心者でも登りやすい山ではありますが、場所によってはガレ場や急な階段が存在します。自分の体力・経験と照らしあわせながら、無理のない登山を実施しましょう。また、非常時のエスケープルートも計画しておきましょう。
 
3.登山届を必ず提出しよう。
遭難した際、捜索の手がかりとなるのは登山届です。どこの登山口から登り、どこを目指していたのかを知る事により、捜索する際に見つけやすくなります。現在は、各登山口の紙での登山届ではなく、下記のURLからインターネット申請も可能です。
コンパス
https://www.mt-compass.com/
YAMAP
https://yamap.com/plans/new
大分県警
https://ttzk.graffer.jp/pref-oita/smart-apply/apply-procedure-alias/oita-tozantodoke/door
 
 
4.非常食、雨具、照明具は必ず携行しよう
これから夏に向けて日が長くなるとはいえ、思わぬアクシデントによる日没後の行動や体力の消耗、登山中の急な雨など様々な場面に直面する場合があります。万が一に備え、十分な装備や準備をしましょう。
 
5.天候不良時は勇気をもって登山を中止しよう
数ヶ月前から予約して、計画していた登山。天候不良でも登りたい気持ちはわかりますが、悪天候時の登山は生死に関わります。場合によっては、早めに引き返す勇気を持ちましょう。
 
6.単独登山はやめて仲間と登ろう
単独登山は何か事故にあった場合、発見や捜索まで時間がかかってしまいます。なるべく、複数で登山しましょう。
6/7の平治岳山頂の様子



長者原ビジターセンターのHP、大分県警察のHPでも登山する注意点が掲載されています。登山前に確認して登りましょう。
 
長者原ビジターセンター
https://kujufanclub.com/walk/#tozanguchi
大分県警察本部
https://www.pref.oita.jp/site/keisatu/tozan.html